「センパイ! ちょっと勝負してくださいっ!」
後輩の女の子・・・その新入生の女子と勝負をしたのがすべての間違いだった。
俺は高校のレスリング部に所属していて、それなりの実力があると自負したものだったが、彼女の前ではてんでダメだった。
テクニックはもちろん、純粋な力でもまったく歯が立たなかったのである。
あらゆる俺のテクニックはいなされ、上から押さえつけられ、彼女の連続ポイントで試合は俺の惨敗に終わった。
しかもそれだけではなかった。
「は〜い、これから先輩は、私の玩具になっちゃうんですよー」
と、彼女は俺に言った。
言葉どおり、俺は彼女に玩具にされている最中だった。
マットの上に寝かされ、背後から抱きつくようにして、体を密着してくる彼女。
そのまま俺は、背後から、チョークスリーパーで締め付けられているのだ。
見事なまでの胴締めチョークスリーパーだった。
その状態で、彼女は俺の耳元で囁くのだ。
「私、男の人を虐めるのが大好きなんですっ! とくに年上の屈強な男性を力で痛めつけるの好きですね。うふふ、先輩はその点、私の好みなんですよ」
「カハア・・・・・・ひぎいい」
「もっともっと、締め付けてあげますねっ♪」
彼女の逞しい腕が、さらに俺の首に巻き付いた。
ギリギリと肉と骨が軋んでいく音が響く。
さらに、彼女の脚にも力が増し、俺の胴体を潰さんと力をこめてきた。
「ヒッギャアア!!」
「アハハ!いい悲鳴ですっ! とっても素敵ですよ♪」
「ヒュー、ぎぎぎ・・・ゆるひゃがあ」
彼女の逞しくも柔らかい体に潰されながら、俺は悶絶するしかなかった。
鼻孔には、彼女の女の子らしい、いい臭いが漂ってくる。
俺に技をかけているのは女の子なのだ。
高校に入学したばかりの、新入生なのだった。
そんな彼女に、俺は手も足もでずに、こうしてマットに倒され、犯されるようにして胴締めチョークスリーパーをかけられている。
屈辱だった。
その屈辱は、彼女の舌ったらずな声でさらに増す。
「先輩、ほら、悔しくないんですか? 新入生の女の子にレスリングで負けちゃって、さらにはこうして手も足もでずにボコボコにされちゃって・・・情けないとは思わないんですか?」
「ヒギ・・・・・ぎぎぎ」
「少しは抵抗してみましょうよ。ほら、がんばって私の技をといてみてくださいっ!」
言われたとおり、俺はなんとか彼女の技をかえそうと努力した。
しかし、やはりどうにもならなかった。
俺の抵抗は、彼女のテクニックの前に完全にいなされてしまっていた。
体を横に動かそうが、腹筋の力で状態を起こそうとしようが、彼女はそのつど、的確な防御運動をとって、俺の動きをコントロールする。
背後から、俺の動きを掌握し、完璧に封じ込めてしまう下級生。
ひとしきり抵抗した後、俺はあきらめて全身の力をゆるめた。
耳元で、彼女の忍び笑いが聞こえた。
「センパ〜イ、もう終わりですか〜? あんがい、だらしないんですね」
「ギギギ・・・・・・」
「新入生の女の子に、先輩はまったく手も足もでないんです。フフフ、先輩が今までやってきたことって、なんだったんでしょうね」
「ひぎいいい」
「これからは、私の玩具になるんですからね? 体だけは頑丈そうだし、壊れにくそうですもん。ふふふ、せめて、一ヶ月は壊れないでくださいね」
彼女は、本当に楽しそうだった。
俺の耳にあまがみしてきたりしながら、楽しそうに俺の首と胴体を締め付けるのだった。
「では、残りの部活の時間を全部つかって、新しい玩具の性能をためすとしますかっ!」
彼女は、背後から俺を締め付けたままで、
「センパイ? これからいろいろと技をかけますけど、我慢してくださいね。あ、それと、勝手に気絶したらお仕置きですから。覚悟してください」
それではいきますね、と彼女が宣言し、地獄が始まった。
ベアバックに始まって、彼女の肩の上に乗せられて永遠に背骨を軋まされる。
かと思うと人間サンドバックにされ、腹をひたすら殴り続けられる。
太股に挟まれて潰されたり、関節技で悶絶させられる。
それは、彼女が満足するまで続くことになった。
「アハハ! いい玩具みつけちゃった♪ これからよろしくお願いしますね、センパイっ!」
(おしまし)