最終章 ~卒業試験~



 1



 母さんの言っていたことは本当だった。

 学校生活はまたたく間に過ぎていった。

 2年生に進級し、あっという間に3年生になった。

 毎日厳しい調教を受けて時間が過ぎていく。

 3年の冬。

 卒業を間近に控えた1月だ。

 あと2ヶ月で俺たちは中等部を卒業して高等部に入学する。

 その卒業試験が間近に迫っていた。



「お掃除」

「は、はひいいいッ♡」



 トイレから帰ってきた千尋様が椅子に座って命令した。

 隣の席の男子が従順にそれに従う。

 すぐさま千尋様の足下に膝まづいて、上履きの底をぺろぺろと舐めていく。さきほどまでトイレの汚い床を踏みしめていた靴底だって関係ない。男子は崇拝しきったトロ顔で千尋様の足を舐めていった。



「ん、だいぶ上手になったわね」



 椅子に座って豪快に足を組んだ千尋様が言う。

 この3年間でますます成長して水泳部の部長にまでなった女の子様が、その広い肩幅を強調しながら足下の男子を見下ろしていた。



「というかこのクラスの男子はみんな優秀よね」

「じゅぱああっ♡ じゅるるる♡」

「まあ、それだけうちのクラスの女子が凄いんだろうけど」

「れろれろれろ♡ ジュブウッ♡」

「ボクシングの部長のカナタ、華道部のヒナタ、ほかも部活や委員会活動でトップの女子ばかりだものね。成績も身体能力もトップクラス。そんな女子たちに3年間も調教されれば、誰でもこうなるか」



 千尋様が冷たく男子を見下ろす。

 その間もずっと男子は足舐めを続けるだけだった。

 汚い上履きの底を「べろべろ♡」と舐めて、トロンとした瞳で千尋様を見上げている。心の底から屈服し、目の前の千尋様に忠誠を誓っているのが分かる。それは他の男子も同じだった。女の子様から命令されればどんなことにも悦んで従うように、この3年間で調教されてしまったのだ。



「よし、もういいわよ」

「あ♡」



 足が引かれて男子が名残惜しそうな表情になる。

 ふうっとため息をついた千尋様が、一言、



「座布団」

「は、はひいいいいッ♡」



 椅子から腰を浮かした千尋様の尻下に男子がすべりこむ。

 すぐに後頭部を座面にもたれかからせて顔面をさらした。

 男子の顔面の真上には千尋様の爆尻がある。

 ハアハアと荒く息をした興奮した男子。

 その顔面めがけて千尋様が勢いよく座った。



「んむうううううううッ♡」



 とろけた声がくぐもって遠くから聞こえた。

 スカートで隠れて見えなくなった男子の顔面は、今、パンツ越しで千尋様の爆尻に捕食されているのだった。柔らかくて巨大な爆尻様に顔面を潰され、人間座布団になっている。矮小な男子が巨大な女の子様の体重を顔面で受けて潰されていった。



「ん」



 ぐりぐりッ♡



 無造作にお尻が揺らされベストフィットする場所が探り当てられてしまう。

 むっちりとした尻肉に埋もれた男子が身悶えて悦んでいく。千尋様は人間座布団にした男子から興味を失ったのか、すぐにスマフォを取り出して気怠げに操作を始めた。



「んむううううッ♡ んむううううッ♡」



 男子が歓喜の声で呻いていく。

 巨大な女の子様の爆尻によって潰され、興奮して、肉棒を勃起させていく。

 その光景を周囲の男子たちが羨ましそうに見つめていた。その全員が「俺も千尋様の爆尻で潰されたい♡」と思っていることは明らかだった。



(みんな調教されちゃった♡ 女の子様に心の底から屈服して、崇拝しているのが分かる♡ 全員がモジモジしてる♡)



 女の子様からの調教を恋い焦がれているチビ男子たち。

 朝井もまたヒナタ様に骨抜きになっていた。友人と談笑しているヒナタ様の足下に正座となって、そのご尊顔をとろけた瞳で見上げている朝井からは、かつての反抗的な態度を見つけることすら難しかった。



『ヒナタ様ああん♡ ヒナタ様ああん♡』



 そんなふうに心の底でつぶやいているのが分かる。

 身長もおっぱいも成長して大人の女性になったヒナタ様を見上げて、そのムチムチした美脚の足下でいつまでも待機している。ヒナタ様からの命令と調教を心待ちにしている駄犬。そんなふうに朝井は躾けられてしまったのだ。



(も、もうすぐ卒業試験なんだ♡)



 完全に調教されてしまった俺たちはそのことを自覚していた。

 卒業試験がただの試験でないことも分かっていた。

 それは卒業試験が近づくにつれて過激さを増してきた調教からすればおのずと分かることだった。

 卒業試験とは女の子様への服従度合いと崇拝心の強さを測定するための試験なのだ。クラスの女子たちは俺たち男子を合格させるために厳しい調教をしてくれている。それが有り難くて、光栄で、俺は一人で勃起してしまうのだった。



 2



 部活が終わって帰宅する。

 当然のようにカナタ様も一緒だった。

 ちょうど華道部終わりのヒナタ様とも合流して女子寮にむかって歩いていく。



「えー、そうなのー」

「ふふっ、そうなんですよ」



 カナタ様とヒナタ様が仲良く談笑していた。

 二人ともこの3年間で成長していた。

 カナタ様の身長は2メートルを越え、ヒナタ様もそれに匹敵するほど身長が高かった。髪の毛も伸びて大人びた表情を浮かべている。とてもではないが彼女たちが俺よりも2歳年下であるとは思えない。まさに大人の女性だった。



(カナタ様もヒナタ様もおっきい♡)



 大きくて強い女の子様たち。

 それとは対照的に自分は身長がほとんど伸びなかった。体の分厚さだって段違いだ。二人の後ろをトボトボと歩いていると、その体格の違いを分からされ、惨めさがさらに増すのだった。格差を感じて、興奮してしまった。



「ちょっとにーに、なんで後ろ歩いているんだよ」



 談笑していたカナタ様が振り返りながら言う。



「おまえはあーしの横にいないとダメだろ?」

「あひん♡」

「ほれ、あーしの横で歩け♡」



 ますます成長したカナタ様の隣を歩かされ、興奮する。

 カナタ様とヒナタ様の間に挟まれて、圧倒的な女体の壁に潰されてしまいそう。間近で体格差を分からされて惨めに勃起する。それを見下ろされて「くすり」と笑われ、ますます興奮してしまう。それと同時に優越感がすごかった。



(すごい♡ 朝井だけじゃなくて他の男子も羨ましそうに俺のことみてる♡)



 後ろを歩く朝井の羨望のまなざし。

 周囲の男子たちの怨嗟の視線が俺を貫く。

 こんなふうに女の子様の隣を歩くなんて普通なら考えられないことなのだ。俺たち男子は女の子様の後ろをトボトボとついていくことしか許されない。そもそも歩幅が違うので隣あって歩くことも本来ではできないことだった。こうして一緒に歩けているのは、カナタ様とヒナタ様が俺の狭い歩幅にあわせてくれているからなのだ。



(カナタ様♡ カナタ様♡)



 崇拝の気持ちが強くなる。

 気さくに談笑して笑ってくれるカナタ様のご尊顔を見上げて、俺の心が崇拝で満たされ、それと同時に温かくなった。



「それじゃあねヒナタ、また明日の卒業試験で」

「はい、また明日ですね」



 女子寮の前でヒナタ様と別れる。

 俺とカナタ様は二人でエレベーターをあがり、部屋に着いた。

 カナタ様が玄関のドアをあける。

 すぐさま俺の体が引きずり込まれてガチャンと鍵が閉められた。

 今日も始まってしまう。



「じゅぱああッ♡ じゅるるるッ♡」

「んむうううううううううううッ♡」



 俺の体を壁に押しつけながら始まるディープキス。

 靴を脱ぐ時間もおしいと言わんばかりにキスが始まる。

 荒々しい乱暴なベロチューだ。

 妹の肉厚で長い舌が俺の口内にねじこまれて、メチャクチャにされていく。この3年間でさらに技量が磨かれ、俺の弱い場所を完全マスターしてしまっているカナタ様。そんな舌使いに俺が耐えられるわけがなかった。



(しゅごい♡ しゅごい♡)



 口の中で舌が「ぐるんぐるん♡」とまわっていく。

 目が白黒して頭が「じいいいん♡」と麻痺する。

 クチャクチャという唾液音で鼓膜も犯され、

 足腰がガクガクと震えて自分では立てなくなる。

 倒れ落ちそうになった瞬間、



「ふっ♡」



 カナタ様が鼻で笑って俺の体を抱きしめてきた。

 さらにそのままお姫様抱っこされる。

 その間もずっと過激なベロチューは継続。

 妹からお姫様抱っこされて、そのまま唇を奪われ、情熱的なディープキスで溶かされていった。



(む、ムリいいいいいいッ♡)



 どおっびゅううううッ♡



 なすすべもなく俺は射精する。

 キスの過激さと、お姫様抱っこされて守られているという安堵感だけで射精する。

 その反応の全てを鑑賞しているカナタ様が嗤いながら自分だけ靴を脱ぐ。そして玄関から廊下にあがって、ゆっくりと歩いていく。戦利品である俺をお姫様抱っこで拘束し、ベロチューを続けながら目的地へと進んでいく。その道中で俺の靴が捨てられ、ズボンとパンツが剥ぎとられて、全裸にさせられていった。



 ―――そして、

 ―――あっという間に寝室の特注ベットに「どすん♡」と放り投げられ、準備は完了してしまった。



「らんらんら~ん♪」



 鼻歌を歌いながらカナタ様も服を脱いでいく。

 パンツもブラジャーも脱いで全裸になった。

 成長した肉体の凄まじさに一発で魅了されてしまった。



(しゅ、しゅごいいいいいいッ♡)



 ボクシングで鍛えられた彫刻みたいな肉体。

 女性の柔らかさも失っておらず、突き出したおっぱいは巨大だった。健康的なピンク色の乳首とたわわに実った果実に目を奪われる。細い腰つきなのに腹筋が割れていて、巨大な臀部へと繋がる。太ももはムチムチしていながら筋肉質でとてつもなく長かった。その中心に位置する秘所は陰毛が生えそろっていて大人の女性であることを強調している。俺はベットの上で逃げることもできずに、妹の裸を「あひあひ♡」悶えながら見上げるしかなかった。



「おら、いつまで見とれてるんだ?」

「あ♡」

「とっとと舐めろよ♡」

「ひ♡」

「ク・ン・ニ、しろ♡」



 びくんっ♡



 背筋が跳ねる。

 両手を腰にやって堂々と仁王立ちになったカナタ様。

 その下半身が俺のほうに向けて「ドンッ♡」と突き出されていて、「はやく舐めろ♡」と自己主張していた。唾が口の中に溜まりそうになってゴクンと飲み込む。今更ながらためらう。兄と妹でこんな性的なことをしてはいけない。そう思うのだが、



