「さてと、はじめるね」
娘が言って、そのとおりにした。
彼女は能力をつかった。
入り口に殺到していた同士たちのうち一人が、すうっと宙に浮かんだ。
そのまま、その哀れな子羊が、宙に浮かんだままこちらに滑ってくる。
どさっと、娘の足下で男が落ちた。
「ひいい!! ひいいい!!」
男は半狂乱に陥って暴れた。
目を血ばらせ、恐怖に顔をひきつかせながら、なんとか逃げようと立ち上がろうとする。
そんな男の顔面を、娘の右手が鷲掴みにした。
「ふふっ、かるーい」
娘は、男の顔面を片手で掴み、鷲掴みにしている。
彼女はそのまま、男の体を片手だけで持ち上げてしまった。
身長差ともあいまって、男の足が地面につかなくなってしまう。
美しく逞しい女性(16歳)が、矮小な男を完全に圧倒していた。
「ひいいいい!! やみゃあ!!」
男の抵抗が激しくなった。
しかし、娘はビクともしないまま、男を鷲掴みのまま持ち上げている。
なんともいえない表情で、娘が男の哀れな抵抗を見つめている。
ふふっと、娘が笑った。
「ほら、お父さん見て、この人、ぜんぜん私に抵抗できてないでしょ」
ミシミシと、男の顔面から嫌な音が響いてくる。
潰しているのだ。
娘が、片手の握力だけで、男の頭部を潰しているのだ。
凄惨なアイアンクローだった。
「まだ、わたしぜんぜん本気だしてないんだよ? それなのに、もうこいつ死にそうだもんね」
「うっぶううああ!! ひゃあべああ!!」
「ふふっ、手のひらに悲鳴があたって気持ちいい! これだから素手で殺すのってやめられないんだよね」
楽しそうに、歌うように娘が興奮の言葉を続けた。
「じゃあ、お父さん、ちゃんと見ててね」
言うと、娘は鷲掴みにいた男の体を私のほうに向けた。
目の前に、必死に暴れている男の姿が見える。
苦悶の声をあげながら、なおも必死に抵抗を試みてる男の姿。
それだけが私の視界を埋め、娘の姿は男の体の背後に隠れて見えなくなった。
「えいっ♪」
可愛らしい娘の声。
それとともに、男の頭部が潰された。
ブッシュウウ!!
血しぶきが周囲にまき散る。
頭にしかけられた爆弾が爆発したのではないか、それほどまでに苛烈な潰され方だった。
男の手足はその一瞬に大きく広げられ、すぐにぐったりと力を失った。
ぶらぶら。
娘に鷲掴みにされている部位を支点として、男の死体が左右に揺れる。
それを私は呆然とした眼で見つめるしかなかった。
「はい、一丁あがり♪」
どさっ。
頭部を失った男の死体が、私の目の前に落とされる。
さきほどまで荒々しい抵抗を試みていた男の体は、まったく力を失い、惨めに地面に横たわっていた。
まるでトマトを潰すみたいに軽く、娘は男の頭部を潰した。
呆然。
私は死体から目を離し、頭上を見上げた。
頭上には、私のことを見下ろす、神々しいオーラを発する娘がいた。
「どんどんいくよ、お父さん♪」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
・・
殺して、殺した。
娘は宣言どおり、私の目の前で同士たちを凄惨な方法で殺していった。
「はーい、次は、ベアハッグでーす」
娘の体には男の体が埋まっている。
豊満なバストに顔を潰され、娘の二つの腕っが男の胴体をからめとっている。
バギバギと骨がきしむ音が響く。
男の悲鳴は娘の胸にくぐもって少ししか聞こえない。
抵抗らしい抵抗もできない男を見て、娘が「くすっ」と笑った。
「潰れちゃえ♪」
ベギバギイイイっ!!
少しだけ娘の腕に筋肉が盛り上がったと思うと、男の体は冗談みたいに縮んでいった。
鮮血。
口から内蔵が飛び出て、どさっと地面に落ちた。
肉塊になった男の体を、娘はミンチになるまで抱き潰した。
元がなんであったのか分からないほどの肉片を形成した娘は、それを私のほうへ投げ、満足そうに笑った。
「これで1割くらいかな」
ドサッ! バギッ!
ボッグウウン!!
娘が馬乗りになって、男の顔面に拳を叩きつけ続ける。
軽く撫でるような一撃はしかし、男の顔面を陥没さえ、男の歯を周囲にまき散らした。
バギッ! ベギッ!
