マゾットモンスター、略してマゾモン。
これは、少女たちがマゾ墜ちさせた男をマゾットボールでゲットして、自由に楽しむことができる世界の物語。
*
1 男がマゾ墜ちすると人権が剥奪されてマゾットモンスターに進化するぞ!
2 マゾに墜とした相手はマゾットボールでゲットすることができる!
3 マゾモンをゲットするためには効率的にマゾ調教をすることが必要だ!
4 ゲットしたマゾモンを使ってマゾモンバトルをしてみよう!
5 マゾモンマスターを目指すのも、マゾモンコレクションを充実させるのも、楽しみ方は無限大!
6 君も、本能の赴くままにマゾモンで遊んでみよう!
*
中等部。
その2年B組の教室では、今日も少女たちの姦しい声が響いていた。そんな教室の中にあって窓際に位置する場所で、3人の少女たちが談笑している。制服姿の少女たち。その腰部分にはベルトが装着されており、当然のようにマゾットボールがはめられていた。
「みてみて~」
そんな少女たちのうちで一番背の低いリンが口を開いた。年齢よりも幼い顔立ち。それでいて3人の中で一番の爆乳を誇るナマイキなメスガキが、腰ベルトからマゾットボールをはずして、机の上に置いた。
「じゃ~ん、ついにゲットしちゃった~」
上半分が赤色、下半分が白色の市販されているマゾットボールだ。それを机の上でもて遊びながらリンが言う。その顔には、ニヤニヤと勝ち誇った表情が浮かんでいた。
「え、まさか前に言ってたやつ?」
「そうそう。リンのパパ、ついにゲットしちゃった~」
リンがニンマリした笑顔を浮かべながら、机の上のマゾットボールを片手でころころと転がしていく。
「うわっ、そのマゾットボールに入ってるの?」
「そうだよ~。今日の朝ゲットしたんだ~」
「へー、でもよくリンのママが許したよね」
リンの友人―――アリスが感心したように言った。
金髪に染めた髪が印象的な切れ長の瞳のギャル少女。彼女は長い足を組み、周囲の男子の視線を奪いながら、かたわらの少女に向かって言う。
「ね、ノゾミもそう思うっしょ?」
「え、あ、うん。そうだね」
アリスから話しを振られたノゾミが、気弱そうに言った。
ノゾミの声も小さいものだった。けれどノゾミは3人の中で―――いや学校の中で見渡しても一番の長身だった。その胸もリンに次いで大きい。大人しそうな表情ながらも規格外の肉体をした少女が、今日も座っているだけで周囲の男子たちをマゾにしていく。
そんな3人の美女。スクールカースト上位に位置する少女たちが、今日も教室の一番良い席で談笑を続けていった。
「うちの家訓で、自分の父親をゲットしてはじめて一人前って言われてたんだよね~。だから、パパをゲットした時ママは喜んでくれたんだ~。これでリンも一人前ね、だってさ~」
リンがニンマリと笑って続けた。
「この前お兄ちゃんもゲットしたから、これで家族の男を完全コンプリートしちゃった~」
勝ち誇りながら、リンがベルトからもう1個のマゾットボールを取り外し、机の上に置いた。少女たちの目の前に、2個のマゾットボールが仲良く並べられることになった。
「すごいじゃん。っていうか、妹が兄とパパをゲットしちゃうとか、すごい家族だね」
「そうでしょ~。まあ、もう家族じゃないけどね~。お兄ちゃんとパパはリンのマゾモンだもん。家族はママだけだよ~」
くすくすと笑う。
リンは上機嫌になったのか、マゾモンのお披露目をすることにしたらしい。みんなにも見てもらいたいな、と、リンがマゾットボールを手にとって軽く投げた。
「イけ。パパモン」
マゾットボールが教室の床で弾み、その瞬間にピンク色の光が生まれて、マゾモンが出現する。マゾ墜ちしてマゾットモンスターに進化した元男。その姿は、どこからどう見ても、全裸の中年男性に他ならなかった。