「おいおい、とっととしろよ」

「ひい♡」

「女の子様の性欲処理も男の仕事のうちだろ?」

「あん♡」

「それにこれは温情なんだぞ? あーしのことクンニで満足させることができたらセックスはなしにしてやる。おまえがいっつもセックスに抵抗するから決めたルールだろ? セックスしたくなかったらとっととクンニして、あーしのことイかしてみろよ」



 凄まれる。

 性欲処理も男の仕事と言われたら是非もなかった。

 俺はぷるぷる震えながらベットから降り、仁王立ちのカナタ様の足下で土下座する。巨大な妹の前でみすぼらしい全裸の肉体をさらして誠心誠意土下座すると、快感と崇拝が全身を走った。すぐに、



「し、失礼しましゅ♡」

「ん♡」



 許可を受けて顔をあげる。

 膝立ちになって顔を秘所に近づける。

 生えそろった陰毛に顔を埋もれさせて、俺は舐め始めた。



「ジュバアッ♡ じゅるじゅる♡」



 舐める。

 妹の秘所を舐めさせられる。

 仁王立ちになった長身女性様の体にまとわりついて、その樹液をすする昆虫みたいにして舌を這わせていく。これまで躾けられてきた舌の動きを忠実に再現して、カナタ様に悦んでもらおうと必死だった。



「おお、舐めてる舐めてる♡」

「じゅるるるッ♡」

「妹のま●こ、必死に舐めてるな?」

「レロレロレロ♡」

「ほれ、もっとがんばんないとダメだぞ。ぜんぜん気持ちよくない。あーしのことイかせられなかったらセックスだかんな♡」



 カナタ様は余裕そうな表情を崩さなかった。

 膝まづく俺のことをニヤニヤしながら見下ろしてくる。

 その足腰はどっしりと地面を踏んで微動だにせず、俺のクンニが快感を与えていないことを教えてくれた。



(なんれ♡ 教えられたとおりにやってるのに♡ がんばって舐めてるのに♡ どうしてイってくれないの♡)



 焦りながら舐める。

 いつもこうなのだ。

 セックス前のクンニになるとカナタ様は余裕そうに嗤うだけで、絶対にイってくれない。このままだとセックスすることになってしまう。それが嫌で「ぺろぺろ♡」と舐めるのだが、どうしようもなかった。



「はっ、犬みたいだな、にーに」

「くうん♡」

「いや、犬以下か。へたくそなクンニ」

「くうん♡」

「そんなザコな舐め方で、女の子様を満足させられると思ってんのか?」



 俺の髪の毛がわしづかみにされる。

 ぐいっと持ちあげられてカナタ様と目があう。

 巨大な乳房ごしにこちらを見下ろすカナタ様の瞳が嗜虐の輝きで染まっていた。



「決まりだな♡」



 カナタ様が嗤って、



「セックス開始だ♡」



 襲いかかってくる。

 すぐに俺の体がベットの上に放り投げられ、馬乗りになられた。カナタ様の爆尻が俺の胴体を圧迫して、その超重量で「ぐげええええええッ♡」という悲鳴が俺の口から搾り出された。



「ふふっ♡ チビ♡」

「おえええええッ♡」

「馬乗りになられただけで死にそうじゃん」

「ぐえええええッ♡」

「あはっ♡ 圧死しそうなにーにの顔、マジでエロい♡」



 ぐりぐりぐりッ♡



 爆尻が蠢かされて俺の体が潰される。

 馬乗りになられたら俺の命は握られたも同然だった。

 妹の体重だけで殺されてしまう。

 お尻で潰され息もできないのだ。

 カナタ様の慈悲がなければこのまま爆尻様に潰されて絶命する。その圧倒的な体格差を分からされて興奮し、惨めに勃起した。



「ふっ、マゾは便利でいいなー♡」

「おえええッ♡」

「ちょっと虐めてやればすぐ勃起するんだもん♡」

「ぐえええッ♡」

「うし、じゃあセックス始めるか」



 俺の同意なんて必要ない。

 カナタ様が腰を浮かし、自然と挿入した。

 手慣れた動作であっという間に俺の肉棒を密壺にくわえこみ、そのまま「どすん♡」と深く腰をおろしてしまう。それだけで、



「ひいいいいいんんん♡ しゅごいいいいいい♡」



 俺は悶絶狂うしかなかった。

 カナタ様の密壺の中で俺の肉棒がボコボコにされていく。

 暖かなヒダが絡みついてきて、動かされてないのに快感がすごかった。男がどんなに努力しても勝てない。身体能力でも頭脳でもセックスでも敗北するしかない。挿入しただけなのにあまりの快感で体が「びくんびくんッ♡」と跳ねっぱなしだった。



「うわっ♡ 挿入しただけでイきそうじゃん♡」

「ひいん♡ ひいん♡」

「そんなんで大丈夫なん?」

「ああん♡」

「ふっ♡ 妹に中出し射精しないようにせいぜいがんばるんだな♡」



 ぱあんッ♡



 腰振りが始まる。

 俺の下半身に馬乗りになったカナタ様が腰を浮かせ、爆尻を打ちつけてくる。妹の密壺が俺の肉棒を咥えながら上下運動を始めてしまう。その「ぐねぐね♡」とした摩擦で悶絶する。腰が打ちつけられる「ぱあん♡」という音と、俺の下半身を完全制圧してしまう巨大なお尻の感触で狂う。カナタ様がニンマリと嗤っていた。



「ほれほれ~♡」



 ぱあんッ♡

 ぱんぱんッ♡



「セックスきもちいな~♡」



 ぱんぱんぱんッ♡



「あーしの腰振りうまいだろー♡」



 パアンッ♡

 ジュジョオッ♡



「我慢なんてできるわけないよな♡」



 激しい。

 それでいてねっとりと愛情たっぷりに腰が振られていく。

 カナタ様が腰を振るたびに巨大なおっぱいも揺れる。

 成長して伸びたカナタ様の髪も跳ねて色気がすごかった。

 妹の色っぽさに圧倒される。

 そして快感でおかしくさせられるのだ。

 我慢なんてできるわけがない。

 だけど、



(ダメだ♡ 妹に中出しするなんて許されない♡ 兄としてダメ♡ 兄妹で赤ちゃんできちゃう♡)



 禁忌に近づき罪悪感で感情が曇る。

 こんなことしちゃいけない。

 許されないことをしている。

 さらに中出し射精なんてしたら言い訳できない。

 なんとか我慢しないといけない。

 絶対に射精だけは我慢しないと。

 歯を食いしばって下半身に力をこめ、射精感を食い止めようとする。中出ししないように全身全霊をかけて我慢する。それなのに、



 ぱんぱんぱんぱんっ♡



「あっっひんんんんんッ♡」



 カナタ様の腰振りの前では俺の我慢なんて無力だった。

 力をこめていた下半身が弛緩してしまう。

 食いしばっていたアゴの力すら抜けて脱力する。

 あとはまな板の上の魚だ。

 ベットの上であおむけに倒れ、妹に馬乗りになられて腰を振られていく。豪快な腰振りが炸裂するたびに「ぱあんッ♡」と音が鳴り、「ぐじょおッ♡」と俺の体が潰される。男の象徴が女性の象徴によってボコボコにされていく。すぐに俺は射精した。



「ひっぎいいいいいいいッ♡」



 どおっびゅうううううううッ♡

 びゅっびゅドオっびゅううッ♡



 妹に中出し射精。

 体を跳ねさせながら深い絶頂の中で射精する。

 俺の生命力を精液に変えたみたいな大量の子種が妹の密壺にそそがれていく。罪悪感すら溶けて消えてしまうみたいな射精だ。俺の頭から倫理観が消え、残ったのはカナタ様だけ。頭上でカナタ様がニンマリとこちらを見下ろしていた。



「イったな、にーに♡」

「ひいん♡」

「ほれ、まだあーしの中で射精してる♡」

「ああん♡」

「にーにの精液があーしの子宮に「びゅっびゅっ♡」って打ちつけてくる。ほれほれ♡(ぐねぐねッ♡)」

「あ♡ あ♡ あ♡ 動かさないでええッ♡」

「あはっ♡ 射精強くなったなー♡ どんだけ妹の中で射精すれば気が済むんだ?」



 びゅっびゅううッ♡



 腰を深く落としたままカナタ様が嗤う。

 あおむけに倒れて絶頂地獄に陥った俺を鑑賞して楽しんでいる。

 腰をぐるぐるとローリングさせて俺の精液を根こそぎ奪いとっていく。射精中の刺激で精液が止まらなくなる。妹の性技によってなすすべもなく永遠と射精させられていった。



「うし♡ 搾りとったか♡」

「ひいん♡」

「あーあ♡ にーにってばもうグロッキーじゃん♡ 白目むきかけて全身脱力しちゃってる♡ えっろ♡」



 まだ深く繋がったままの言葉。

 カナタ様が俺に馬乗りになりながら言う。



「でもいいのか? 妹の中に射精しちゃって?」

「ひいん♡」

「赤ちゃんできちゃうかもだぞ?」

「ああん♡」

「妹に中出しするなんて、兄貴失格だな、おまえ」



 言葉で責められ悶絶する。

 罪悪感が再びよみがえる。

 逃げようとして暴れて、そのすべてが妹の体重だけで封殺されてしまう。俺はベットの上に力なくあおむけに倒れたまま、妹から馬乗りされて身動きもとれなかった。「……たじゅげで♡」と力なくつぶやいて、さらにカナタ様を興奮させてしまった。



「安心しろよ、おまえのザコ精子なんて瞬殺してやっから♡」

「ひいん♡」

「ほーれ、子宮でおまえの精子、皆殺しにすっぞ~♡」



 ぎゅううううッ♡



 カナタ様が下腹部に力をこめる。

 咥えられた肉棒が締めつけられる。

 それ以上に妹の密壺の奥が躍動しているのを感じた。

 蠢いている。

 それはまさに、



「今、おまえの精子、ぜんぶ溶かしてる♡」

「あひん♡」

「卵子と受精する前に皆殺しにしてる♡」

「ああん♡」

「かわいそうになー。せっかく強い女に中出しできたのに子種はぜんぶ殺されちゃう。一生懸命に泳いで子宮にたどりついた精子もあっという間に瞬殺♡ それで、ほら♡」



 キュイインンッ♡



 音が響いてカナタ様の体がピンク色に輝く。

 さらに生命力に満ちあふれてしまった。

 俺の子種が吸収されてしまった瞬間だった。



「ぜ~んぶ吸収した♡」

「ひぎい♡」

「女の子様の能力で、おまえの精子はあーしのエネルギーに変換されちゃった♡」

「ああん♡」

「残念だったなー♡ もうおまえら男は女の子様の許しなく子作りもできないんだよ♡ 惨めだなー♡」



 びくびくびくんっ♡



 被虐の快感で体が跳ねる。

 生殖行動のすべてを握られている。

 もはや俺たち男には子孫を残すだけの自由も許されていなかった。どんなにがんばって女性に種付けしても、女の子様の許しがなければ、子宮にたどり着く前に精子が殺されてしまう。受精もできずに赤ちゃんもできない。その事実に俺は再び勃起してしまうのだった。



