第三話 表紙画像





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 翌日の放課後。

 純菜が今日も練習相手となってくれた。俺とバトルファックをしてくれないことは変わらなかったが、彼女は約束を守って、連日で練習に付き合ってくれたのだ。

 昨日の醜態を取り戻すために、岸田部長たちは必至だった。

 彼らに残された言い訳は、一方的に責められるだけで自分から責めることを禁じられたルールでは真の実力は発揮されないということだけだった。

 対等なルールで戦えば、昨日のように一方的に瞬殺されることはない。そのような希望をもった部長は純菜にバトルファックの模擬試合を申し込んだ。

 結果は残酷なものだった。


「あひいいいんん!」


 部長が喘ぎ声と共に1回目の射精をした。

 開始早々、部長が純菜の胸を責めた。その大きな胸は武器であると共に責めやすい弱点でもある。その定跡どおりに部長は純菜の胸を責めるため、両手で純菜の爆乳を揉みしだいた。

 変化はすぐに現れた。胸を揉んでいる岸田部長の足がガクガクと震え出したのだ。ハアハアという息づかいはあまりにも荒かった。なんで。どうして。という言葉が困惑と共に漏れ、次第に部長が甘く喘ぎ出す。

 その男の醜態を純菜は淡々と観察しているようだった。部長の愛撫というには幼すぎる責めに、微塵も快楽を感じていないことが分かる冷静な顔つき。

 彼女は岸田部長の限界が訪れた瞬間を見極めると、昨日と同様、岸田部長の胴体を自分の爆乳で潰した。


「うっ」


 それだけで息をつまらせた男に対して、純菜がぐりぐりとさらに胸を押しつける。

 腰砕けになったところで、追い打ちをかけるようにディープキス。部長の口内がめちゃくちゃに犯される。

 部長もなんとか反撃しようと、舌でキスのお返しをしようとするのだが、部長が反撃しようとしたタイミングで純菜がさらに胸を押しつけて封殺していた。爆乳がぐんにゃりと潰れ、それだけで部長の動きが止まった。

 大きな胸が男の動きを支配している。

 後は一方的だった。

 ころあいを見て、純菜が手コキを開始する。昨日よりも洗練された動き。男の弱点を的確に見極めていることが分かる熟練した手コキだった。


「ひゃあああん」


 部長が悶える。

 その男の顔をジっと真剣に見つめながら純菜が次々と手の動きを変えていく。男の表情と喘ぎ声を観察し、男が快楽を感じる弱点を見つけだし、あとは重点的にそこを犯した。

 すぐに部長は射精した。

 どっぴゅううううッ!

 盛大な噴水のように精液が吹き上げ、部長の体がビクウンビクンと痙攣した。あっという間の出来事だった。10分もかからず、部長は返り討ちになってしまったのだ。


「あの、大丈夫ですか?」


 純菜が優しく語りかけた。

 地面に倒れ込み呻いている部長のことを純菜が心配そうに見下ろしていた。

 悠然と立ちながら、地面に虫けらのように倒れた部長を見下ろす構図。それは、まさしく勝者と敗者のそれだった。


「も、問題ない。問題ないぞ」


 部長が10カウントの前になんとか立ち上がった。

 膝はガクガクと震え、顔は射精の衝撃で真っ青になっている。

 それでも部長は立ち上がり、純菜に向けて試合再開の合図となるファイティングポーズをとった。


「あ、あの。少し休んだほうがいいと思いますよ」

「問題ない。素人の君に教えてやろう。射精ダウンは3回まで許される。10カウントをとられるまで、試合は終わらないのだッ」


 言い終わらないうちに、部長が純菜に襲いかかった。

 その迫力に怯えた様子を見せる純菜だったが、動きは冷静だった。

 動きが鈍った部長の背後を簡単にとると、今度は男の背中を爆乳で潰した。アヒンと甘い声をもらした男をさらに抱きしめ、背後から一方的に責めることができる体制となる。

 ぐりぐりと胸で背中を蹂躙していく。それは胸が武器であると理解した者がする動きだった。昨日の俺の言葉で、純菜は自分の巨乳がバトルファックでは武器になると確信したらしい。今では惜しげもなくその武器を使い、男を搾り取ろうとしていた。