「うううううッ!」
呻き声をあげてうなだれている男。
マゾモンに衣服を着用させるかどうかは各マゾモントレーナーに一任されていた。リンは服を着せないタイプのトレーナーらしかった。だからこそ、ゲットされたマゾモンは、その後の人生を全裸で過ごさなければならない。
「キャハっ、受けるんですけど。マジでリンパパ、ゲットされちゃってるじゃん」
アリスが笑う。
イスに座って制服を着用したギャル少女が、地べたで正座して座る全裸の中年男性を見下ろして、ニンマリと笑っている。
「つーか、パパモンって名前つけたんだ?」
「そうだよ~」
「安直すぎない? ほぼ元の愛称のまんまじゃん」
笑いながら中年男性の名前をバカにする少女。
マゾットモンスターに進化した元男は、それまでの名前も剥奪されてしまうのだ。そして、ゲットしたトレーナーが新しい名前をつける。リンは自分の父親の新しい名前を「パパモン」と登録してしまったらしい。
「え~、だってこの方が便利なんだよ~」
「なにが?」
「自分が昔はパパだったってこと分からせてあげられるんだ~。今は娘のマゾモンになっちゃったってこと、分からせてあげると、それだけでマゾが悪化するから、調教に便利なんだよ~」
ね~パパモン~。
そんなふうに言ってリンがパパモンに笑いかける。
かつての娘にバカにされ、それだけでパパモンはビクンビクンと痙攣してマゾイキしてしまった。
「受けるんですけど。もう完全調教されてるじゃん」
「そうだよ~。簡単だった~」
「どうやって調教したわけ?」
興味津々にアリスが尋ねる。
それに対してリンが、
「いつもどおり、おっぱいでマゾ調教したんだ~。このJカップおっぱいにかかれば、どんな男もマゾにできちゃうもんね~」
言いながら下からおっぱいを持ち上げてしまうリン。
中等部でありながら巨大すぎるおっぱいが強調される。小柄なのにその胸部の発達は異常だった。制服の布地を押し上げ、ブレザーのボタンをはめることもできない爆乳。それを見上げてしまったパパモンが、「ひい」と悲鳴をもらした。
「ふふっ、こいつリンのおっぱいにビビりまくりじゃん」
「そりゃそうだよ。徹底的に調教して、今では立派なおっぱい奴隷だもん」
「どんなふうに、おっぱいで調教したわけ? ちょっと見せてよ」
「いいよ~。やってみようか」
メスガキ少女がニンマリ笑う。
そしてパパモンを見下ろしながら制服のシャツボタンを開けた。こぼれてくる乳肉の暴力。ブラジャー姿になった迫力満点のおっぱいの前で、パパモンだけでなく、教室中のまだ人間として認められている男子たちが例外なく勃起した。
「ゆるじで・・・・ゆるじでください・・・・」
パパモンが怯えている。
かつての娘にむかって必死に命乞いをしているのだ。愛情をもって育ててきたはずの愛娘にマゾ調教され、ゲットされてしまった元男が、庇護の対象だった娘に逆に管理されて、遊ばれている。
「パパモン、ちんちん」
「ひいいいいッ!」
リンの命令にパパモンの体が自動的に動いた。
仰向けになり、股を開いて、自らの急所をさらけ出す。かつての娘に自分の肉棒を捧げて、アヒアヒと悶えてしまっている。
「よし。偉いぞパパモン~」
「ひい・・・ゆ、ゆるじで・・・・」
「じゃ、パイズリするね~」
リンがてきぱきと準備をする。
地面に女の子座りになってパパモンの腰をがしっと両手でつかむ。アヒアヒ悶えるだけで抵抗もしない従順なマゾモンを移動させ、すぐに自分の膝上にパパモンの臀部を乗せることに成功する。そしてごく自然と、パパモンの肉棒を自慢のJカップ爆乳の谷間で丸呑みした。
「ひぎいいいいいッ!」
どっびゅうううううッ!
びゅっびゅううううッ!