「ふっ♡ ほんとマゾは便利でいいな♡」



 カナタ様が嗤う。



「じゃあ、セックスの続きすっぞ♡」

「ひいん♡」

「言っておくけどまだまだこれからだからな。あーしの性欲が発散するまで腰振りを止めない♡」

「ゆるじで♡ ゆるじで♡」

「まあ、せいぜいがんばれや♡」



 がしいいッ♡



 カナタ様の両手が俺の首を握り潰してくる。

 大きな手が俺の矮小な首をすっぽりと包み込む。

 そして力強く締められる。

 息苦しさと激痛で顔が鬱血する。

 けれども調教されていた俺はますます勃起した。

 カナタ様が嗤っている。

 首絞めセックス。

 日課のようになっているセックスが始まってしまった。



「あー、さいこー♡」



 ギュウウウうッ♡

 ぱんぱんぱんッ♡



「にーにの首絞めながらするセックスが一番だよなー♡」

「おええええッ♡ ひっぎいい♡」

「えづいてるえづいてる♡ えっろ♡」

「ぐぎぎぎぎッ♡ んぼおおおッ♡」

「にーにのこと独り占めしてるって分かる♡ 征服感がヤバい♡ これ知ったらほかのセックスなんてできないだろ♡」



 ぎゅううううううッ♡

 ぱんぱんぱんぱんッ♡



 さらに首を締められ、腰が振られる。

 俺は息苦しさで悶絶し、腰振りで溶かされ、ますますカナタ様の力強さに魅了されていくのだった。



 *



 何時間かの後。

 ようやくセックスが終わった。

 カナタ様の強すぎる性欲がおさまってくれる。

 俺はもう指一本動かせないほど消耗し、ベットの上でダランと脱力してあおむけに倒れるだけだ。死にかけている。けれども安らぎがあった。それは倒れた俺にそっと添い寝をしてくれているカナタ様の大きな体が真横にあるからだ。



「おつかれさま、にーに♡ めっちゃきもちよかったゾ♡」



 俺の耳元で優しく囁いてくれる。

 添い寝をしてくれているカナタ様の手が俺の頭や胸板を優しく撫であげてくる。その労るような手つきで幸せ絶頂になる。俺は「あひんあひん♡」と悶えるだけの猿になってしまった。



「あーしの首絞めセックスに付き合えるの、にーにだけだろうな♡」

「ひいん♡」

「普通の男だったら、あーしに首絞められただけで怯え狂って、恐怖でち●ぽ縮まらせて、ジョボジョボおしっこ漏らし出すだろうからな♡」

「あひん♡」

「そんな破壊力抜群の首絞めなのに、にーにはバギバギに勃起したまま♡ あーしの本気の首絞めくらって射精しちゃうくらいの変態マゾ♡ ふふっ、相性ばっちりだよな、あーしらって♡」



 添い寝がさらに密着してくる。

 大きな体が俺の小さな体を制圧してしまう。爆乳が俺の上半身を潰し、その長い美脚が俺の短い足に絡まってきて、絶対に逃げられなかった。



「ぜってえ逃がさねえ♡」

「あひん♡」

「ずっと一緒にいる♡」

「ひいん♡」

「ちっちゃな頃から憧れてたにーにのこと独り占めにして、死ぬまで一緒に暮らす♡」

「ああん♡」

「にーにの赤ちゃん、あーしが産んでやっからな♡」 



 ぞくぞくぞくッ♡



 愛の言葉を囁かれながら制圧されてマゾイキする。

 兄妹でセックスしたらいけないとか。

 赤ちゃんをつくったらダメとか。

 そんな倫理観もどこかに消えて幸せいっぱいになってしまう。

 世間のルールすらどうでもよくなってしまうほどに墜とされてしまった俺を見て、カナタ様がニンマリと嗤った。



「よしよし、ここまで墜とせばもう大丈夫だろ♡」

「あひん♡」

「明日の卒業試験もばっちり合格できそう♡」

「ああん♡」

「にーに以外の男子は……ふふっ、楽しみだなー♡」



 ぎゅうううううッ♡



 さらに抱き潰される。

 大きな女体に埋もれる。

 再びのしかかってきたカナタ様が辛抱たまらんと言わんばかりに唇を奪ってくる。さきほどまでの労るような動作ではなく、貪り食らいつくみたいな荒々しいディープキス。妹の舌が俺の口内で暴れまくり、唾液をすすられ、大量の唾液を飲まされる。俺はなすすべもなく蹂躙され、カナタ様の言葉の意味をもう少し深く考えることができなかった。



 3



 卒業試験当日。

 男子たちは朝からそわそわしっぱなしだった。

 今日一日で自分たちの人生が変わってしまうのだ。

 卒業できなければ、どんな目にあわされるか分からない。

 けれど少なくとも俺のクラスは大丈夫のはずだった。



(女の子様に反抗的な奴なんて誰もいない。みんな女の子様を心の底から崇拝してる。抜き打ち忠誠テストでもうちのクラスはいつも1位だったんだ。だからみんな合格できるはず)



 そんなふうに確信する。

 その考えが正しかったことは、始まった卒業試験の光景を見れば明らかだった。



「し、失礼しましゅ♡」



 全裸になった男子生徒が媚びへつらいながら言う。

 床に土下座する姿からは一片の反抗心すら確認できない。

 目の前で仁王立ちになった女の子様に対する心の底からの崇拝の気持ちをもっていることが分かる。



「よし」

「あ、ありがとうございます♡」



 許しの許可を得た男子生徒が貪りつく。

 膝まづいた男子生徒が、仁王立ちになった女子生徒の足を両手で支え「ぺろぺろ♡」と舐め始めた。指と指の間を丹念に舐め清めていく。反抗的な態度なんて一つもなく、その瞳はトロンと溶けきっていた。悦んでいるのは剥きだしになった肉棒が勃起していることからも分かる。



「じゅぱあん♡ じゅるるるッ♡」



 男子は勃起した肉棒からカウパーを垂らし、

 とろけきった表情をさらして、

 膝まづいたままに必死にぺろぺろと舐めていく。

 彼だけではない。

 教室中で同じような光景が繰り広げられていた。



「あひいいん♡ ひいいいいん♡」

「ジュルルる♡ れろれろれろ♡」

「じゅぱああ♡ ジュルルルル♡」

「ひぎいいい♡ んはああああ♡」



 マゾ声大合唱。

 全裸の男子たちが女の子様の足下で服従していく。

 仁王立ちになった長身女性様たちの美脚を悦んで舐めていく。

 その瞳に反抗的な態度はまったくない。

 すべての男子生徒が完全屈服して、目の前の女の子様のことを崇拝していた。



(これなら……これなら大丈夫だ♡)



 安堵する。

 俺たちは全員、卒業試験を合格できる。

 みんなそろって高等部に進学できる。

 そんなふうに思っていた俺はどこまでも愚かだった。



 *



「それじゃあ、結果発表しようかしら」



 教壇には女の子様の全員が横一列に並んでいた。

 ただでさえ長身の女の子様たちが一段高い場所で並んでいると、それだけで迫力がすさまじかった。俺たちチビ男子たちは全裸をさらして床の上に正座になって見上げるだけだ。制服姿の女の子様を見上げ、そのご尊顔を拝して、「あひんあひん♡」と悶えて床をカウパーまみれにしてしまう。



「この3年間、徹底的に調教してきたかいがあったわね」



 委員長の千尋様が総括するように言う。



「ほかのクラスだとけっこうな数の不合格者が出てるみたいよ」

「ねー、ほら、断末魔の悲鳴とか聞こえてくるしねー」

「殺されてるんだよね、これ、かわいそう」

「3年間一緒に暮らして仲が良くなったクラスメイトの女子に殺されるんだから、不合格になった男子も本望じゃない?」



 教壇の上の女の子様たちが談笑していく。

 その会話の合間にどこか遠くから男子の絶叫が響いてきた。

 命の危険に苛まれた者しかあげられない断末魔の悲鳴だ。

 その鬼気迫る絶叫は唐突に断ち切られる。

 あれだけうるさかった男子の声がギロチンで首を絶たれたみたいに途中で消え果て、あとには静寂だけが残される。それが何度も繰り返されていく。



「ぎゃあああああああああああああああッ!」



 きわめつけは隣のクラスからの絶叫だ。

 俺たちの教室が振動で揺れていた。

 聞き覚えのあるサッカー部のイケメン男子の声が絶叫となって振動していく。「たじゅげでええええッ! 殺さないでえええッ!」と、命乞いの大合唱が始まってそれも唐突に終わった。隣の教室がシーンと静まりかえって、次の瞬間には女の子様たちの笑い声が響く。ほかのクラスで何が行われているのか、見なくても分かった。



(こ、殺されてる! そ、卒業試験で不合格になると殺されちゃうんだ!)



 それを分からされる。

 クラスメイトの女の子様に殺される。

 3年間同じ教室で勉学に励んできた女の子様によって息の根を止められてしまう。卒業試験で不合格になったらそうなる。俺たちも同じように殺されてしまうのだ。それを分からされた俺たちは、ガチガチと歯の根を鳴らして震えながら、女の子様たちを見上げることしかできなかった。



「安心しなさい。おまえらは合格よ」



 千尋様が言う。



「このクラスの男子は全員合格。優秀なわたしたちが躾けたんだもの、不合格者を出すわけないじゃない」

「あ♡」

「よかったわね、全員合格のクラスはわたしたちだけだってさ。これで普通だったら殺されなくて済むわね」



 ホっとする。

 安堵感が全身を支配する。

 中には安心しきって喜びのあまり号泣している男子までいた。

 教壇の上の女の子様たちが天使に見える。

 彼女たちの厳しい調教のおかげで俺たちは殺されずにすむ。

 厳しい卒業試験に合格して全員で高等部に進学できる。

 そのはずなのだが、



(な、なんでみんな、ニヤニヤ笑っているんだ?)