犯すように、娘は男の顔面を殴り続けた。男の体はすぐに、力を失った。
「あ、死んだ」
娘がおもむろに立ち上がる。
彼女は撲殺死体の男の髪の毛をつかむと、そのまま強引に立ち上げさせた。
自分の眼前まで男の顔面を持ち上げ、しげしげとその様子を観察する。
凄惨に笑った娘が、その男の死体を私のほうに向けて言った。
「お父さん、見てよこの顔。情けないよねー。男ってかわいそうになるくらい弱いんだもん。ぜんぜん力こめてないのに、すぐ死んじゃったよ」
ボコボコにされ、顔が3倍くらいに腫れ上がった男の死体を私に見せびらかす。
まったくの余裕。
ぜんぜん、力をこめていない。
それなのに、娘は圧倒的だった。
男なんて彼女たちにとっては片手間に殺せる存在にすぎないのだ。
「ほらほら、潰れていっちゃうよー」
娘の胸の間には男の顔面が挟まっている。
娘の大きな谷間の中に、男は拘束されていた。
露出の高い服装だからこそできる拷問。
男の顔面を完全に谷間の中に埋もれさせた娘は、自分の大きな胸に手をあてがい、左右からサンドイッチにしていた。
ぎゅううううううううううううッッ!!
娘の両手がさらにサンドイッチを強める。
そのおかげで、娘の巨乳は妖艶に変形し、その大きさを際だたせていた。
エロチックな仕草。
男性を誘うような女性の動作。
しかし、それはすべて男の命を刈り取るものでしかない。
男の顔面は娘の谷間に固定され、そこを支点に宙づりのような格好になっている。
身長差のあまりつま先が地面についていないのだ。
なんとか身をよじらして拘束から解放されようとするのだが、まったくの無駄。
娘は、自分の子供を胸で抱くような慈愛をもった表情をもって、男の顔面を潰していった。
「ばいばい♪」
バギベッギイイ!!
谷間が完全に閉じられ、男は大きなおっぱいで潰された。
血がどくどくと娘の谷間から流れてくる。
さきほどまで暴れていた男の体は力を失い、ストンと手足が下に下がった。
その状態のまま、娘は私のほうを向いた。
男の顔面を谷間で捕食し、宙づりにしている娘の姿。
圧倒的なまでの力の差。
女性の象徴である大きな胸に命を刈り取られてしまった男の惨めさ。
それを娘は、私に見せつけていった。
「股関節、はずれちゃったねー」
娘は、男の両足首をそれぞれ持って、男の体を逆さ吊りにしていた。
その状態で、娘は少しづつ、男の股を裂いていったのだった。
男の両足を広げさせ、左右に力任せに引っ張る。
男の両足は水平になって、それでも娘は股裂きをやめない。
その頃には男の悲鳴はすさまじいものになっていた。
逆さ吊りにされて、獣のような悲鳴をあげる男。
生殺与奪の権利を完全に握られたまま、男は娘に股を少しづつ裂かれていっているのだった。
「ほーら、折り畳んじゃおうねー」
ベギベギベギイ!!
男の股関節が180度を越えて、さらに曲げられていく。
男の悲鳴。
娘の笑顔。
男の体が壊れていく音が部屋には響いていく。
男を完全に壊してから、娘は男を離した。
ドスっと地面に転がされた男は、すでに目を虚ろにして、悲鳴さえあげられない様子だった。
「あはは、おもしろい格好。足がなくなって、手が4本あるみたいだね」
仁王立ちのまま、男を見下ろし、感想を言った。
無邪気な娘。
まるで美術館で芸術作品を見た感想を言うような口調で、壊れた男を見た感想を言う。
「ふふっ、ちょっとこのまま、殺さないでおこうっと。後で全身の関節もはずしてサッカーボールにして、早紀先輩と遊ぼうかな」
遊びの計画を練るように、娘が男を壊す計画を練る。
股関節を破壊され、オブジェにされてしまった男は、死ぬことも許されず、地面でビクビクと痙攣するままだった。
殺し続けていく。
私には考えることもできないような残酷な方法で、娘は男たちを殺していった。
娘はその様子を私に見せつけていくのだ。
同士たちの体が玩具のように破壊され、尊い命がボロクズのように失われていく光景を、目の前で鑑賞させられる。
私はどうにかなりそうだった。
精神が崩壊し、目の前の光景が現実のものと受け取れなくなってくる。
恐怖と・・・・・・歓喜。
絶望と・・・・・・感動。
娘の残酷な姿はそのまま美しい女神を思わせた。
私は、親子であることを忘れ、彼女の姿に恐怖と崇拝の気持ちを強めていった。
娘の虐殺はまだまだ続いていく・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・
「君は最後の一人だから念入りにやるね」
殺しつくし、部屋には撲殺死体が山のように積みあがっていた。
一人一人丁寧に、娘は男たちを殺した。
最後の一人になった男は、それまでの地獄を見せられていたが故に腰が抜けてしまっているようだった。
娘に近寄られても、男は逃げようともしなかった。
そんな腰を抜かした男を見下ろして、娘は恍惚の表情で笑った。
「決めた。アルゼンチンバックブリーカーでまっぷたつにしてあげる」
娘が軽々と男の体を持ち上げ、自分の肩の上に乗せた。
男の顎と足首をそれぞれつかみ、娘は男の胴体をきしませていく。
高い身長。
堂々たる体躯。
それを誇示するがごとく、娘は仁王立ちのまま男にアルゼンチンバックブリーカーをかけていった。
「ひいいい!! アっぎゃあ!!」
男の悲鳴が力を増す。
それだけで娘はさらに笑顔になった。
バギイッ!! ベギイッ!!