挿乳された瞬間、パパモンは射精した。
中年男性が実の娘に強制射精させられた瞬間だった。体をのけぞらせた男がドビュドビュと子種を奪い取られていく。
「うわっ、はやすぎじゃね?」
アリスがドン引きして言った。
「つーか、ステータスよく見たら、耐久力が4とかザコじゃん。射精量も9とか終わってるし・・・・・・ほかの個体値も低すぎ。ザコモンだよ、こいつ」
マゾモンに進化した男にプライバシーはない。
マゾモンの能力はすべて周知化され、誰でもスマフォアプリを通して閲覧が可能だった。アリスがスマフォをパパモンに向けて、その数値を一通り見て鼻で笑っている。
「も~、ガチ勢のアリスはすぐ個体値で判断するんだから~」
「ごめんごめん。クセでさ。男見るときも個体値で見ちゃうんだよね、わたし」
「アリスと違ってわたしはコレクション派だからいいの。マゾモンバトルとかもしないし~。自分のコレクションを増やせていければそれで満足なんだから~」
自慢のパパモンをバカにされたリンが少し不機嫌になっている。それによってさきほどから続けられているパイズリがさらに強くなって、パパモンが死にそうになっていた。
「ゆるじでえええッ! もうパイズリやめてくださいいいいいッ!」
敬語で絶叫している。
さきほどから射精が止まらない。リンの凶悪爆乳にかかれば男を射精地獄に落とし込むことなんて簡単なことだった。射精という男にとってのご褒美が残酷なお仕置きとなっている。パパモンの壮絶な悲鳴が教室に響き、乳壁に精液が打ち付けられて死んでいく音が遠くまで伝わっていく。
「連続失神パイズリ、開始で~す」
パパモンの情けない姿を見て気をとりなおしたリンが、さらにパイズリを強くしてしまう。大迫力のおっぱいが上下運動を繰り返していく。乳肉がパパモンの腰に打ち付けられてパアンッと盛大な音を鳴らしていく。パパモンがすぐに白目をむいて、気絶しながら射精してしまった。
「起きろ」
ぱあんっ!
「いっぎいいいいッ!」
リンのおっぱいが躍動すると気絶したパパモンがすぐに覚醒する。そしてまた爆乳が打ち付けられて、パアンッという音が鳴るのと同時に気絶するのだ。それが繰り返されていった。
「ゆるじでえええッ!」
パパモンが覚醒の短い一瞬で命乞いしていく。
唾を飛ばして必死の形相で叫んでいく。自分の娘に対する心の底からの命乞い。
「ふふっ、ゆるしませ~ん」
パアンッ!
ぱんぱんッ!
しかしリンは情け容赦を知らなかった。自分の父親に残酷なパイズリを続けていく。Jカップ爆乳の迫力満点のパイズリで、父親が悶絶して白目をむきながら気絶と覚醒と命乞いを続けていくのに、リンはそれを楽しそうに鑑賞するだけだった。当然だ。男はもう人間でも父親でもないのだ。目の前で暴れている生物はマゾモン。ゲットしたマゾモンでどのように遊ぼうが、それは少女の自由だった。
「はい、これで空っぽで~す」
リンがニンマリ笑って言う。
もうその頃にはパパモンは気絶したまま意識を取り戻さなかった。おっぱいを左右から寄せあげていたリンが、気絶したパパモンの顔面めがけておっぱいをひらく。
「じゃ~ん、パパモンはこんなに射精しました~」
どろおおおッ!
