リングの上。

 そこには女子部員たちの姿があった。おっぱいの大きな彼女たちが散々にいたぶられて気絶している男を見下ろしている。

 壊された黒宮。

 今もピクピクと痙攣しているその男はひどい有り様で、見ているだけで可哀想になってくるほどだった。顔は変形して、アナルはズタズタになり、体には絞められた跡が赤黒く内出血している。


「ねえねえ、こいつも家畜ってことでいいんですよね」


 絵美が言った。その顔にはサディストの笑顔が浮かんでいた。


「姫華と麗美だけずるいもん。わたしたちにも使わせてください。いいですよね」


 ふふふっと女子部員たちが笑っている。

 男の処遇をどうするか、強者である彼女たちが決めるのだ。女狩人たちが、捕らえた獲物をどうするか相談している。


「うん。こいつも家畜にしよう」


 純菜が言った。

 美しい女狩人たちのリーダーが男の運命を残酷に決めてしまう。


「藤山元副部長たちも限界だからね。こいつをうまく使いながら、格闘技の練習も続けようか」

「確かに、あいつら最近ちょっと壊れてきてますもんね」

「言えてる。藤山なんて、最近頭バグっちゃって、何言ってるのか分からない時あるもん。ちょっと墜とし過ぎたのかも」

「みんな容赦ないもんね~。この前も空っぽになってるのにメスイキさせ続けてさ。1秒ごとにメスイキ失神と覚醒で忙しくって笑えたよね~。あいつが必死に命乞いしてくるのが笑えて動画とっちゃったよ」


 笑っている。

 美しい少女たちがズタボロになった男を取り囲んで笑っている。


「純菜先輩。部員以外なら家畜化して練習台にしてもいいんッスよね?」


 姫華がニンマリと笑って言った。

 それに対して、純菜が「うん」と頷いて、


「そうだね。さすがに部員にはやめてあげて欲しいけど、こういう身のほど知らずの部外者は徹底的に壊して家畜化しちゃおうね」

「楽しみッスね~。そうだ。純菜先輩が再起不能にしたBL学園の榎本とか、狙い目なんじゃないッスか? あいつも家畜にして練習台にしちゃいましょうよ」

「あ、わたし連絡先知ってます。ほかのBL学園の男子にも声かけることできます」

「さすが麗美ッス。手当たり次第声かけて、わたしたちで壊しちゃいましょう」

「でも現役選手は止めてあげてね。もうバトルファックを引退する人に限定して壊そうね」


 はーい。

 そんな可愛らしい声で残酷な話し合いを続ける女子部員たち。

 リング下の男子部員たちはガクガクと震えながらその会話を聞いているしかなかった。下手に抗議しようものなら、どうなるか分からない。今は部員には手を出してこないあの女豹たちだが、自分たちに逆らう男子部員には容赦しないことはこれまでの練習でも明らかだった。

 ひょっとしたら壊されてしまうかもしれない。

 目の前の黒宮と同じように、完全に壊され、人間としての尊厳を奪われ、家畜に変えられてしまう。

 そんな非現実的なことも彼女たちなら可能だった。どこまでも残酷なサディストたち。女子部員が本気になれば、人数で倍近い男子部員を一瞬で制圧して、あっという間に家畜化してしまうだろう。

 だからこそ、俺たちはなんの言葉も挟むことができなかった。リングの下で俺たちはぶるぶると震え続けていた。


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