「あ、アアアッ」


 部長が膝から倒れ込んだ。

 背中に感じる純菜の爆乳に耐えきれなくなったのだ。うつ伏せで倒れ込み、純菜がその上に覆い被さるようになった。

 柔らかい肉の拘束具によって、部長はリングの床に縫いつけられてしまった。背後と上をとられて、もはや勝負はついたも同然だった。


「い、いきます」


 純菜は無慈悲にその手を部長の愚息に添えた。

 慣れた手つきで弱点を重点的に責めていく。背中には常に純菜の胸の感触がありながら、一方的に手コキをされて、男が我慢できるはずがなかった。


「ヒャアあああッ!」


 どびゅどびゅうッ!

 射精。

 リングの上に男の精液が巻き散る。それはまるで、決闘で破れた男が剣で叩き切られ、血液を噴出させる様子に似ていた。


「あ、だ、だめええッ」


 部長が身をよじらせようとするのを純菜の爆乳が上からぐっと押さえつけた。

 さらに純菜の責めは終わらない。

 射精中は攻撃の継続が認められている。部長の射精はなおも続き、その間、さらに純菜の手コキが過激さを増して襲いかかっていった。

 ひいひいと悲鳴を漏らす部長。その後ろからじっと男を観察しながら的確に責め続ける純菜。

 ガクガクと震え始めた部長の体がビクンとエビぞりになって痙攣して、墜ちた。


「あ、気絶しましたね」


 淡々と確認する純菜だった。

 そこで追い打ちをかけることもなく、純菜はゆっくりと立ち上がった。男を跨ぐようにして立って、うつ伏せで断続的に射精しながらビクンビクンと痙攣している部長を見下ろしている。

 今度は部長も立ち上がることなく、気絶したまま墜ちていった。その顔はだらしないほどに弛緩し、白目をむきながら舌をベロンと口から出している。


「あの、わたしの勝ちで、いいんですか?」


 リング下の部員たちに問いかける純菜。

 その姿にほかの部員たちは口を開くことすらできなかった。

 目の前の光景がただただ信じられなかった。対等なルールでバトルファックの試合が行われた。部長は自由に純菜の体を責められたのだ。普通ならば、長年の修練を積んだ部長が圧勝するに決まっている。甘い喘ぎ声をだして、イキっぱなしになる素人女性の図。それを想像していた部員たちは返り討ちになった部長を見て、驚くしかなかった。


「それじゃあ、次の人、どうぞ」


 純菜がリング下の男子部員たちに促す。

 練習。

 そう、純菜はあくまでも練習に付き合ってくれているのだ。俺たちのために、自分の時間をつかって練習相手になってくれている。これで逃げられるわけがなかった。


 *


「アッヒイインッ」


 男たちは順番にリングにあがり、順番に返り討ちにあっていった。

 副部長もあっという間に射精させられて気絶し、ほかの3人の3年生も同じ末路をたどった。次は純菜と同じ2年生。俺と同学年の男子部員も純菜に挑み、めちゃくちゃに犯されていく。

 最初、純菜は手コキしか使っていなかった。いや、使えなかったのだろう。しかし、少しづつ慣れてきた純菜は、途中から新たな技を繰り出していった。

 フェラチオである。

 爆乳で男たちの防御力を粉々にした後、その処刑が始まった。

 相手は純菜と同じクラスの佐藤だった。進学校では珍しく茶髪にしている男。そんな彼の愚息を頬ばって、めちゃくちゃに犯し始めた純菜。その長い舌が男の一物に絡み合い、ねっとりと吸いついている様子は見ているだけでエロかった。

 足をガクガクさせながらも立ったままの佐藤と、膝まづいて男の腰を抱きかかえながらフェラチオをする素人バトルファッカー。

 男が逃げようとするたびに、抱きつく力はさらに増し、その爆乳が男の膝を潰して逃げられなくしていた。


「ひゃあああッ」


 どびゅどびゅどびゅうううッ!

