千鶴との生活が始まってから2週間がすぎようとしていた。
彼らの生活リズムは電車のレールのように決まりきったものになっていった。
町田のつくった夕飯を千鶴が豪快に食べ尽くす。
そして、調教の時間だった。
「今日は、弘貴くんの大好きな、わたしの胸で虐めたいと思いま〜す♪」
おどけたように言った千鶴はシャツを無造作に脱いだ。
リビング。
そこで恥じらう様子も見せずに下着姿になった千鶴。
上はスポーツブラだけ。
下は艶めかしい脚線美を強調するホットパンツ。
町田は彼女の体から目が離せなくなってしまった。
(で、でかい!!)
まじまじと、町田が千鶴の巨乳を凝視する。
スポーツブラからこぼれんばかりに、柔らかそうな肉が実っていた。
千鶴が呼吸するだけで、その爆乳はゆさゆさと揺れた。
すぐに、町田の下半身は固くいきりたってしまった。
「えへへ、ちょっと見すぎじゃないかな?」
千鶴がからかうように言って、さらに町田を釘付けにする動きをみせた。
両手をつかって、左右から爆乳を挟みこみ、谷間を強調する。
むにゅっという音が聞こえてきそうなほどに柔らかく潰れた果実に、町田の目はさらに釘付けになってしまう。
そんな町田の姿を見て、千鶴は満足そうに言った。
「これから弘貴くんは〜、このおっぱいにめちゃくちゃにされちゃうんだよ? たあっぷり、犯してあげるからね」
その言葉に怯えたように顔をひきつかせる町田。
そんな彼の顔がもっと見たくて、千鶴はさっそく行うことにした。
「乳ビンタ、いっちゃいま〜す♪」
●●●
バシイインン!!
何回目か分からない打撃音が響いて、町田の体が横に吹っ飛んだ。
ジンジンと痛みがはしる頬を感じながら、町田は床に横たわるだけ。
その間にも、千鶴の容赦のないカウントが続いていた。
「いーち、にーい、さーん」
うれしそうな千鶴の声。
う、あ、と痛みに悶えながら、町田はなんとか起きあがろうとする。
「よーん。ほらほら、はやくしないと10カウントだよ。また最初からされたいの?」
「ひ、ひい」
「はーち」
町田がよろよろと立ち上がった。
ぐらんぐらんと揺れる世界の中で、町田は涙を流しながら千鶴の前へとくる。
そして、中腰になって、その爆乳の前に自分の顔を置いた。
「うん、ギリギリセーフかな」
「やめ、て・・・・おねがい」
「ふふっ、10回目いくね?」
町田の目の前で千鶴が体をひねった。
その大きな胸が揺れて、それだけで町田は恐怖にかられた。
仁王立ちの千鶴は、手を腰にあてて、余裕の表情。
その千鶴の前に自ら自分の顔をもってきている町田はご褒美をねだるペットのよう。
しかし、町田はぷるぷると全身を震わせ、恐怖に顔をひきつらせているのだった。
目の前のこの爆乳。
それが自分にもたらす激痛に、町田は支配されていた。
千鶴の胸に純粋な恐怖を感じる町田は、それでも千鶴の命令どおり、千鶴の爆乳から目をそらすことはなかった。
「それ♪」
千鶴が勢いよく体をひねった。
ぶるうん。
たわわに実った巨乳が凶器にかわる。
勢いがつけられた爆乳がハンマーとなって、そのまま町田の顔面を殴打した。
バチイイイン!!