 教壇の上の女の子様たちは笑っていた。

 千尋様だけでなく、カナタ様もヒナタ様も、ほかの女の子様たちも笑顔になっている。



 ニヤニヤと、

 くすくすと、

 うっすらと、

 同情したように、

 バカにしたように、

 笑って、

 嗤って、

 嘲笑して、

 冷笑して、

 爆笑していた。



(知ってる♡ この顔♡ 俺たちは知ってる♡)



 その笑顔には見覚えがあった。

 その視線のことはよく知っていた。

 彼女たちが浮かべているのは捕食者の笑みだった。

 千尋様が歯を剥きだしにして嗤って、言った。



「合格だけど、おまえたちは殺す♡」



 絶対上位存在種からの死刑宣告。

 絶句して「かひゅう!」と喉を鳴らした俺たちにむかって、長身女性様が続ける。



「優秀な女子にはご褒美が与えられるの」

「ひいん♡」

「合格した男子だろうが関係なく、男を抹殺する権利♡」

「あひん♡」

「このクラスの女子はみんな優秀だからね。中には4人分の抹殺権を認められた女子もいる。期末テストで主席になったり、部活動で優秀な成績を認められると、そのたびに抹殺権が与えられるんだ」



 嗤っている。

 千尋様だけでなく教壇の上の女の子様全員が嗤っていた。

 そんな中でもひときわ長身の女の子様。

 俺の妹であるカナタ様が一歩前に出て、言った。



「おまえら合格した男子全員分の抹殺権があーしらにはある♡」



 カナタ様がニヤニヤと嗤って、



「だからこれから、おまえら全員、ブっ殺す♡」

「ひいいいんんッ♡」

「かわいそうになー♡ せっかく女の子様に忠誠誓ってたのに、面白半分で殺されちゃうんだからさ♡」



 女の子様たちが教壇を降り始める。

 笑いながら俺たちのほうに近づいてくる。

 一歩も動けなかった。



「全員殺す♡」

「ひいん♡」

「残酷な方法で殺しまくる♡」

「ああん♡」

「男子を殺す機会なんて、懲罰委員会に所属できない限り認められねえからなー♡ ぜってえ逃すわけねえっつーの♡」



 嗤って、



「じゃ、開始♡」



 4



 女の子様たちが襲いかかってくる。

 俺たちを殺すために目を輝かせて。

 逃げようとしても逃げられない。

 それだけの実力差があった。

 教室中で惨殺が始まった。



「わたしはおっぱいで殺すね♡」



 おっとりとした糸目の女の子様が言った。

 クラスでも1位2位を競うほどの爆乳。

 そんな彼女が制服を「がばあっ♡」とまくしあげたのだから終わりだった。現れたのは純白のマイクロビキニ姿の巨大なおっぱい様だった。



「ひいいいんんんッ♡」



 標的となった男子がおっぱいを見ただけで屈服する。

 目の前の爆乳に意識を奪われてしまっている。

 乳首を隠す程度の布綿面積。そのマイクロビキニが食い込んでいる柔らかいおっぱい様を見て、死の恐怖を忘れてしまった男が簡単に餌食となった。



「はい、ぱっくん♡」

「ひいいいいいい♡」



 おっぱいが男子の右手を捕食した。

 巨大な乳肉と乳肉が獰猛な牙となって獲物を喰らい尽くす。ちっちゃな男子の右肘から先がおっぱいに丸呑みされてしまって「ぐんにゃり♡」と潰されてしまった。すぐに、



 ばぎべぎばぎいいいいッ♡



 潰される。

 乳肉同士が蠱惑的に潰れ、その谷間に挟み込んだ男子の右腕が破壊されていった。肉が潰れる音がする。骨が軋む音がした。男子の絶叫が響きわたった瞬間だった。



 ぐッジャあああああああああッ♡



 潰れた。

 鮮血が舞う。

 おっぱいから肉片がこぼれ落ちてきた。

 男子が白目をむいて口からブクブクと泡を吹く。

 んふっと嗤った女の子様がおっぱいをひらくと、肉塊と化した男子の右腕が現れた。原形をとどめていない血だるま。男子の絶叫が教室中に響きわたる。



「ぜんぶおっぱいで食べてあげる♡」



 女の子様が血だらけのおっぱいを寄せあげながら言う。



「左腕も潰す♡」

「ひぎいいい♡」

「足もぜんぶおっぱいで食べる♡」

「ひゃめでえ♡」

「最後は顔面を「ぱっくん♡」って食べて殺す♡」

「ひゃだああ♡」

「ふふっ、君の大好きなおっぱいで殺してあげるから、感謝してね♡」



 宣言どおりに続く。

 おっぱいが殺人兵器となる。

 爆乳が「ぶるんッ♡」と揺れて男子を食べていった。



「た、たじゅげでええええええええええッ♡ おっぱいで食べないでくださいいいいいいいッ♡」



 絶叫した瞬間に左足が食べられる。

 欲情の対象である巨大なおっぱいで殺されていく。

 男子の体が少しづつおっぱいで潰されていく。

 最後には宣言どおりに男子の頭部がおっぱいに挟まれた。

 女の子様が両手を乳房の側面部にあてがう。



「むうううううッ♡ むうううううッ♡」



 両手両足をなくして芋虫になった男が悶える。

 女の子様の能力でショック死も失血死も許されなかった男子が、最後に残った頭部を挟まれ悶えている。おっぱいフェロモンで最後のマゾイキをして体を震わせる。これまではフェロモンだけで射精していた男子はしかし、既に竿も金玉もおっぱいで食べられてしまっていたので精液を漏らすこともできない。ふふっと、女の子様だけが嗤っていた。



「潰れちゃえ♡」



 バッッギイイイイイイイイイイッ♡



 乳肉と乳肉が挟みこんだ男子の頭部を潰した。

 胴体だけになった男の体が痙攣していく。

 その筋肉反射だけで行われる痙攣はすぐに終わった。

 おっぱいがひらかれ、肉塊が落下してくる。

 女の子様の足下に転がった男子の頭部は完全に破壊されていた。頭蓋骨が粉砕されて脳みそごと潰されてしまっている。おっぱいで食べられてしまった男子が、惨めに殺されてしまった瞬間だった。



 *



「おまえが部活中にいっつも見てた脚で殺してやっからな?」



 陸上部の女の子様がニヤニヤしながら言った。

 既に制服を脱ぎ捨て陸上部のユニフォーム姿になっている。

 彼女は短距離走の選手だった。

 発達した太ももとふくらはぎが大出力を実現して誰よりも速く走る女の子様。インターハイでも結果を出した野性味あふれる陸上女子が、ハイレグ姿になったのだからたまらない。腰高の長い美脚が強調されてしまう。股下が異様に長い。それなのにムチムチして筋肉質だ。そんな美の化身みたいな下半身を突きつけられた男子は、尻もちをついて「あひあひ♡」と悶えるしかない様子だった。



「ひいいいんん♡ お、お許しくださいいいッ♡」



 男子は女の子様と同じ陸上部だった。

 彼女と同じく短距離走の選手で、レースでは常に敗北して折檻されてきた。陸上少女は美脚での調教を続けてきたので、その男子はすっかりと美脚奴隷になっていた。そんな脚で殺されるのだ。もはや男子は立ち上がることもできず、陸上女子様の姿を見上げることしかできない様子だった。



「ふっ♡ 潰れろ♡」



 大きく右脚が振り上げられる。

 ムチムチの筋肉質な脚がギロチンの刃みたいに頭上高く持ちあげられ、そのまま尻もちをついている男子の脳天を踏み潰した。ばぎいいいッ♡ という音が響きわたって、男子が床に踏み潰される。



「よっしゃ♡ どんどんいくよー♡」



 どっっすんん♡

 ばぎいいいい♡

 グジャアアア♡



 美脚が躍動していく。

 長くて魅力的なムチムチ美脚が踏み潰していく。

 どすんどすん♡

 教室が地響きで震えている。

 肉が潰れて骨が砕かれる。

 それだけの力が陸上女子様の美脚にはあるのだ。

 男子の体が踏み潰されていく。



「ひゃめでええッ♡」

「蹴らないでえッ♡」

「たじゅげでえッ♡」

「殺さないでえッ♡」



 陸上男子が命乞いしていく。

 その顔が踏み潰されて言葉が喋れなくなった。

 血だるまになった男子がのたうちまわって逃げようとし、暴れたところを踏み潰されて床に縫いつけにされてしまう。



「あはっ♡ 虫みたい♡」



 陸上女子が嗤いながら踏み潰す。

 ニヤニヤと笑いながら余裕そうに虫けらを潰していく。

 教室が血まみれになり男子の悲鳴が消えていく。

 陸上部でがんばって部活をしてきたのに―――必死に尽くしてきたのに―――男子が同じ陸上部の女の子様によって踏み殺されていった。



「最後は生足で顔面を潰してやんよ♡」



 血だるまになった男にむかって女の子様が言う。

 上履きと靴下を脱ぎ捨てて生足をさらす。

 床にあおむけに倒れた男にむけて、その足裏を見せつける。

 片足を振り上げ、今まさに男の顔面を踏み潰さんとしている女の子様。彼女はその恐怖の一瞬で「ぴたっ♡」と静止して、さんざんに男子の恐怖を煽っていった。



「ころしゃないでえ……たじゅげでえええ……おなじ陸上部のよしみで見逃してくだしゃい……」



 さんざんに蹴り潰された男がそれでも必死に命乞いをしていく。

 もはや両手両足も踏み潰されて動けない男にできる最後の希望が命乞いだった。女の子様に向けて必死に許しを懇願している。殺されたくなくて、同じ陸上部の女の子様に媚びを売っているのだ。抵抗心なんて一つもない惨めな命乞い。しかしそれだけしても、女の子様はニンヤリと嗤うだけだった。



「死ね♡」



 ぐっじゃあああああああああああッ♡



 唐突に死刑が執行された。

 豪快な踏み潰し。

 どすんっと教室が揺れた。

 大きな足裏がちっちゃな男子の顔面をスタンプする。

 そのまま顔面を陥没させて頭部全体まで踏み潰して、男を簡単に絶命させてしまった。



「うはっ、踏み殺すの最高だなー♡」



 ぐりぐりッ♡



 踏み殺した男の顔面をさらに踏みにじる。

 教室の床にねりこむみたいに女の子様が蹂躙していく。

 原形をとどめないほどに踏み潰された男は、首から上を消失させた状態で「びくんびくんっ♡」と跳ねていった。その最後の痙攣すら女の子様の踏み潰しによって無効化され、虫ピンされてしまう。同じ部活に所属していた女の子様に情け容赦なく殺されてしまった。発達した太ももを躍動させたまま、女の子様だけがニンマリと嗤っていた。



 *



「……………………」



 深窓の令嬢じみた女の子様が無言で殺害行為を実行していた。

 冷たい美貌の女の子様が持っているのは鞭だった。長い鞭だ。それを器用に操って、殺害対象に向けて情け容赦なく振るっていく。



 ばっっちいいいいんんッ!



「ひっぎいいいいいいいいッ!」



 床にうづくまるようにして倒れた男の背中に鞭が着弾する。

 人体を切り裂く音が響きわたって男の悲鳴が仕上げをした。

 鞭が着弾した男の背中では皮膚が裂けて鮮血が舞っている。

 けれども、その鞭打ちは明らかに手加減されたものだった。



「……………………」



 バッッチイインンンッ!

 ベッジイイイイイイッ!

 バッチイイインンンッ!



 鞭が舞う。

 鞭先が音速を越えて空気を切り裂く。

 女の子様が長い鞭を教室の中で器用に操っていく。

 漆を塗ったような黒髪をたなびかせながら鞭打ちしていく。その長髪よりも長い鞭が躍動して男を亡き者にしていく。その間ずっと女の子様は無言だった。たった一言の慈悲すら与えることなく、淡々と鞭打ちを繰り返して、冷たい瞳で獲物を貫くだけ。その姿はまさに氷の女王だった。



「ゆるじでえッ♡ ゆるじでえッ♡」



 男子が怯え狂って女の子様に懇願していく。

 体中の肉をズタズタにされて血だるま状態。

 泣きじゃくりながら体を起こして、片手を女の子様のほうに向けて必死に命乞いをしていく。恐怖と激痛で歪んだ表情は痛々しいほどだ。どんなサディストでも同情を覚えること間違いなしの弱々しい姿……そんな相手でも氷の女王は容赦がなかった。



「……………………」



 バッチイイイインンンッ!



