夏の公式戦は、惨敗に終わった。
初戦敗退だった。
最初は、町田たちのチームが勝っていたのである。チームの力量としても、相手は格下のはずだった。
しかし、まさかの逆転負けだった。ピッチャーのフォアボールから始まり、エラーにエラーが重なって、気づいたときにはどうしようもなかった。
最終回。5点差をひっくりかえされての逆転サヨナラ負けだった。
3年生は泣き崩れ、町田も自らのふがいなさに涙をにじませた。
そんな町田のことを、スタンドから見つめる視線があった。
涙目になってうつむいている町田のことを、淡々と見つめている少女。
千鶴は、夏休み前にやっておこうと計画を練っていたことを、実行に移そうと決意したのだった。
「野球部に勝負を申し込もう」
●●●
「え? 女子ソフトボール部と、野球で勝負しろって?」
千鶴の言葉を聞いて、町田は呆けた表情を浮かべていた。
場所は、グラウンドの倉庫の中だった。
部活が終わって、すでに日も暮れている夜である。
そこで、町田は用具の片付けをしている最中、千鶴から思いもよらない申し出を受けたのだった。
「うん、そうだよ♪ 野球部と女子ソフトボール部で、野球の勝負をしようよっ」
元気に言う千鶴だった。
彼女は、練習後ということもあり、紺色のアンダーシャツに身をまとっていた。
半袖で、暑さ対策のために、薄い布地がつかわれている。
そのせいで、千鶴の胸の部分が、いつもより迫力を増しているように思えた。
もちろん、町田が、彼女のそんな魅力的な格好に目をやらないはずがなく・・・・・・
(うわっ、ほんとうにすごい・・・・・・・)
今までの悲惨な調教から、極力、千鶴の体を見つめることはしないよう努力してきた町田ではあったが、さすがにその光景から目を離すことはできなかった。
目の前にド迫力で迫るその巨乳。
ナイロン製の布地にピチピチに張り付いた魅力的な光景。
町田は、一瞬、千鶴の胸を凝視してしまった。
「ちょっと、町田くん。きいてるの?」
千鶴の怪訝そうな声色に我にかえった町田は、バツの悪そうな表情を浮かべてから言った。
「で、でも。なんで野球部とソフトボール部で野球の勝負をしなくちゃならないのさ」
「ん? いやなの?」
「いや、いやっていうか。そんなことする理由なんて、ないんじゃないかって、そう思うんだけど」
「ふっふ〜ん。だってさあ」
千鶴は、町田のことをバカにしたように笑うと、そのまま笑顔で言った。
「―――町田くんたち野球部、ぜんぜん弱いじゃん。この前試合見ててびっくりしたもん。信じられないくらいに弱かったよね〜」
淡々と、客観的事実を幼稚園生に言い聞かせるような口調。
さすがに、町田も彼女の言葉に、頭にきていた。
「ちょっと、それどういうことさ」
「言ったとおりの意味だよ。あんなレベルだったら、ソフトボール部でも野球部に楽勝で勝っちゃうよ」
「・・・・・・・・・」
「一回戦で無様に負けてさあ。あんな弱いくせに、練習ではグラウンド大きくつかってるんだから変なはなしだよね。だから、勝負しようってこと」
「勝負?」
「そ。負けたほうは、グラウンドの使用権を相手にゆずるの。まあ、わたしたちが勝つに決まってるんだけどね〜」
心底、自分のことを馬鹿にしている千鶴の言葉に、町田は静かに激怒していた。
その火に油をそそぐように、千鶴は言葉を続けた。
「なあに、町田くん。ひょっとして自信ないの?」
「な、なに?」
「わたしたち女子に負けるのが怖いのかってこと。町田くん、わたしに手も足もでなかったもんね」
ニコニコと笑顔の千鶴。
彼女は、その満面の笑みで町田を見つめながら、
「情けない男の子の町田くんは、女の子との勝負に負けるのが怖くて、敵前逃亡しちゃうんだね?」
なさけな、と、千鶴はバカにしたように言った。