おっぱいの谷間から落ちていく練乳みたいな精液。大量の白い液体がこぼれ落ち、パパモンの気絶した顔面に塗りたくられていった。
「あいかわらずリンのおっぱい、えぐすぎっしょ」
アリスが言う。
リンが「ふふっ」と笑って、
「ありがと~。こんなふうに、おっぱいで調教したらすぐにマゾ墜ちしたんだ~。わたしのパイズリ威力がすごすぎるらしくて、大概は一発でマゾ墜ちするんだよね~。簡単でいいんだけどね」
ぐんにゃりと再び左右からおっぱいを寄せる。
ブラジャーからこぼれおちそうになっているJカップおっぱいがぐんにゃりと蠱惑的に潰れ、その谷間に挟まれたままの敗北の証拠がグジャアアッと潰れた。
「でもさすがに汚くなっちゃったな~」
リンが一瞬だけ思案して、すぐに、
「そうだ。アニモンに綺麗にしてもらおうっと」
笑って机の上のもう一つのボールを手にとる。そして、「イけ。アニモン」とマゾットボールを下手投げで投げると、すぐに明滅と共に新たなマゾモンが出現した。
「アニモン、おっぱい綺麗にして~」
ニンマリ笑いながらメスガキが言う。
その凶器じみたおっぱいをぐいっとアニモンに向けて突き出してしまう。それを受けただけで、やはり全裸の格好のままの男が「ひい」と悲鳴を漏らした。
「パパモンの出した精子、舐めて綺麗にしてよ」
「ゆる・・・・ゆるじで・・・・リン・・・・・もうやめてええ・・・・」
兄が妹の慈悲にすがっている。
はやくも泣き出してしまった年上の男がぷるぷると震えながら顔を左右に振る。怯えきっているのだ。目の前の女性に心底恐怖し、逆らえないことが分かる。それは、これまでさんざんに調教されてきたことが分かる光景だった。
「イヤなら、パパモンと同じく連続失神パイズリするよ~?」
ぐんにゃりとおっぱいを寄せて谷間を見せつけながら、
「それがイヤなら舐めろ」
「やめて・・・・リン・・・・ゆるして・・・・」
「というかさあ」
リンが無表情になってアニモンを見つめてから、
「いつまで兄貴づらしてるの、お前」
「ひいいいッ!」
「リンとか呼び捨てしてさあ。何様なの?」
「ゆ、ゆるじでくだじゃいいいッ」
「ん~?」
怯えた男にむかってリンがおっぱいを突きつける。それだけでアニモンが怯え狂った。
「おまえは、もうお兄ちゃんじゃない」
「た、たじゅげで」
「おまえはもう、マゾモンだよ」
「ひ、ひいいいいッ!」
「妹にマゾ墜ちして、人間じゃなくなったマゾモンスター。妹にいじめられて遊ばれるだけの玩具。それが、お・ま・え」
ぐいっと。
おっぱいをアニモンの体に押しつける。その豊かな果実が兄の体でぐんにゃりと変形し、その柔らかさが致死性の毒に変わった。
「ひいいいいいいいッ!」
膝から崩れ落ちるアニモン。
妹の足下で膝まづき、ビクンビクンと体を痙攣し始めてしまったマゾモンの視界にそれが飛び込んでくる。膝立ちしたことによって目の前に迫ったおっぱい。そこからボタボタとパパモンの放出した精液がこぼれ落ちている光景を見つめて、ガクガクと震えてしまっていた。そこにリンが、
「舐めろ」
「はひいいいッ!」
一言の命令。
それだけでアニモンは屈服した。妹の爆乳に顔を突っ込み、ぺろぺろと舐め始める。おっぱいに付着した大量の精液を舐めていく。舌で白い液体を回収して口に含み、そしてゴクンと飲み干すのだ。自分の父親の精液を、妹から無理矢理飲まされていく。えぐい匂いと感触で吐き出しそうになるのだが、それを必死に我慢して、また舐める。飲む。そして舐める。妹の爆乳に顔を突っ伏し、全裸の男が精液回収の任務を強制されていった。
「おいしい?」
妹が聞いてくる。
アニモンは必死に舐めながら、首をコクンコクンと縦に振るしかないようだった。
「おいしんだ?」
「くううんんッ!」
「じゃあ笑えよ」
「むううううッ!」
「おいしいなら笑え。父親の精子おいしいですって。笑ってお礼を言えよ」