「ひっぎいいいいいいいいッ!」



 鞭が炸裂する。

 それは男の股間を直撃して、男性機能を完膚なきまでに破壊するに至った。竿だけでなく金玉までが一撃で肉塊と化す。一瞬にして不能にさせられてしまった男が口から泡を吹いて白目になり意識を失いそうに、



 バッチイイイイインッ!



 間を置かずに鞭打ちがされて気絶も許されない。

 氷の女王が鞭打ちを継続する。

 仁王立ちになった女の子様が、床に倒れて痙攣していく男に対して残酷な鞭打ち処刑を実行していく。不能にされてしまった男は涙をボロボロ流しながら悶絶狂い、痛みで体をジタバタさせてはすぐに鞭打ちされ、自分の体の肉が少しづつ削られていく様子を殺されながら実感させられていった。



「ころじで♡ もうころじで♡」



 執拗に続けられた鞭打ちに男の精神が壊れてしまった。

 痛々しいアヘ顔を浮かべた男が「もう殺してください♡」と懇願を始める。さきほどまで防御のためにあげられていた両腕すらダランとさせて、顔面で鞭を受けては「ひいいいん♡」とマゾ声をあげていた。完全に壊れてしまったのだ。同級生の女の子様からの鞭打ちによって精神を狂わされてしまった。



「……………………」



 そこまで追い込んでも氷の女王の心は動かないみたいだった。

 楽しんですらいない。

 ただ事務的に無慈悲の鞭打ちを繰り返していく。

 そして最後―――、

 長鞭が大きく振り上げられて力がこめられる。

 男は「アヒアヒ♡」と悶えながらその姿を仰ぎ見るだけだ。

 一瞬の静寂のあとで最後の鞭が炸裂した。



 バッッッチイイイインンッ!



 音速を軽く超えた一撃が男の頭から下半身を同時に切り裂く。

 女王様の鞭は簡単に男の人体を左右に分けてしまった。脳天から股間にかけて裂かれてしまった男が臓物をまき散らしながら絶命する。凄惨な拷問現場。それなのに、



「……………………」



 氷の女王は興味なさそうに肉塊となった男子を見下ろすだけだ。

 一瞥しただけで男から視線をはずして長鞭の手入れを始めてしまう。その足下には絶命した男の血と臓物が流れていくのだが、それは女の子様の足に届くことなく止まってしまう。死んでもなお女の子様に届かない。氷の女王はけっきょく、一言も発することなくクラスメイトである男子を殺してしまった。



 5



 俺はそんな光景を呆然と見つめることしかできなかった。

 教室中で男子たちが殺されていく。

 3年間を共にしてきた仲間たちの命が奪われていく。

 女の子様たちからの厳しい指導を受け、力をあわせて乗り切ってきた男子たちが情け容赦なく殺されていった。しかも、



(クラスメイトの女の子様たちに殺されてる♡ 仲が良いと思ってたのに♡ ちゃんと厳しい躾けにも従って良好な関係をたもってきたと思っていた女の子様たちに殺されちゃってる♡)



 見知った女の子様たち。

 その足を舐め、忠誠を捧げ、たまには談笑だってしてきた女の子様たちから殺される。

 男子たちを殺していく女の子様たちは楽しそうだった。なぜそんなにも楽しそうにクラスメイトを殺すことができるのか―――なぜ俺たち男子は卒業試験で合格したのに殺されなければならないのか―――それが分からなくて呆然とするしかなかった。



「おっすー♡ にーに、楽しんでる?」



 カナタ様の声♡

 俺は「あひあひ♡」悶えながら彼女のほうに振り返って―――度肝を抜かれた♡



「ほれ見てみ? あーしはこの3人を殺すことにしたんだー♡」



 見せつけられる。

 カナタ様は上半身だけ裸になって生乳を露出してしまっていた。

 ピンク色の乳首すら丸見えだ。

 そんな無防備な格好で仁王立ちになり、2人の男子の髪の毛を片手でわし掴みにして持ちあげている。

 ちょうど男子たちの顔面がカナタ様のおっぱいの高さにあてがわれている。男子たちはカナタ様の乳首を口にふくみ、ぺろぺろと舐め続けていた。髪の毛を掴まれ宙づりにされながら女の子様の乳首を乳首を舐めている。その顔は怯えきっていて、涙目になりながら必死のご奉仕を続けていた。



「ほら、こっちも♡」



 3人目はカナタ様の股の間に捕獲されている。

 ミニスカートから伸びるムチムチ太ももが男の頭部を「ぐんにゃり♡」と潰していた。その顔も秘所にあてがわれていて、ほかの男子と同じく「ぺろぺろ♡」とカナタ様の秘所を舐めっぱなしだった。涙をボロボロ流しながら一心不乱に性のご奉仕を続けている。



「あーしのこと10分以内にイかせられたら生かしておいてやるって約束したんだー♡」



 カナタ様が仁王立ちになりながら俺のことだけを見下ろして言う。



「10分以内にイかせられなかったらこいつらは殺す♡」

「あひん♡」

「さっきからこいつらマジで必死に舐め続けてる♡ 殺されたくなくて必死にご奉仕続けてるってわけ♡ 死の恐怖でガクガク震えながら女の子様の乳首とま●こ舐めさせられてる♡ ふっ、惨めすぎてヤバくない?」



 そんな煽りの間も男子たちは必死だった。

 男子2人は髪の毛をわし掴みにされて宙づりにされながら、必死に乳首を舐め続けている。身長差から彼らの足は床についていない。まさに生殺与奪の権利を奪われながら、目の前に突きつけられた強いおっぱい乳首にご奉仕をさせられていく。それは股の間で挟み潰されている男子も同じだった。3人が全員とも死の恐怖でガクガクと震えながら、必死に舐め続けていた。



 ―――殺されたくなくて、

 ―――命を長らえさせたくて、

 ―――男たちは最後に残された希望にすがりつこうと必死に舐めていた。



「……な、なんで?」



 一人でに俺の口から言葉が出てくる。



「な、なんでこんなことするんだ?」

「ん?」

「だって俺たちちゃんとできてただろ? 女の子様の言うことを聞いて、心の底から崇拝して、完全服従してきた」

「…………」

「それなのになんで殺すんだ? 卒業試験も合格できたのに……なんで……」



 疑問。

 それを受けたカナタ様がキョトンとこちらを見下ろしてくる。

 そしてたった一言、

 なんの気なしに言うのだった。



「だって、楽しいじゃん♡」

「え?」

「男子殺すのって、めっちゃアガるんだよねー♡ すっげえ楽しい♡」

「た、楽しい?」

「そ♡ ちっちゃな頃はいばってた男子が、成長したあーしらに手も足も出ずに殺されちゃうんだぞ? それを自分の手でできる♡ 虫ケラみたいなザコどもの命を奪うのって、すっげえ楽しいんだ♡」



 ―――ただそれだけ♡



 カナタ様はそう言ってニンマリと嗤うのだった。

 この間もずっと3人の男子たちは舌を休めることはなかった。

 2歳年下のクラスメイトである女の子様に性のご奉仕を続けていく。涙をボロボロ流しながら、恐怖で体を震わせた男子たちが、目の前の巨大な女の子様の体を舐めていった。



(なんとも思ってないんだ♡ 女の子様たちは俺たち男子のことを玩具くらいにしか思ってない♡)



 同じ人間扱いされていない。

 敬意を払うべき対象として見られていない。

 ただ制度において俺たち男子のことを殺してはいけないからこれまで殺さなかっただけ。ひとたび抹殺権利が与えられたら、ためらいなく権利を行使して男殺しを楽しむ。チビで弱い虫けらの命を奪って楽しんでいく。ただただ楽しんでいる。俺たち男子を殺して女の子様が面白がっている。その事実を分からされた瞬間、何かがはじけた。



「ひいいいいいいいんんんんんッ♡」



 がくがくがくんっ♡



 体に快感が走る。

 これ以上ないほどのマゾ体験。

 自分たちの人格すら無視され、人殺しのための対象としか認められていないという屈辱にマゾイキする。それと同時に崇拝が襲ってくる。自分たち男子のことを簡単に殺してしまう強くて残酷な女の子様の姿に魅了されてしまう。自分たち男子とは種族すら違うと思わされるほどの圧倒的格差。それを前にして俺は目の前の妹のことをますます崇拝して、その強さと残酷さとサディストぶりに陶酔してしまうのだった。



「お♡ とか言ってる間にもう10分たった♡」



 カナタ様が宣言する。

 男子たちが「びくんっ♡」と痙攣する。

 舌舐めのスピードが滑稽なほどに増した。



「こいつらぜんぜん気持ちよくなかったなー♡ やっぱにーにのご奉仕受けてると、ほかの男子のじゃ物足りないんよねー♡」



 ニンマリとカナタ様が嗤う。

 3人の男子からの性のご奉仕を受けきって、一度たりとも絶頂しなかった女の子様が、歯を剥き出しにして笑っていた。



「じゃ、殺すぞー♡」



 ぎゅうううううううううううッ♡

 ぎゅうううううううううううッ♡

 べぎばぎいいいいいいいいいッ♡



「かぎゅううううううううううッ♡」

「おええええええええええええッ♡」

「んむうううううううううううッ♡」



 処刑が始まってしまう。

 乳首を舐めていた男子2人があっという間に首を締められてしまう。片手ですっぽりと首をわしづかみにされて「ぎゅううううッ♡」と締められていくと、男子たちの顔はあっという間に鬱血して悶え苦しむようになった。太ももで挟まれている男子はそのまま圧殺されていく。3人同時に血祭りにあげられていった。



「あはっ♡ 死んでくなー♡」



 カナタ様がニンマリと笑いながら男たちを鑑賞していく。

 仁王立ちになったカナタ様はまったくの余裕だった。

 力をこめているようには見えない。

 それなのに男子たちは死んでいった。

 体をジタバタ暴れさせてはその抵抗を無効化される。

 首を締められ、頭部を潰されていく。

 一人の女の子様によって3人の男子たちが殺されていった。



「あー♡ あーしの手と太ももの中で男どもの命が消えていくのが分かるなー♡」



 ぎゅうううううううッ♡

 ぎゅうううううううッ♡

 ムチムチムチいいいッ♡



「殺されそうになってるのに抵抗もできずに死んでいく♡ あはっ♡ 虫けらみたいなザコを殺すのってキモチー♡」



 ぎゅうううううううッ♡

 ぎゅうううううううッ♡

 バギバギバギいいいッ♡



「よし♡ トドメ刺すか♡」



 あまりにも軽い言葉。

 カナタ様の握力がうなりをあげ、太ももに力がこめられる。

 同時に殺そうとしている。

 ニヤニヤと笑ったカナタ様が力の加減を間違うはずがない。

 すぐに、



「ほい♡」



 ボッッギイイイイインッ♡

 ボギイイイイイイイイッ♡

 べぎばぎばぎいいいいッ♡



 カナタ様の握力によって男子2人の首の骨が折られた。

 それと同時に太ももと太ももの間で男子の頭蓋骨が粉砕された。

 首の骨を折られた男たちが「びくんびくんっ♡」と脊髄反射で痙攣して、首が不自然なほど「ダラン♡」と垂れて後ろに折り曲がってしまう。太ももの間では鮮血と肉片が巻き散って、今まさに出産されたみたいになっていた。生まれたばかりの男子は頭部を挟み潰されたまま痙攣し、すぐに動かなくなった。