すさまじい一撃をくらった町田の体が吹き飛ぶ。
乳ビンタ。
本来ならばお遊びのように行われるソレだが、千鶴が行うとひと味違った。
大きな、大きな爆乳。
その重量がそのまま破壊力に直結する。
さらには、千鶴の鍛えられあげた体幹が繰り出す回転力のすさまじさは、彼女の6つに割れた柔らかそうでいて鍛えられあげた腹筋を見るだけでも分かった。
「う、あ、あ、」
ぴくぴくと体を震わせながら、町田は床に右頬をこすりつけて痛みに悶えていた。
たった一撃の乳ビンタで、彼の体は吹き飛び、地面に転がされてしまう。
じーんと頭全体に響く痛みは全身へと伝わっていく。
千鶴のおっぱいに調教されていく。
町田は千鶴の胸に完敗し続けているのであった。
10カウントまでに起きあがって、千鶴の爆乳の前に顔をもっていかなければならない。
それに失敗すると、また1からやり直し。
乳ビンタ地獄がさらに続くことになる。
今も、無慈悲なカウントが続けられていた。
「ごー、ろーく」
うれしそうな声。
町田はもうろうとした意識の中でなんとか立ち上がった。
顔は痛みでどうにかなってしまいそう。
脚にまでそのダメージは浸食してきて、町田は千鶴にたどり着くまでに転びそうになった。
それでも、彼はなんとか千鶴の爆乳の前までくることに成功する。
そんな町田を千鶴は満面の笑みで迎えた。
「弘貴くん、よくがんばったね。第1ステージ、クリアだよ」
言って、千鶴は町田の頭をなでた。
慈愛をこめて、町田の頭を愛撫する。
しかし、彼女が天使なわけがなかった。
「じゃあ、第2ステージ。次は5割くらいの力でいくからね♪」
「え、え?」
告げられた言葉の意味が分からない町田。
千鶴は、くすっと笑うと言った。
「言ってなかったっけ? 10回ごとにレベルを上げていくって。ようやく10回クリアしたからさ、次は第2ステージなの」
「そんな、でも5割って・・・・・・今までは?」
「え? ああ、3割くらいかな? いや、もうちょっと弱いかも。かる〜く撫でる感じにしか力こめてなかったもん」
絶望。
この激痛は千鶴の本気ではない。
彼女の最大限の手加減をもってしても、この威力。
それが5割になったら・・・・・
町田は「ひい」と悲鳴をあげて、逃げだしそうになった。
「それじゃあ、第2ステージ一回目、いくよ?」
「や、やだああ、やめてえ」
「大丈夫だよ。まだ5割の力だもん。余裕余裕」
言いながら、千鶴が乳ビンタのために体をひねった。
町田はそれを目前で見た。
爆乳が揺れる。
千鶴の腹筋が魅力的なまでに力をためる。
死刑台の囚人のような気持ちだった。
町田は恐怖に一歩もうごけなかった。
「えい♪」
バッッッチイイイイインン!!
爆乳が町田の顔面を破壊した。
町田の体が吹き飛ぶ。
どさああっと地面に転がり、そのまま動かなくなった。
ビクンビクンと痙攣する町田。
白目をむいて、口からはブクブクと泡をふいている。
墜とされたのだ。
爆乳に意識を刈り取られた男の姿がそこにはあった。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・・
「あ、起きた?」
千鶴の声がして、町田の意識が完全に戻った。
きょろきょろと左右を見渡す。
千鶴の部屋。
そこの床に自分は横たわっていて、横には千鶴が仁王立ちで立っている。
そこまで意識した町田はすぐに自分がどんな状況にあるのか知った。
「もう、たった一発で気絶しちゃうなんて弱すぎだよ。まったく、これじゃあ朝になるまで終わらないんじゃないかな」
千鶴が続けた。
「それじゃあ、最初からやり直しだね。とっくに10カウントはすぎてるから。ほら、第1ステージからもう一回だよ」
言うと、千鶴は腕で自分の胸を押し上げ、爆乳を強調した。
スポーツブラからこぼれる豊かな果実。
最近、さらに大きくなったような気がする千鶴の爆乳。
町田はそれを見上げ、恐怖に狂った。
あの大きなおっぱいでこれ以上ビンタされたら、死んでしまう。
殺される。
おっぱいに殺されてしまう。
滑稽なことではあったが、町田にとっては現実でしかなかった。
「やだあああ! やだああああ!」
町田の理性が崩壊した。
彼はいきなり、千鶴の足下にうずくまり、土下座をした。
千鶴の脚にすがりつくようにして四つん這いになり、許しを求めたのだ。
「ゆるしてくださいいい! おっぱいはダメ! 死んじゃう、ビンタやだああ! おっぱい揺らすのはやだああ! やみゃてえええ! ゆるしてくださいいい」
恥もなにもなく、必死に懇願を続ける町田。
涙を流し、眉は下がりっぱなし。
まさに負け犬の表情で、クラスメイトの足下にすがりついている男の図。
そんな町田の突然の変調に、最初、千鶴はキョトンとしていただけだった。
自分の脚にすがりつく男。
町田が理性をなくしたように、ただただ、自分のおっぱいから逃げることだけを考えている。
ゾクゾクゾクッ!