 我慢できるはずもなく男が射精した。

 長い長い射精だった。

 精液が口に放出される感触に、純菜が驚きと共に苦しそうな表情を浮かべた。それでも純菜は彼の愚息を頬ばり続け、全ての射精を口内で受け止めてから、ようやくフェラチオを止めた。


「ん、んんッ」


 目を閉じて、口の中の精液に苦悶の表情を浮かべる純菜。無理もない。素人バトルファッカーがあの大量の精液を処理できるはずもないだろう。俺は助け船を出そうとリングの上にあがろうとするのだが、その瞬間に純菜の喉がゴキュンと鳴った。

 それを皮切りに、彼女の喉が何度も鳴り始めた。飲んでいるのだ。精液を嚥下している。

 ゴキュンという喉の音がリングの上に響いていく。その様子はどこまでも妖艶で背徳的だった。

 苦しそうな表情を浮かべながらも純菜が全ての精液を飲み込んだ。「ふうー」と息を吐いて、ほっとした表情を浮かべた純菜。俺は心配して声をかけた。


「だ、大丈夫か、純菜」

「うん。平気だよ。ほら」


 俺を安心させたかったのか、純菜が口を大きく開けて、その長い舌をベロンと伸ばした。

 その口内には精液の欠片も残されていない。

 にっこりと笑いながら、舌を蠱惑的に伸ばしたその光景に、俺だけではなく、意識のある男子部員全員が勃起した。








「ほら、全部飲めたよ」

「そ、そうだな。すごい」

「ふふっ。中等部の頃は道具を使った練習だけで今日が初めてのフェラチオだったんだけど、うまくいったよ」

「そ、そうか」

「うん。でも、佐藤くん大丈夫かな」


 純菜が心配そうにクラスメイトの男を見下ろす。

 そこにはひどい顔になって痙攣する佐藤の姿があった。顔と体が完全に弛緩して、何時間もレイプされて身動きを止めてしまったかのようにリングに横たわっている。


「佐藤の面倒は俺が見ておくから、心配するな」

「うん。ありがとう健ちゃん」


 そこで純菜は再びリングの下の男子部員たちにむかって口を開くのだった。


「それじゃあ、次の人、どうぞ」


 こうして公開処刑は続いていった。

 ほかの2年生の男子部員たちも瞬殺され、入学したばかりの1年生は見ていて痛々しくなるほどに純菜に犯されていった。

 皆、純菜の爆乳に精液を絞りとられたのだ。自信をつけた純菜の前では、もはや数年間の練習なんて無意味だった。

 天才。

 俺たちはとんでもない女性をバトルファッカーとして目覚めさせてしまったのかもしれない。


 *


 こうして練習は続いていった。

 毎日のように、手も足も出ずに純菜に搾り取られていく男子部員たち。

 練習に励み、攻略を立てて純菜に挑んでも全くの無駄だった。あの大きな胸を前にしては、矮小な男どもの反撃なんて、無意味だったのだ。

 後ろから純菜を責めようとした男がいた。背後をとって、純菜の下半身を責めようとした男はしかし、背中ごしからもこぼれてはみ出ている大きな胸を前にしてあまりにも無力だった。男は思わず下半身ではなくて純菜の爆乳に手を出し、終わった。あまりの感触に腰砕けとなり、夢中になってしまった男は、その後の純菜の反撃を受けきることが出来ず、手コキで無惨にも果てた。

 どんな戦略を立てても、あの爆乳を前にしては何をしても無駄。まさか目をつむってバトルファックをするなんてできるはずもなく、純菜の大きな胸に男子部員たちは完敗していった。


「ありがとうございました」


 練習が終わって、リングの上でおじぎをする純菜はどこか堂々として見えた。

 男どもの精液を全身に浴びた彼女は光り輝いていた。呻いてうずくまる男たちの山の中で、一人だけピンピンして笑っている彼女の姿。

 やぼったい黒縁メガネとダサい文学少女じみた長い前髪はそのままだというのに、地味さはどこかに飛んでいき、はつらつとした様子が純菜にはあった。

 自信。

 男子部員たちを瞬殺できる自分に対する自信だろう。それが純菜の雰囲気を変え、彼女の心境にも変化をもたらしているようだった。


「わたし、もっと強くなりたい」


 そう目を輝かせて言う純菜だった。

 自信を手にした純菜は、もう今までの純菜ではなかった。性技はますます磨きがかけられ、その爆乳を惜しげもなく武器に使って、男たちの精液を搾り取っていく。放課後のバトルファック競技場には、男たちの喘ぎ声と、精液の匂いが立ちこめるようになった。


つづく