「ふふっ♡」



 もじもじもじッ♡



 カナタ様が仕上げをする。

 太ももと太ももをこすりあわせて丹念に潰す。

 その間で絶命した男の頭部が原形を留めないほど潰されてしまう。

 まるでドロ遊びみたい♡

 すぐに挟み潰すものすらなくなって、男の死体が床にこぼれ落ちていった。見間違いのない首無し死体が俺の目の前で転がる。まだ死にたてホヤホヤで、なくなった首からは「どびゅっ♡ どびゅっ♡」と大量の血液がこぼれ落ちていった。



「うし♡ 首の骨を折って殺したこいつらも同じようにしてやっか♡」



 カナタ様が死体で遊び始める。

 死体の向きを変えて男子たちの後頭部をわしづかみにしてしまう。

 背後からのアイアンクローだ。

 カナタ様が何をしようとしているのか、俺にはすぐに分かってしまった。



「ほれ♡ 見てろよ、にーに♡」

「あ♡」

「おまえのクラスメイトの頭、握り潰してやっかんな♡」

「ひ♡」

「そら♡」



 ぎゅうううううううううッ♡

 ぎゅうううううううううッ♡



 カナタ様の腕力が再び圧殺機に変わった。

 人体の中でも固い頭蓋骨が握り潰されていく。

 リンゴをわしづかみにして握り潰すみたいにして、

 カナタ様がクラスメイトの男子たちの頭蓋骨を潰していく。

 その間ずっとカナタ様が俺のことをニンマリと見下ろしていた。



(ひいん♡ カナタ様♡ しゅごい♡)



 男たちを簡単に殺してしまう力。

 圧倒的な怪力。

 規格外の残酷性。

 そのすべてがカナタ様の魅力になっている。

 俺たち男子たちにとっての上位存在種―――そんな妹に心の底から屈服して、俺は「びくんびくん♡」とマゾイキしっぱなしだった。



「潰れろ♡」



 ばぎべぎばぎいいいいいッ♡

 べぎばぎべっぎいいいいッ♡



 潰れた。

 男たちの頭部がトマトになった。

 握力だけで頭蓋骨を砕かれ、握り潰されてしまったのだ。

 宙づりにされた男たちの体が痙攣していく。

 身長差からブラブラと揺れるだけになった男たち。

 カナタ様が俺のことをニンマリと見下ろして勝ち誇っていた。



「あーー♡ 殺した殺した~♡」



 どさっ♡



 死体が投げ捨てられる。

 床に倒れた3体の首無し死体が血液をまき散らしていく。

 カナタ様はあまりにも無造作に男たちを殺してしまった。

 普段の調教と同じくらいにしか思っていないのだ。

 その証拠に、



「ん~~~~♡」



 仁王立ちになったカナタ様が伸びをした。

 両手を頭上にあげてストレッチをしている。

 これはあくまでもカナタ様にとって日常なのだ。

 クラスメイトの男子を惨殺してしまったというのに、普段どおりに振る舞っている。俺はガクガク震えながら見とれてしまった。



(しゅごい♡ カナタ様♡ しゅごいよおおッ♡)



 カナタ様の肉体美。

 血だらけになってもカナタ様は美しかった。

 俺たち男子を簡単に殺してしまえる強さに心が奪われる。

 怖いはずなのに魅了されてしまう。

 残酷な女神様の肉体美に心を奪われてしまった俺は、なぜかフラフラとカナタ様に近づいていった。そのまま丸太みたいな太ももにすがりつき、血だらけの美脚様に顔を擦りつけてしまう。



「くうううん♡ くうううん♡」



 捨てられた犬みたいに泣き、さらにカナタ様の足に抱きつく。

 仁王立ちになって立つ長身女性様の足下で惨めにすがりついていく。

 強い女の子様に媚びを売っているのだ。

 殺されたくなくて、

 生かして欲しくて、

 実の妹のムチムチ太ももにすがりつき、その太もも肉に頬づりして、惨めに媚び売りしていった。



「あはっ♡ なんだよにーに♡ かわいいなおい♡」



 自分の媚び売りが女の子様に気に入ってもらえた♡

 嬉しさのあまりおしっこを漏らしてしまいそう♡

 目の前の女の子様が妹であることも頭から消えてしまう。

 強くて大きくて残酷な女の子様に気に入ってもらいたいと思った俺は、ますますカナタ様の足にすがりついて「くうううん♡」と媚び売りを続けるのだった。



「よしよし♡ じゃあ、最後にヤるか♡」



 カナタ様が笑う。

 その嗜虐性に満ちた瞳に背筋が「びくんっ♡」と震えてしまった。

 男のことを殺してしまえる力も権利も持った女の子様の姿が恐ろしくて仕方ない。命がけで「くううううん♡」と泣きじゃくるのだが、すぐに足蹴にされて床に転がされてしまった。尻もちをついた俺は、こちらを見下ろしてくるカナタ様に情け容赦なく見下ろされてしまって、生きた心地がしなかった。



 *



「あ、カナタちゃん、もうヤるんですか?」



 ヒナタ様だ。

 彼女は一匹の男子を抱きしめて殺していた。

 ベアハッグだ。

 真正面から抱きしめられた男子は、ヒナタ様の巨大な爆乳によって胴体を潰されていた。既に瀕死の重傷を負っているらしく充血させた白目を浮かべ、口からブクブクと泡を吹いている。バギバギという音が響いていて、絶命の瞬間が近いことを教えてくれた。



「うん。ほかの女子たちも殺し尽くしたみたいだし、最後にヤっておこうかなって」



 カナタ様が笑いながら言う。

 最後にヤる。

 何をヤるつもりなんだろう。

 俺は恐怖でガクガクと震えるしかなかった。



「そうですか。では朝井さんも同時にヤりましょうかね」



 ぎゅううううううううううッ♡

 ばぎべぎばぎいいいいいいッ♡



 なんのきなしに抱擁の力が強まって男が死ぬ。

 爆乳が男の胴体をぺっちゃんこにするほど抱きしめる。すると男の口から行き場を失った臓物が吐き出されていった。ヒナタ様が言葉をかけることなくクラスメイトを殺してしまった。臓物をなくして不自然にへこんだ死体をチラっと見つめたヒナタ様が「ふふっ♡ ぺっちゃんこになりましたね菊川くん♡」と声をかける。それだけで男の死体が捨てられ、ヒナタ様が朝井を連れて近づいてきた。



「さてと♡」

「ふふっ♡ 楽しみですね♡」



 カナタ様とヒナタ様が仁王立ちになる。

 その足下で俺と朝井は全裸をさらして尻もちをついて震えていた。

 血まみれの長身女性様たちの姿が恐ろしくて仕方ない。

 クラスメイトの男子たちをお遊びみたいに殺してしまった女の子様たちの強さの前に、俺と朝井は無条件降伏していた。



「あーしの抹殺権利は4人分認められてるんだー♡」

「ふふっ、わたしは2人分です♡」



 二人の長身女性様が俺たちを見下ろしながら言う。



「まだあーしは3人しか殺していない♡」

「わたしはさっきの1人しか殺してません♡」

「だから、あと1人分殺せる♡」

「わたしも同じです♡」



 ニンマリとした視線。

 彼女たちが教室を見渡してから、ねっとりとした視線で俺たちを見下ろしてきた。



「おまえら以外に生きた男子はいないな?」

「あなた達以外、みんな殺されてしまいましたね♡」



 獲物を見る目だ。

 抹殺権利を一人分残した女の子様たちが、生き残りである俺たちを見下ろしている。楽しんで男子を殺す女の子様たちが、抹殺権利を簡単に放棄するとは思えなかった。



(殺されちゃう♡ カナタ様に♡ 妹に殺されちゃう♡)



 さきほどまさに男子を抹殺してしまった光景を見せられたばかりだった。

 カナタ様は簡単に俺のことを殺してしまうだろう。

 兄であろうと関係ない。

 カナタ様は悦んで殺す。

 痛めつけられて息の根を止められてしまう。

 それを自覚した瞬間に恐怖が限界を突破した。



「ひいいいいんんんッ♡」

「ああああああああッ♡」



 じょろじょろじょろじょろッ♡

 じょぼっじょぼじょぼじょッ♡



 おしっこが漏れてしまう。

 全裸で尻もちをつきながら自分の意思とは関係なくおしっこが漏れていく。教室の床が水びたしになりアンモニア臭で鼻が曲がる。それでも我慢できずに、俺と朝井は空っぽになるまで尿を漏らした。



「あはっ♡ おしっこ漏らしたこいつら♡」

「ふふっ♡ そんなにわたしたちのこと怖いんですか?」

「にーにはあーしの首絞めでもおしっこ漏らしたことないのになー♡ そうかー♡ そんなに今のあーしは怖いんかー♡」

「それも仕方ないかもしれませんね♡ だってわたしたちは男子を簡単に殺してしまえる強い女の子様なんですから♡ そのことが分かって、心が折れてしまったんでしょう♡」



 女の子様二人に見下ろされて腰が抜ける。

 あひあひ♡ と悶えるだけ。

 彼女たちに見下ろされるだけで、俺たちは一歩も動けなくなってしまった。



「ほれ♡ まずは漏らしたおしっこ舐めてキレイにしろ♡」

「朝井さんもですよ? 舐めなさい♡」

「「は、はひいいいいいいいいッ♡」」



 命令に悦んで従う。

 俺と朝井も四つん這いになって水たまりになった自分の尿を「ぺろぺろ♡」と舐めていく。顔中にアンモニア臭がこべりついて生きた心地がしない。それでも必死に舐めていく。仁王立ちになった長身女性様たちの足下で土下座するみたいにして、自分が漏らした尿を舐めとっていった。



「遅い♡」

「ノロマですね♡」



 どっすううんんッ♡



 そんな俺たちの後頭部が踏み潰される。

 俺と朝井が顔面を水たまりに押しつけられて溺れてしまう。

 長身女性様たちの美脚によって踏み潰され、顔面をおしっこに押しつけられて、自分の尿で溺れていった。



「ほら、にーに♡ すすれよ♡」

「でないと溺れちゃいますよ、朝井さん♡」

「自分の漏らしたおしっこで溺死したくねえよな?」

「なら飲み干しなさい♡ ほら、は・や・く♡」

「「むううううううううんん♡」」



 暴力で脅されておしっこを飲まされる。

 ズボボボボッ♡

 俺たちは土下座するみたいに顔を床に突っ伏し、後頭部を踏み潰されながら、必死におしっこをすすって飲み干していった。ゴキュゴキュと喉を鳴らして飲みこみ、なんとか溺死させられずに済んだ。