ニンマリとしたサディストの笑顔。
かつての兄をここまで追い込めてしまう精神性。低身長のメスガキが、その残酷性を遺憾なく発揮して、アニモンを劣情の極地へと追い込んでいく。
「お、おいしいいいいッ!」
笑った。
眉を下げ、その瞳から涙を流しながらも、口角だけをあげて無理矢理笑った男が、ぺろぺろと自分の父親の精子を舐めて飲み込んでいく。
「おいじいですううッ! 父親の精子おいしいいッ! 食べさせていただきありがとうございますリン様あああああッ!」
もうそこに人間としてのプライドなんてどこにもなかった。当然だ。もう彼は人間ではないのだ。マゾットモンスター。トレーナーの命令には絶対に従わなければならない玩具にされてしまったのだった。
「ふふっ」
リンが満足して笑う。
片手で兄の髪の毛を掴み、分からせを継続しながら、その食事の光景を見下ろして楽しんでいく。ニンマリと笑いながらの鑑賞。アニモンがパパモンの精液をすべて舐めて飲み込むまで、その光景がずっと続いた。
「ん、綺麗になったね」
ようやく終わる。
アニモンは「うううッ」と呻いたままうなだれてしまっていた。
「えらいぞアニモン。よくがんばったね~」
リンが笑う。
そしてマゾットボールを手にとった。
それを見てアニモンがビクンと震える。意識を取り戻していたパパモンも同じように震えていた。娘と妹の足下で正座になった全裸の男たちが、神様でも仰ぎ見るかのように服従している。
「り、リン様・・・・もうやめて・・・・」
「ん~?」
「ふ、服従しますから・・・・・リン様の言うことはなんでも聞きますから・・・・・だからマゾットボールだけは勘弁してください」
泣きながら父親と兄が妹に懇願していく。
それを見てリンが手にとったボールをカチャカチャと動かして遊び始めた。
「そんなにイヤなんだ。これ」
「はひいいいッ! ボールの中はイヤですううッ!」
「そうだよね~。衣食住が確保されてるって言っても、ずっとボールの中に閉じ込められてるってことは変わらないもんね~。わたしの許しがないと外にも出てこれない。わたしがその気ならずっとボールに閉じ込められたまま生涯を終えることになるんだもん。戻りたくなんてないよね~」
笑う。
マゾットボールを握ってもて遊んでいく。その玩具みたいなボールは権力と支配の象徴だった。マゾモンを自由にできる道具。その自由を完全に奪い使役するためのマゾットボールは、マゾモンにとっての恐怖の対象だった。
「ま、もちろん。ボールに閉じ込めるんだけどね」
ニンマリとした笑顔。
彼女がマゾットボールをパパモンとアニモンに向ける。男たちの絶望に染まった顔を堪能してから、一言だけ、
「戻れ。パパモン、アニモン」
パカアンッ!
ボールが開き、光が明滅する。
すぐに登録されていたマゾモンの体が明滅し、電気信号に変えられてボールの中に吸収されていく。それは一瞬の出来事。あっという間にパパモンとアニモンの姿が消え、あとにはマゾットボールだけが残されることになった。
「ふふっ、マゾモン、ゲットだぜ! なんてね」
言いながらリンがマゾットボール二つをおっぱいで挟み込んでしまった。
その小さなボールが大きな乳房と乳房の間で潰れている。両手でおっぱいを寄せあげて、マゾットボールとその中に閉じ込めた父と兄を潰してしまう。権力と支配の象徴であるマゾットボールが、少女のおっぱいの中で閉じ込められてしまっていた。
*
「すごいわ~。リンのおっぱい、えぐすぎ」
拍手をしながらアリスが言う。
かたわらで顔を真っ赤にしていたノゾミも、「すごいです」と感想を漏らして、自分の腰に装着されたマゾットボールを撫でていた。
「やっぱ、リンならマゾモンバトルも楽勝だと思うけどな~。バトルやらないなんて、もったいないっしょ」
「え~。わたしはバトルなんて興味ないよ~」