町田は、プルプルと震えながら、返答した。
「勝負するよ。勝負すればいいんだろ!」
大きな声で、自分のことを心底馬鹿にしてくる女の子に怒鳴る。
その怒号はしかし、千鶴の笑顔をますます深くするだけだった。
「じゃあ決まりだからね。言っとくけど、グラウンドの件は本気だから。コーチが学園長にはなしつけてくれてるらしいから・・・・・・ふふ、楽しみだね」
●●●
ソフトボール部と野球部とが、グラウンドの使用権をかけて勝負するという話は、すぐに学校中に知れ渡ることになった。
ふってわいたイベントに、学校の中の少なからざる生徒たちが、その勝負に注目することになっている。
しかし、興味をもっている者も、ほとんどが興味本位の野次馬だった。
野球の勝負で野球部が負けるはずがないと、そう思っているのが大勢である。
そんな中で、町田に忠告をしにくる人間が何人かいた。
彼らは男子ソフトボール部の部員・・・・・・
女子ソフトボール部との勝負に敗れ、グラウンドを週に一回しか使用できなくなった、男子ソフトボール部の男たちだった。
「甘くみないほうがいいぞ。あいつらは、ほんとうに化物だから」
クラスメイトの男子が、放課後の教室で、真剣なまなざしをもって、町田に警告する。
彼の表情には、おどけた様子も、ふざけた様子も皆無だった。
「ば、化物って?」
「文字通りだよ。あいつら、男子とか女子とか関係ねえんだ。センスも力も、ぜんぶ桁はずれすぎなんだよ。ほんと、才能のかたまりだ」
「そ、それは知ってるよ。増田さんでしょ? 彼女は確かに・・・・・うん、すごいけど」
「違うって、確かに、増田は女子ソフトの中でも規格外だけどな。それだけじゃねえんだよ」
彼は、町田の顔を真剣な表情で見つめると、さらに続けた。
「今年の新入生が、とんでもねえ奴ばっかりなんだ。身長もでかくてさ。怪力で、それで・・・・・」
「新入生?」
「そうだよ。噂くらいは聞いただろ? 春先に、ソフト部の男子と女子で試合やって、ボロ負けしたの。そのときの原動力が増田と、その新入生5人なんだよ」
「・・・・・・・・・」
「40対0だぜ? しかも、3回コールドだ。まだやりたりないっていう女子の連中に土下座までして、なんとか3回までで勘弁してもらったんだよ」
「よ、40?」
「そうだ。ほんと、あのときのことは、今でも夢に見るぜ。7回までやってたら・・・・・・想像したくもないけど、きっと100点までいってたんじゃねえか? いや、冗談じゃなく、本当の話だよ・・・・・信じられないかもしれないどな」
そう語る彼の表情には諦観のようなものが浮かんでいた。
圧倒的な力を前にして、すべてを諦めてしまった男の顔だった。
100点・・・・・・
その数字はもうソフトボールの点数ではない。
普段ならば、冗談にしか聞こえない話だろう。
しかし、彼の口調から漏れてくる焦燥感のようなものを前にしては、その言葉にはどこか重みを感じることができた。
100点・・・・・
40対0・・・・・
町田の中で、だんだんと恐れが育っていく。
「とにかく、増田と新入生5人組には注意しろよ。他の女子もレベルは高いが、そいつらは本当に別格だ。同じ人間とは思わないほうがいい」
「そ、そんなに?」
「ああ。とくに、キャッチャーやってる井上彩華には注意しとけ」
「井上・・・・彩華?」
「そうだ。そいつに目えつけられたら、学校生活が地獄にかわるぜ? うちの男子ソフト部のキャプテンなんか・・・・・悲惨だったからな」
「な、なにされたのさ」
町田は興味本位と恐ろしさとがあいまって、ゴクっとツバを飲み込んだ。
そんな町田に対して、男子ソフト部員は、静かに言った。
「おもちゃだよ、おもちゃ。あいつは真正のサディスシャンだからな。男のことを虐めて虐めて苛め抜いて楽しんでるんだよ」