千鶴の背筋に快感がはしった。
子宮の奥がきゅんきゅんと震え、千鶴は自分を押さえられなくなった。
興奮した千鶴が、町田のことを蹴って仰向けにさせた。
地面に転がって悲鳴をあげた町田に、千鶴が襲いかかった。
ボディープレスのように町田の体に倒れこむと、そのまま町田の顔をぎゅっとつかむ。
至近距離から町田の顔を凝視する千鶴。
興奮したように鼻息を荒くする千鶴を見て、町田は今度こそ恐怖に全身を氷つかせた。
「すごい顔」
「あ、あ」
「食べちゃいたい」
千鶴がつぶやく。
醜く汚れた町田の顔を、ぺろりと舐めた。
さらに続ける。
ぺろぺろと町田の顔を舐めて、彼の情けなさを味わっていく。
だんだんと、町田の悲鳴があえぎ声にかわっていった。
「全部、わたしのもの」
千鶴が興奮して言った。
「弘貴くんのものは全部わたしのものだから。きみの涙もわたしのもの」
「ひゃああ、あああ」
「かわいい」
さらに舐める。
舌を大きく出して、町田の顔をアイスクリームみたいにして舐め上げる。
唾液をまんべんなく町田の顔面に塗りたくっていく。
すぐに、町田の顔は千鶴の唾液でぐじゃぐじゃにされた。
「ふふっ」
笑った千鶴が言った。
「再開だよっ♪」
千鶴が町田を胸の中で抱きしめた。
爆乳で町田の顔面が埋もれる。
ぎゅううっと宝物みたいに町田の顔面を抱きしめた千鶴が言った。
「1時間、ずっとこのままね」
「ふぐぐう?」
「ぜったいに気絶はさせてあげない。墜ちるギリギリで1時間、調教してあげる」
千鶴は妖しく笑って言った。
「うれしいでしょ? 弘貴くん」
●●●
けっきょく、千鶴は町田を気絶させることなく、2時間、窒息責めにした。
最後のほうになると、町田の全身は千鶴のにおい一色となった。
千鶴の胸の中で、彼女のにおいだけ吸わされ、町田の意識は違う意味で遠のいていた。
「いやー、今日も楽しかったね」
千鶴が膝まくらをした町田にむかって言った。
町田は、苦しそうでいてトロケた表情で、頭上の千鶴を仰ぎ見るだけだった。
「ねえ、町田くん」
千鶴が町田の頭を撫でながら言った。
「明日、映画見にいこうよ」
「え、映画?」
「そう。ちょうどみたいのがあってさ。明日は久しぶりに部活も休みだから。ね?」
町田としても是非はなかった。
こうして、千鶴に膝まくらをさせられて、頭を撫でられていると、すごく幸せだったのだ。
たとえ、頭上の爆乳がどんなに自分を虐めたのだとしても、それさえ町田にとっては快楽になりつつあった。
(僕は、どうなってしまうんだろう)
町田は、漠然とした不安を感じながら、満面の笑みでこちらを見下ろしてくる千鶴を、崇拝の念をもってあおぎみるのだった。
つづく