「リンのおっぱいならヤレるって。相手のマゾモンでも一瞬でマゾ墜ちさせられるだろうし。そのまま試合中にゲットできちゃうと思うよ?」
マゾモンバトルでは対戦相手のマゾモンをいかにはやくマゾ墜ちさせられるかを競い合うことになる。試合中のゲットも許されていて、マゾ墜ちしたマゾモンで優秀な個体は容赦なくゲットされてしまう過酷なバトルだ。
「いいよ別に~。リンはアリスと違ってガチ勢じゃないんだからさ~」
笑いながらリンがアリスの腰ベルトをチラっと見つめて、
「それにしても、アリスったらまたマゾモンゲットしたでしょ~? すごい数だね」
アリスの腰ベルトには6個のマゾットボールが装着されていた。ベルトに装着できるボールの上限に達しているその姿は、アリスが優秀なマゾモントレーナーであることの証拠だった。
「そうそう、この前ゲットしたばかりなんだよね。けっこうマゾ墜ちさせるのに時間かかっちゃってさ。まあ、個体値も高い男だったから仕方ないんだけどね~」
アリスが腰から一つのマゾットボールをはずして机に置く。金髪のギャル少女はふふっと勝ち誇るようにして笑った。
「みんなも知ってる奴だよ。まあ、分かってるとは思うけど」
「ね~。あれだけ文武両道だったのに、マゾ墜ちさせちゃうんだから、アリスはすごいよ」
少女たちが談笑していく。
その言葉によって、教室に残っていた男子たちに緊迫した空気が流れた。
「ふふっ、見る?」
「あ、見たい見たい」
「しょうがないな~。ま、こいつにとっても思い出深い場所だからね、ここ」
アリスが笑う。
ニンマリ笑ってマゾモンボールを手にとった。
「イけ。6号」
無造作に投げる。マゾットボールが地面に落ち、光が明滅する。ピコンピコンピコンという音が響きながら、すぐにマゾモンが出現した。
「じゃ~ん、元同級生の井上くん改め6号で~す」
勝ち誇りながら言う。
その視線の先にはボロボロになって倒れたまま動かない全裸の男がいた。アリスたちの元クラスメイト。ついこの間まで一緒に机を並べて勉学に励んでいた男が、爆乳ギャル少女にマゾ墜ちさせられて、マゾモンになってしまっていた。
「ちょっとちょっと。いろいろ突っ込みどころ満載なんですけど~?」
リンが笑いながら言う。
「まず井上くんボロボロじゃん。瀕死状態って出てるよ~?」
スマフォを操作してマゾモンの状態を確認したリンが言う。マゾモンはボロボロだった。体中にアザがついて、その鍛え上げられた肉体に赤い線がいくつも走っている。
「そりゃあ、今はトレーニング中だからね。来週のマゾモンバトルに向けて徹底的に追い込んでるから、瀕死にくらいなるっしょ」
「トレーニングって、なにさせてるの~?」
「まずはランニングだね。朝と晩に毎日20キロずつ走らせてる。マゾモンバトルは耐久力と精神力のステータスあげないと勝負にならないからね~。わたしがいくら相手マゾモン瞬殺しても、こいつらも瞬殺されてたら負けちゃうもん」
厳しいトレーナーの顔になってアリスが言う。
「ランニングでは目標設定して、それを下回ったら容赦なくお仕置きしてる。こいつ、朝のランニングで目標タイム下回ったからさ。これで徹底的にお仕置きした後なんだよね」
言いながらアリスが自分の鞄からソレを取り出す。
艶めかしく輝く鞭だ。それを手にとって手首のスナップだけで振るい、空気を切り裂いていく。
「いろいろ試したけど、やっぱりお仕置きにはコレが一番だよ。めっちゃ痛いらしくてさ。今朝もこいつ何度か失神して、涙ぽろぽろ流しながら「ひゃめでくだじゃいいいッ!」って命乞いしてきて、傑作だったな」
笑いながら言う。
金髪ギャルが、いまだに瀕死の状態で倒れているマゾモンに狙いを定めた。
「いつまで寝てるのよ」
バッッシンンッ!
鞭打ち。
教室で黒光りする鞭がしなり、床に倒れている全裸の男子の体に炸裂する。その暴力的な音だけで、教室に残った他の男子が震え上がった。
「はやく起きろ」
バッチインンッ!