娘が少しづつ力をこめていく。
そのたびに、男は胴体を軋ませ、ビクンビクンと痙攣した。
「ほらほら、がんばらないと死んじゃうよ」
なにをがんばればいいというのか。
もはや勝負はついている。
体格差と力の差はいかんともしがたく、男が娘の肩の上から解放される可能性は万が一にもないだろう。
私は、男を殺していく娘の体に見入ってしまっていた。
逞しい太ももは、男の胴体よりも太く、威圧感をもって伸びている。
長い、長い、脚。
その上にはきゅっとしまったウエストがあった。まるでミロのヴィーナスのような曲線美。うっすらと腹筋が浮き出ている様子がさらなる魅力を娘に与えていた。
その上には大きな胸。
アルゼンチンバックブリーカーで男の体を軋ませるたびに、娘は大きく自分の体をそらしていた。
そのたびに、その大きな胸はデンと前に張り出し、その大きさが強調される。
大きな肩幅。
そして、恍惚とした表情を浮かべる美しい顔。
すべてが男よりも上。
まったく相手にならないほどに、娘は男のの能力を上回っている。
というか、女性の能力は、ありとあらゆる面で男よりも上なのだ。
その事実が、ようやく私にもすんなりと受け入れられた。
「うん、もういいや」
娘が飽きたように言った。
よいしょっと、というかけ声と共に、男の体が壊されていく。
限界までに背骨を曲げた男が「あ、あ、あ」とうつろな嘆息をもらす。
命の瀬戸際。
ベギバギと骨が軋む音。
娘はあっさりと、男の背骨を砕いた。
生きている人間には不可能なほどに、胴体を曲げて、潰す。
完全に命を刈り取った。
それなのに、娘は男の死体を自分の肩の上から解放しようとはしなかった。
「見てて、お父さん」
バギベギギギギギッッ!!
娘が笑顔で力をこめていく。
絶命した男の胴体をさらに折っていく。
笑顔だ。
笑顔の娘が私に言った。
「女の子はね」
男の形が壊される。
ベギバギッギギッ!!
内蔵が飛び出て、鮮血が舞った。
「こんなことだってできるんだよ♪」
ばっぎぶっしゃああああ!!
娘が勢いよく腕に力をこめると、男の胴体が完全にまっぷたつになった。
娘の肩の上で、完全に破壊されてしまった男。
内蔵が周囲にまきちり、バケツをひっくりかえしたみたいに、男の血液が地面に落ちる。
その大量の血液は娘の体にはかかっていないようだった。
能力。
透明な膜のようなものが娘の体を覆い、その膜の上をすべるようにして男の血液は娘の体を避けていく。
汚せない。
男は死んでもなお、女性を汚すことができないのだ。
「あはは! サイコー!!」
驚喜の声をあげた娘が、私のほうに男の死体を投げた。
肉片になってしまった男の死体が目の前にはある。
それを私は呆然と見つめていると、すぐに娘が動いた。
私の目と鼻の先。
かぐわしい匂いがかげるくらいの距離まで娘が近づく。
大きな山が目の前に鎮座している。
それほどまでに圧倒的な存在感だった。
私は、顔を限界まであげて、娘のことを見上げた。
仁王立ち。
手を腰にやり、その見事なプロポーションを見せつけるようにして、娘が私のことを見下ろしていた。
女性と男性。
ご主人様と召使い。
女王と奴隷。
明らかにその対比が強調されていた。
娘と父親である私たち。
その親子の関係性は、どこかに吹き飛んでしまっていた。
「それじゃあ、次はお父さんの番だね♪」