「虐めてって・・・・・・・3年の運動部員を、今年入学したばっかりの新入生が?」
「そうだよ。いっとくけど、井上彩華には年齢とか関係ないぞ? 噂で聞いたはなしじゃ、小学生の頃にはもう、近所の大学生を奴隷として飼ってたってはなしだし」
「しょ、しょうがく・・・・・・」
「げんにいまだって、彩華のやつ、うちのキャプテンを休み時間に呼び出しては調教してるよ。ほんと、悲惨だよなあ」
だからお前も気をつけろよ、と、男子ソフト部員は町田に言い残して去っていった。
町田としては、その話を真実として受け取っていいのか対応に困った。
3年生の男子を、玩具にして奴隷のようにあつかう新入生の女の子。
自分の好きな女の子も、おそらくそれくらいのことをできる実力を有しているであろうが、千鶴はあくまでも別格中の別格、例外ではないのか。
町田は半信半疑のまま、夏の大会にむけて練習にはげむしかなかった。
まさか、こんなにもはやく、その井上彩華と邂逅をはたすことになるとは、思ってもいなかったのだ。
●●●
忘れ物をとりに、4限目に授業があった理科室に行った町田を待っていたのは、想像を絶する光景だった。
いつもは授業が終わればカギがかかってしまうせいで、町田は理科室に入ることを半ば諦めていたのだが、ドアはなんなく開いた。
ラッキー、と思いながら中に入ってみると、理科室独特の長テーブルの一つに、大柄な女子生徒が豪快に座っていた。
その長く魅力的な脚に視線を奪われそうになる町田。
しかし、彼としては別のものに目を奪われることになった。
その女子生徒の股の間に、顔面を突っ込んで悶えている男の姿・・・・・・
スカートの中にすっぽり隠れてしまっている男の顔面は、確かに女子生徒の秘所にあてがわれているようだった。
舐めているのだ。
しかも、女子生徒から強制されて、男のほうが従順に女性の秘所をペロペロと舐めているらしかった。
それは、テーブルの上に座りながら、冷淡な視線を落としている大きな女の子の様子を見ればすぐに分かった。
男の髪の毛を掴み、さらにはその発達した太ももをもって、男の顔面を挟み込んでいる。
男の自由を奪っての強制クンニ。
まさか学校の理科室で、こんな光景を目にするとは思ってもいなかった町田は、一瞬思考が止まってしまった。
「あれ? ひょっとして昼休みここ使うの?」
声を発したのは、ドアを開けた音に顔を上げた女子生徒だった。
大人っぽい顔立ち。
長い茶髪にウェーブをかけており、グラマラスな女性だった。
派手に目鼻が整っていて、つくりものめいた美しさの中に、野生の生命力が周囲にほとばしっているような、女性だ。
町田は、その外見からして、彼女は上級生の女子生徒だと思った。
しかし、その上履きの線は、青……
それは、彼女が3ヶ月前に入学したばかりの、新入生であることを知らせていた。
「ねえ、どうなのよ。理科室つかうんだったら、他の場所行くんだけど」
1年生の女子生徒。
しかし、彼女は上級生の町田に対して、物怖じするどころか、不機嫌全開の表情と声をもって言った。
その間にも、その女子生徒の脚の間では、囚われの身となった男が、必死に舌を動かし続けている。
シーンと静まり返った理科室に、ぴちゃびちゃ、という、粘着質な音が響き渡っていた。
「い、いや。僕は、忘れ物をとりにきただけで・・・・・」
「なんだ、そうなの。じゃあ、別にここつかっててもいいわよね」
それきり、女子生徒は町田に関心をなくしたようで、再度、自分の股の間に顔面を埋めた男を見下ろした。
スカートの下で、激しく舌を動かしているであろう男に対して、ねぎらいをかけるような雰囲気ではなかった。
逆に、女子生徒の眉は吊りあがり、その瞳には冷酷な光が浮かび上がって、男のことを心底バカにするようだった。