「あはっ♡ 必死じゃん♡」

「そんなに殺されたくないんですね♡」  



 俺たちの後頭部から足を離した二人が言う。

 俺と朝井はすぐに正座になって媚び売りの上目遣いを女の子様たちに捧げた。ガチガチと震えながら、こちらを見下ろしてくる女の子様たちの視線を受けきる。ニンマリとしたカナタ様の瞳が「じいいいいいッ♡」と俺のことを見下ろしていた。



「どおしよっかなー♡」

「ふふっ♡ どうしましょうね♡」



 カナタ様とヒナタ様が足を振り上げる。

 その大きな足裏が俺と朝井の脳天に乗る。

 そのままグリグリと蹂躙される。

 すぐに脳天から肩―――胸板―――太ももへと足裏が動いていく。

 そのたびに俺と朝井は恐怖で震えて「あひいん♡」とマゾ声を漏らしてしまうのだった。



(遊んでる♡ カナタ様たちが俺たちで遊んでるんだ♡)



 殺されるかもしれない恐怖で怯える俺たちの反応を見て楽しんでいる。

 彼女たちはいつでも俺たちを殺せる。

 そのための力はもちろん、抹殺権利も認められているのだ。

 年下の女の子様に殺される。

 妹に殺される。

 子供の頃から一緒だった仲の良かった女の子様に殺される。



(カナタ様♡ しゅごい♡ カナタ様♡ しゅぎい♡)



 殺されるかもしれないのに恋慕の情がつのる。

 それだけ目の前のカナタ様は美しかった。

 彼女の残酷性にすら心をひかれてしまっている。

 カナタ様に殺されるのであればいいのかもしれない。

 この美しくて強いカナタ様に殺されるのであれば、俺みたいな男の人生にも少しは意味があったと思える。



「カナタ様♡ カナタ様♡ カナタ様♡」



 怯えではなく興奮で体が跳ねる。

 心の底からカナタ様を崇拝していることが分かる。

 この女の子様に殺してもらえる。

 それがとても名誉で悦ばしいことのように思えてきた。

 恐怖が消えて宗教体験に似た「じいいいん♡」とした至福の時がおとずれる。女神様みたいに圧倒的な女の子様の足下で、俺はすべてを受け入れていた。



「ヒナタ様……殺さないでええ……なんでもします……なんでもしますから……」



 そんな俺とは対照的に朝井はガクガクと震えるだけだった。

 怯えきって恐怖に支配されてしまっている。

 眉を八の字にさせて、歯をガチガチと鳴らして怯え狂い、絶望しきっていた。長身女性様たちの足下で尻もちをついて震えている男の姿は、あまりにも惨めだった。



「決めた♡」

「ふふっ♡ わたしもです♡」



 カナタ様とヒナタ様が笑う。

 その視線が俺たちを貫く。

 処刑執行の時だ。

 自分よりも強くて美しい女性たちに殺してもらえる。

 その豊満な肉体によって息の根を止めてもらえる。

 こんなチビでザコな自分が長身女性様たちの特別になれる。

 歓喜で俺の体が震えた。



「あひん♡ ひいん♡ ああん♡」



 悶えてマゾ声をあげる。

 光に包まれた長身女性様たちが女神様に見えてくる。

 俺は彼女たちに殺してもらえる光栄さに包まれながら、最後の言葉を聞いた。



「「朝井だけ殺す♡」」



 6



 カナタ様とヒナタ様が朝井に襲いかかった。

 尻もちをついたまま逃げようとした朝井をあっという間に羽交い締めにしてしまう。

 カナタ様が朝井の右腕を―――ヒナタ様が朝井の左腕を―――それぞれわしづかみにして万歳させてしまった。体ごと持ちあげられた朝井は、両腕を頭上にあげさせられて宙づりになり、逃げることもできなくなった。



「ひいいいいッ! ひゃめでええええッ!」



 長身女性様二人に挟まれる格好で持ちあげられた朝井が悶える。

 宙づり状態の男がジタバタと暴れている。けれどもチビがどれだけ暴れたところで長身女性様にかかればなんの意味もなかった。ニヤニヤと、くすくすと、余裕そうに笑った長身女性様たちが抹殺対象の男を見下ろし、鑑賞していた。



「ふふっ♡」

「イく?」

「ええ♡」

「よっしゃ♡」



 ヒナタ様とカナタ様が目配せする。

 以心伝心の二人が言葉もなく連携をとってしまった。

 その大きな手が朝井の肩をつかむ。

 何をされるか分かってしまった朝井が「ひいいい!」と泣き叫びながら暴れるのだが、両腕を持ちあげられ、宙づりにされてしまっているのでどうにもできなかった。



「「せ~の♡」」



 ばぎべぎいいいいッ♡

 ばぎいいいいいんッ♡



「ぎゃあああああああああああああああッ!」



 握力だけで朝井の肩関節が外されてしまった。

 ヒナタ様は卓越した技術で、

 カナタ様はムリヤリの握力で肩関節を粉砕して、

 朝井の両肩が完膚なきまでに壊され、その両腕がいきなり伸びるみたいに可動範囲を広げてしまった。



「うわっ♡ 両腕なっが~い♡」

「おもしろいですよね、この光景♡」

「同じ人間じゃないみたいだな♡」

「ふふっ、もっとおもしろい格好にしていきましょう♡」



 カナタ様とヒナタ様が次にうつる。

 朝井の肘関節をつかみ、ニンマリと笑う。

 両肩を壊された朝井は泣き叫ぶしかない。

 長身女性様たちに挟まれる格好で両腕をつかまれ、宙づりにされて、生殺与奪の権利を完全に奪われたまま肘関節をわしづかみにされた恐怖はどれほどだろう。これ以上ない絶望顔を浮かべて顔を左右に振っている。命乞いが続く。その言葉を断ち切るみたいに二人が勢いよく、



「そら♡」

「えい♡」



 ボッッギイイインッ♡

 べっぎいいいいいッ♡



 同時に右肘と左肘を粉砕した。

 朝井の絶叫があがって口からブクブクと泡をふき始める。

 その姿は痛々しすぎて正視に耐えなかった。

 涙をボロボロと流した朝井が、絶望しきって絶叫した。



「なんれえええッ♡ なんれ俺だけえええッ♡」



 泣きじゃくりながらジタバタ暴れる。

 けれども破壊された両腕をつかまれ、宙づりにされているせいで、操り人形が踊っているようにしか見えなかった。



「うううッ! うううッ!」



 手負いの獣みたいなうなり声。

 激痛以上に感じているのは納得のいかなさだろう。

 女の子様に対して絶対服従であったにもかかわらず「楽しいから」という理由で殺されてしまう理不尽さ。それに憤慨しながらも左右の長身女性様たちに悪態をつくこともできない。その代わりの道連れを朝井が探し始めた。その泣きじゃくった瞳が、呆然としている俺を貫いた。



「良介はあああっ!? 良介だけなんれえええッ!」



 唾を飛ばしながらの絶叫。



「ほかの男子みんな殺されて……なんで良介だけ殺されないんだよおおおっ! ずるいよおおおッ! なんでえええッ! なんで良介だけえええッ!」



 ずるい、ずるいいいいッ!



 駄々をこねる幼児のように絶叫する。

 両腕をダランと伸ばして宙づりになった朝井が、左右の長身女性様に対して必死にアピールしている。あいつも殺してくれ、と。自分だけ殺されるのは納得がいかない、と。女の子様に対して抵抗することもできない朝井が、同じ男である俺のことを道連れにしようと必死に叫んでいた。しかし、



「はあ? にーにのこと殺すわけねえだろ?」

「ふふっ、おバカさんですね、朝井さんは」



 怒ったようにカナタ様が言い、

 バカにするようにヒナタ様が笑った。



「最初からにーにだけは殺さないで生かしておくつもりだったんだよ」

「お兄さんは優秀ですからね。クラスの女子の満場一致で殺さないでおくことに決まりました」

「おまえみたいに恐怖で支配されてるわけでもないからな。心の底から女の子様のことを崇拝してる。まあ、あーしがそういうふうに調教したんだけど」

「朝井さんは卒業試験に合格できる程度ではありましたが、生かしておく価値はなかったということです。残念でしたね」



 女の子様たちが世間話でもするかのように引導を渡している。

 絶望しきった朝井がさらに泣きじゃくって、脱力した。

 もはや羨望のまなざしで俺のことを見つめてくる。

 一人だけ優遇された俺のことを心底うらやましいと思っていることが分かる瞳を浮かべて、すべてを諦めてしまった男子が、能面みたいな表情で俺のことを見つめていた。



「「じゃあ、再開♡」」



 ぼっぎいいいいッ♡

 べぎいいいいいッ♡



 関節という関節がはずされていく。

 ついでに骨という骨も砕かれていった。

 カナタ様とヒナタ様はそれを俺に見せつけるようにして行った。

 上半身を壊し尽くし、狂ってしまった朝井を逆さづりにする。股関節を破壊しながら、女の子様たちが「くすくす」と笑う。靱帯をねじまげ、腱を断ち切り、骨を砕く。ショック死しないのは女の子様の治癒能力が常時発動しているからだ。あっという間に朝井が人間の正常な形を失った。



「ほい、完成~♡」

「ふふっ、うまくポージングできましたね♡」



 そして終わってしまう。

 靱帯、腱、骨のすべてを破壊された朝井はどのようなポージングですら可能な軟体動物になってしまった。

 背骨も折られているのでどこまでも反り返ることができる。限界をこえてそりかえった両足がアゴの下でクロスされて球体をつくっている。両腕も「X」を描くようにして交じりながら、さらには両足に絡まされてしまっている。地面に突っ伏すようにしながらも、自分の足の甲で上を向かされてしまっている朝井は、うつろな瞳を浮かべ、アヘ顔を浮かべて壊れていた。



「ほら、にーに♡ 見えるかー♡」



 オブジェと化した朝井の両隣に陣取ったカナタ様たちが、俺のことを見下ろしながら言う。



「こいつ、すっげえ格好になったよな?」

「昔からの知り合いがとんでもない姿にされてしまいましたね♡」

「テーマは人間椅子♡ 人体の限界を越えた立派な椅子になっただろ?」



 ガチガチと歯の根が鳴る。

 その強さと残酷さにますます陶酔してしまう。

 あひあひ悶えるだけの俺のことを女の子様たちが見下ろしていた。



「人間椅子だかんなー♡ 最後は座って殺す♡」

「二人同時に座ってあげるんです♡」

「靱帯も腱も骨も砕いてあるから、耐えることなんてできない♡」

「ふふっ、わたしたちの体重がのしかかって、一瞬で潰れてしまうでしょうね♡」



 二人が笑って俺に背中を向けてきた。

 そのままお尻を「ぐいっ♡」と突き出してくる。

 巨大なお尻だ♡

 制服ごしでも分かるほど、たわわに実った爆尻が俺に突きつけられてくる。

 女の子様の巨尻。

 男の俺たちとは比べものにならないほど巨大で淫靡な存在が、迫力満点に俺の視界を埋め尽くす。その生命力の塊みたいな爆尻によって、俺の口から「ひいん♡」というマゾ声が漏れてしまった。このお尻はダメだ。こんな大きな爆尻様に狙われたら生きのびることなんてできない。あっという間に殺されてしまう。お尻に殺される。そう思えば思うほどに興奮した。