「ひっぎいいいッ!」
容赦なく2発目。
マゾモンの体に新たな鞭打ちのあとが刻まれ、その衝撃でマゾモンが気絶から目覚めてしまう。もう何度も鞭打ちされているのだろう。意識を取り戻したばかりなのに、マゾモンはすぐにアリスの足下で正座になり、ご主人様の顔を見上げて待機の態勢になった。
「も、申し訳ありません」
従順。
その一言だった。イスに座った同級生の少女の足下で、元クラスメイトだった男子が怯え狂って不安で卑屈になっている。
「うわ~、かなり仕上がってるね~」
リンがマゾモンを見下ろして言う。
その声に反応したマゾモンが、ようやく自分がいる場所がどこなのか把握したみたいだった。絶望に染まった顔で、周囲を見渡している。
「そ、ここはお前がついこの前まで通っていた教室だよ」
アリスが勝ち誇って言った。
「一緒に机を並べて勉強していた場所で、クラスメイトの女子にマゾ墜ちさせられて、マゾモンになった姿をさらしちゃってる。ほら見える? ほかの男子も、みんなお前の変わり果てた姿を見てるよ?」
アリスの視線のほうにマゾモンが顔を向けると、そこにはかつての友人たちが絶望の視線で自分のことを見つめていた。
「い、井上」
そんな中にあっても大柄な男がマゾモンのかつての名前を呼んで一歩前に出てきた。
サッカー部の部員同士。かつてはマゾモンとツートップを張って一緒にサッカーをしてきた仲間だ。そんな彼が、マゾモンになってしまった仲間を見て呆然としていた。
「ふふっ、そういえば栗山もサッカー部だっけ」
大柄な男を見つめながらアリスが言う。
「大事な仲間がマゾ墜ちしてマゾモンになった姿見て、どんな気分? 友達をこんな目にあわせたわたしのこと憎いのかな?」
「ううううううッ!」
「ふっ、そうだよね~。憎くっても反抗なんてできないよね~。だって、そんなことしたら目をつけられて、すぐにマゾ調教が始まっちゃうもんね~。そうしたら、こいつみたいにあっという間にマゾモンになっちゃう」
がしいいんんッ!
上履きのままアリスがマゾモンの脳天を踏み潰す。椅子に座ったまま、丈の短いスカートから伸びるムチムチの足が、かつてのクラスメイトの頭を踏んで、分からせていった。
「そこで見てろ」
「ひいいいッ!」
「仲良かった友達がマゾモンとしてどんな目にあってるのか、そこで見ときなさい」
ニンマリと笑ってやる。
そしてその視線が足下でガクガクと震えているマゾモンに移った。
「食事にしてあげるわ」
その言葉にビクンとマゾモンが震えた。
顔がさらに絶望に染まってしまう。
「食事って、え? アリスってば、マゾットボールの栄養補給機能切ってるの?」
リンが驚いたように言う。
隣のノゾミもびっくりして目を見開いていた。
「そうだよ? トレーニング期間中はそのほうがいいんだよね」
「なんでなんで? だって、マゾットボールの中で栄養補給できるんだから、エサだってあげる必要ないじゃない」
「そうなんだけどね~。まあ、見てなさいって。すぐ分かるからさ」
ニンマリ笑ってアリスが鞄から弁当箱を取り出す。
大きなプレスチック製の弁当箱だ。それを開け、なぜか床に置く。白米と野菜と豚の生姜焼きのつまった栄養満点の弁当がアリスの足下に置かれる。そして彼女は、当然のように上履きを脱ぎ、そして靴下も脱ぎさってしまった。
「じゃ~ん」
右足と左足。
生足になったアリスの大きな足裏がマゾモンに向けられる。男の眼前に迫った生足がグーパーをしてその長い指が蠢いていく。それを見たマゾモンが「ひい」と悲鳴を漏らした。
「ふふっ」
ぐっじゃああああッ!
アリスの右足が弁当箱の中身を踏んだ。
その生足の足裏が白米を、野菜を、肉を踏み潰して、しかもぐりぐりと床にすりつけてミンチにしてしまう。おいしそうだったご飯がアリスの足裏で踏み潰されて原型をとどめなくなった。そこまでやって、ついに、
「ほら、食え」
右足の指で器用に弁当の残骸をつかみ、それをマゾモンの口元に持っていく。そして、それを食べろと高圧的に命じるのだ。
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