「ねえ、ぜんぜん気持ちよくないんだけど。アンタ、本気でやってるの?」
自分に向けられた言葉でないことは分かっていながら、その声色に、町田は思わず背筋を凍らせてしまった。
それ以上の狼狽ぶりを見せたスカートの中の男は、怯えきった声で言った。
「す、すみません、彩華様。いま、いまかならず・・・・・」
思ったよりも低く、大人っぽい声だった。
力関係が一瞬に分かるほど、男の声は萎縮して聞こえた。
「はあ。あれだけ調教しても、まだ舌技すら満足にできないなんて・・・・・・やっぱり、お仕置きが必要かしら」
「ひ、ひいいい。ゆ、許してください彩華さまああ。どうか、どうか・・・・!!」
痙攣するように怯えを見せる男は、さらに舌を動かしているようだった。
びちゃびちゃという粘着音が、すごい勢いで理科室に響いていく。
しかし、女子生徒・・・・・・彩華と呼ばれた少女は、うんざりしたような表情を見せるだけだった。
「はい、時間切れ」
「ひいいいいいいい!!」
彩華の声と、男の絶叫とが同時に響いた。
それまで、男の頭部を挟み込んでいた彩華の脚が、勢いよく閉じられたのだ。
結果、男の頭部は、発育のいい女の脚に挟まれ、囚われてしまった。
その状態のまま・・・・・男の顔面を秘所に押し付けたままで、彩華はさらに脚に力をこめていく。
バギバギイ!! と、なにかが潰れていく音がした。
「むううううう!!」
「ほらほら、抵抗しなくちゃ面白くないでしょ? このままだったらアンタ、女の子の脚で、頭潰されちゃうわよ?」
いたずらっぽく言って、太ももに力をこめる彩華。
まだ全然余裕なのだろう。
顔には笑みを浮かべ、男の悲鳴を楽しむかのような表情をもって、自分の脚に潰されていく男のことを見下ろしている。
男は、必死に抵抗しようと、彩華の脚に手をあてがい、そこから頭部を引っこ抜こうとしているのだがビクともしなかった。
無駄な抵抗。滑稽なダンスを披露して、彩華を喜ばせるだけ。
ニヤリと壮絶な笑みを浮かべた彼女は、さらに脚に力をこめていく。
「むぶうううう!!」
「アハハ! すごい悲鳴! わたしのに息があたって気持ちいかも。なんだ、舐めさせるなんてとっととやめさせて、最初からこうやって遊べばよかったんじゃない」
「むうううう!!」
「ほらもっと! もっと悲鳴をあげなさい!」
上半身を後ろにそらし、男の顔面を挟み込んだまま脚を持ち上げた。
肉と肉の間・・・・・
スポーツによって引き締められながらも、艶やかな妖艶さは失っていない太ももに顔面をすっぽりと包み込まれた男が、ジタバタと暴れ続ける。
長い脚。
細いというよりは逞しく、それでいて女性の性的特徴を兼ね備えたままの太ももは、とても魅力的だった。
しかし、その脚に挟まれたまま、いま、上級生の男子が潰されていっているのだ。
その光景を間近で見る町田は、日頃、千鶴から受けている暴力行為を思い出して、身ぶるいしたまま動けなかった。
「しかし、アンタってば本当に貧弱ね」
「むうふううう!!」
「これで、男子ソフトボール部のキャプテンをつとめてたっていうんだからお笑いだわ。まったく、千鶴先輩とは大違い」
「ひむうううああ!!」
「1年生の女の子に手も脚もでないなんて、恥ずかしくないんですか〜」
バカにしたように言い、囚われの身になっている男に侮蔑の視線を送りながら言う。
バギバギイ!! と、さきほどから見も毛もよだつような壊れる音が響いている。
男の限界も近かった。
さきほどから、両手は彩華の太ももを掴むことすらできなくなり、虚空をむなしくさまようだけ。
くぐもった悲鳴も若干薄れ、弱々しいものにかわっていく。
「ふう。もうダメね。この玩具。じゃあ、バイバイ」
ベギイイ!!