「この尻で座って潰す♡」

「おっきな女の子様のお尻で座って殺すんです♡」

「ただ体重をかけるだけで、こいつは死ぬ♡」

「ふふっ、見ててくださいね、お兄さん♡」



 二人が再びオブジェとなった朝井の両隣に立つ。

 その視線が奇怪な鑑賞物を見下ろして楽しんでいる。

 足で朝井を軽くこづいては「ころころ♡」と転がして遊んだりする。オブジェに「ひいいん♡」という悲鳴をあげさせては爆笑しているカナタ様とヒナタ様。さんざんに恐怖を煽り、遊び尽くすと、カナタ様とヒナタ様が互いに目配せした。



「じゃあな、朝井」

「さよならです、朝井さん」



 朝井を背にして立ち、二人が準備を完了させる。

 女の子様二人に挟まれる格好で、朝井は転がっていることしかできない。「あ♡ あ♡ あ♡」と悶え、もはや正気を失っていた。二人分の爆尻様が獲物に狙いを定めて、「どっしり♡」と鎮座する。そして、



「「潰れろ♡」」



 カナタ様とヒナタ様が飛ぶ。

 空中で静止した二人が尻から落下していく。

 それが走馬灯のようにスローモーションで見えた。

 巨大なお尻によるヒップドロップ。

 オブジェと化した朝井よりも大きく見える爆尻二つが、大迫力で落下して―――そのまま―――、



 バッッギイイイイイイイイイイイイッ!

 めぎばっぎいいいいいいいいいいいッ!



 悲鳴すらあがらなかった。

 二人の巨大なお尻―――長身女性様の超重量が、簡単に一人の人間を潰してしまった。

 靱帯や腱や骨が砕かれていたからだろう。なんの比喩表現でもなく、朝井は爆尻によって潰されてしまった。最後の骨が砕ける音がして、肉が裂け、鮮血が舞う。行き場をなくした臓物が洪水となって床に広がっていた。その赤い海の中で座っているのは、今まさにヒップドロップで人間を殺したカナタ様とヒナタ様だった。



「きゃはっ♡ 潰れた~♡」

「さすがはチビ男♡ すこし関節と骨を痛めつけておいただけで簡単に潰れましたね♡」



 背中あわせに座ったカナタ様とヒナタ様がはしゃいでいる。

 血だらけになった制服ごしに、巨大なお尻が存在感を放っていた。その爆尻は床に座っている。爆尻様が二つ、じかに床に座っているように見える。しかしてその実態は知り合いだった肉塊を下敷きにしてしまっているのだ。女の子様の巨大なお尻。俺たち男子との種族の違いを感じさせるような圧倒的な臀部によって、最後のクラスメイトが殺されてしまった。その光景に俺の視線は吸い込まれてしまった。



(しゅごい♡ お尻♡ デっかい♡)



 魅了されてしまう。

 強くて大きな女の子様の爆尻。

 それで潰されて殺された肉塊が目に飛び込んできて、マゾイキする。カナタ様もヒナタ様も、ただ腰かけるだけで男を殺してしまえるほどの強さをもっているのだ。



 しゅごい♡

 強い♡

 おっきい♡



 ただそれだけになる。

 仲間の男子を簡単に殺してしまった目の前の女の子様は敵のはずだ。俺たち男子の天敵。憎むべき存在。それなのにこんなにも心がひかれてしまっていた。俺も殺してもらいたい♡ カナタ様の特別になりたい♡ そんなことを熱望してしまった。



 *



「か、カナタ様ああんッ♡」



 惨殺現場の中で感極まってしまう。

 媚びへつらった声があがってしまった。

 カナタ様がそんな俺をチラっと見つめてきた。

 ニンマリと笑った女の子様が、最後に念入りに爆尻を「ぐりぐり♡」と動かして肉塊を潰すと、すぐに立ち上がって俺のことを見下ろしてきた。



「にーに♡」



 頬を赤くしたカナタ様が間近にいる。

 血液と臓物のむわっとした匂いが生命力を増長させているように見えた。俺は尻もちをついたまま、血まみれになった美しい妹の姿を見上げ、「あひんあひん♡」と悶えることしかできなかった。



「ちゃんと見てたか?」

「ひいん♡」

「朝井のやつ、あーしとヒナタのお尻で殺されちゃったな?」

「あひん♡」

「女の子様にかかればこんなの簡単♡ 別にお尻で潰さなくても、チビ男子どもなんてあっという間に殺せる♡ おっぱいでも、太ももでも―――この足裏でもな♡」



 そう言ってカナタ様が足を振り上げる。

 上履きも靴下も脱ぎ捨てられた生足裏が俺の顔面間近に突きつけられた。

 俺の視界がカナタ様の足裏一色になる。代謝が良くて赤ん坊のようにすべすべした艶めかしい足裏。俺の顔面よりも巨大な妹の足を間近で見せつけられて、歓喜で震えてしまう。



(殺されちゃう♡ この足裏に殺される♡ ほかの男子たちと同じように―――簡単に♡―――虫けらみたいに♡―――この足裏に踏み潰されて殺されちゃうんだ♡)



 それができるだけの力がある。

 ひと踏みすれば俺は潰れる。

 地べたを這っているアリが踏み潰されるみたいに簡単に殺される。

 大きくて強い妹に殺してもらえる。

 恐怖と期待と歓喜で頭がおかしくなる。

 俺は「あ♡ あ♡ あ♡」というマゾ声しかあげられなくなり、目の前のカナタ様を見上げるしかなかった。



「ふふっ♡ すげえ夢中じゃん♡」



 カナタ様が笑う。

 興奮した女の子様の姿は美しかった。

 その足に「ぐいっ♡」と力がこもるのが分かった。

 太ももに凶悪筋肉様が浮かび、ふくらはぎも鎧みたいに筋肉が露出する。ただでさえ簡単に男を殺せる美脚様に力がこもったらもうダメだ。俺はあとかたもなく潰されてしまうだろう。臓物まみれの肉塊になった朝井みたいに殺される♡ カナタ様に殺してもらえる♡ 妹の美脚が勢いよく振り下ろされた♡



「死ね♡」



 ぐじょおおおおおおッ♡



「ひいいいいいいんんッ♡」



 どおっびゅうううううううッ♡

 びゅっどっびゅうううううッ♡



 顔面ではなく、俺の股間が踏まれた。

 その瞬間に射精した。

 力はこもっていない。

 俺のち●ぽは肉塊になることなくカナタ様の足裏によって踏まれている。その衝撃と、足裏による快感と、臨死体験じみた死の恐怖が渾然一体となって脳みそがバグる。精液が止まらない。寿命を子種に変えて射精が爆発していく。妹の足裏に下敷きになったまま、俺は「びくんびくんっ♡」と震えて、射精していった。



「あーあ♡ もうにーには戻れないぞ?」



 ぐりぐりッ♡



 俺の股間を蹂躙して精液を奪いとりながらカナタ様が言う。



「殺されるかもって恐怖の中で射精したら、にーにの性癖はもうグジャグジャだよ♡」

「ひいん♡」

「これからは殺されるかもって恐怖を感じるたびに射精しちゃう♡」

「ああん♡」

「あーしの強い肉体に見とれるだけで射精♡」

「ひぎい♡」

「変態殺されたがりマゾのできあがりっと♡」



 ぐりぐりぐりッ♡



 ひときわ強く踏み潰される。

 それで分からされる。

 俺の脳みそに新しい性癖が刻みこまれた。

 カナタ様の言うとおりだ。

 パブロフの犬みたいに条件付けされてしまった。

 俺はこれからカナタ様に殺されたいと熱望するようになってしまったことが自分でも分かる。ひどい目にあわされるごとに射精してしまう。そんな【殺されたがりマゾ】に調教されてしまったことが分かり、俺は「カナタ様あんん♡」と叫ぶのだった。



「ふっ♡ 安心しろよ♡ 殺されたがりマゾの変態にーにでも、あーしが最後まで面倒見てやっかんな♡」



 カナタ様が笑っている。

 それだけで俺は幸せいっぱいになる。

 この女の子様とずっと一緒にいられる。

 兄と妹という禁忌すらどうでもよくなっていた。

 俺はカナタ様にこれからも虐めてもらえるのだ。

 そう思うだけでマゾイキした。



「カナタ様ああん♡ しゅきですうう♡ しゅぎいい♡」



 股間を踏み潰されながら絶叫する。

 射精がいつまでも止まらない。

 俺のことを見下ろすカナタ様の視線と目があう。

 その目力たっぷりのツヨツヨ視線から目を離すことができない。

 情熱的なカップルよりも見つめあっている。

 身も心も支配されているみたいで興奮した。



(カナタ様♡ カナタ様♡)



 もはや言葉もいらなかった。

 通じ合っていることが視線だけで分かる。

 これから俺はカナタ様のためだけに生きていく。

 そして最後に殺してもらう♡

 ひどい方法で殺してもらって人生を終える♡

 大きくて強い女体で息の根を止めてもらうのだ♡

 そう思っただけで、



 どおおっびゅうううううううッ♡

 びゅっびゅううううううううッ♡



 射精の勢いが強くなる。

 マゾ声が止まらない。

 射精も止まらない。

 はやく殺してもらいたい♡

 ずっと殺してもらいたい♡

 そんなことを熱望しながら、焼き切れた俺の脳みそが意識を断ち切らせてくる。最後の瞬間までカナタ様の視線に支配されて、俺はこれ以上ないくらいに幸せだった。



 おしまい


これで妹の生け贄編は完結になります。

長い間、ありがとうございました。

ファンティアで有料版の販売が開始しています。



https://fantia.jp/products/1005588



1か月後を目安にDLsiteなどでも販売開始予定です。

よろしければそちらもお願いします。



有料版の内容は以下のとおりです。



1 本編 約22万3000文字(こちらはpixivなどで全編無料公開されています)

2 「エピローグ」 約1万9000文字(有料公開のみ)

3 「外伝 父親の受難」 約1万3000文字(有料公開のみ)

4 「外伝 ヒナタ様の日常」 約1万5000文字(有料公開のみ)

5 モノクロイラスト挿絵 8枚

6 データ形式 PDF、textデータ



「エピローグ」は本編後のエピローグになります。

「外伝 父親の受難」は父親視点で娘であるカナタ様にボコられる話しになります。

「外伝 ヒナタ様の日常」はヒナタ様視点で語られる物語になります。