彩華の太ももがさきほどよりも一回り大きくなったと思ったら、いきなり男の抵抗が止んだ。
失神してしまったのだ。
彩華は、動かない男を、ようやくその発育のよい太ももから解放する。
途端に、男の体はドサリと床に落ちた。
「アハハっ、間抜けな顔!」
片足で意識を失った男を上に向かせ、その無残な顔を見下ろして嗜虐的な笑顔を浮かべる彩華。
彼女に顔を踏まれたままの男の鼻からは鼻血がでており、完全な白目になっていた。
涙で顔が汚れ、口元からは舌が飛び出て、泡がこべりついている。
それが、新入生の女の子に、玩具にされた男の末路だった。
「でも、こいつで遊ぶのも飽きてきたなあ。最初に比べて、抵抗らしい抵抗もしなくなっちゃったし・・・・・」
男をグリグリと踏みしめたまま、彩華が続ける。
その逞しい脚で、失神した男を許さず、さらなる苦痛を与え続けていく。
「あーあ、もうそろそろ、こいつも捨てたほうがいいかもね。新しい玩具探さなくちゃ」
と、そこまできて、彩華はようやく町田の存在に意識をやった。
それまで、町田の存在など気にも留めていなかったように、彩華の顔はキョトンとしたものだった。
しかし、その年相応の無邪気そうな顔も、次の瞬間には、サディスティックな笑みに変わる。
「なに、アンダまだいたの?」
「う、うあああ」
「なにそんなに怯えてるのよ。ふふふ、ってあれ?」
そこで、彩華は何かに気付いたように、町田に近づいていった。
自分よりもはるかに身長が高かった。
その迫力に威圧されるように、間近に迫った彩華に対して、町田は一歩も動くことができない。
「アンタ、野球部のキャッチャーじゃない」
と、彩華はジロジロと町田のことを見つめてから言った。
「ふ〜ん、アンタがそうなんだ。わたしら女子ソフト部と勝負するなんて言ったのは・・・・・・」
見下ろすような視線。
サディスティックな笑みが、町田を陥落させていく。
今にも舌なめずりでもしそうな、捕食側の表情。
どうやって目の前の獲物を料理してやろうかと思案している女の子の姿に、町田は背筋を凍らせるしかなかった。
「まあ、せいぜいがんばりなよ。アンタらが負けたら、どうなるか、もう分かってるでしょ?」
「な、なにが・・・・・・」
「ふふ、今、床に無様に倒れてるこいつみたいになるの。骨の髄まで虐めて虐めて、調教して調教して、従順な犬になるまでたっぷりとね」
彩華は、そこで町田の肩をがっちりと押さえつけた。
身長差ゆえ、それだけで町田の体は身動きがとれないほどに拘束されることになる。
「わたしは千鶴先輩と違って甘くないから。こんどの勝負に勝ったら、容赦なくアンタのことを虐めぬいてあげるわよ」
「な、な・・・・・・・」
「ふふふ、新しい玩具は決まりね。アハ、すごく楽しみ」
「・・・・・・・・・・」
「じゃあ、せいぜい頑張りなさいな」
無駄だけどね、と言い残して、彩華は去っていった。
失神させ、床に寝そべっている男には慈悲の心もかけないで、颯爽と理科室からでていく
町田は、そこに呆然と残されるしかなかった。
つづく