真由美ちゃんに会えない日は退屈で仕方なかった。

 待ち遠しかった日曜日がようやくやってきた。

 この間は真由美ちゃんは本当にジムには来ず、メールなどで指示をだしてジムの仕事をしているらしかった。

 真由美ちゃんの用事というやつがなんなのかは誰も知らず、僕はとにかく彼女の言いつけをまもって、日曜日まで真由美ちゃんと会うことを必死に我慢した。

 日曜日。

 朝早く目覚めた僕は、待ちきれなかった。

 電車に乗って、教えてもらった住所を目指していく。

 着いたのは高級住宅街にあるタワーマンションで、玄関からエントランスまで、その豪華さに唖然としてしまった。

 当然のようにオートロックで、玄関口だけでも、どこかの高級ホテルかと思うような広さだった。

 僕はおどおどしながら、その建物の中に入っていった。


「いらっしゃい、あがって」


 真由美ちゃんが出迎えてくれて、部屋の中に入った。

 女の子の部屋に入るのは初めてのことで、すごく緊張していた。

 それが憧れの真由美ちゃんの部屋なのだから、その緊張はさらに増していた。

 中に入ってみて最初に気づいたことは、部屋の多さとその広さだった。

 一人暮らしにはどう考えても多いと思われる部屋の数。4部屋の独立した部屋があるようで、しかもその一つ一つがけっこうな大きさをもっていた。

 リビングもここでバトミントンでもできるような広さで、ゆったりとした雰囲気が漂っている。


「うわあ、すごいね」


 その広さに驚いていた僕は、ふと、あることに気づいた。

 空間が広がっている。

 がらんとしているような、ここに最初は存在していた物が取り除かれているような、そんな印象。

 物の配置をみても、そこに元々あったものがなくなっているような感覚を覚えた。

 床には何かへこみもあって、その感覚をますます強いものにした。


「どうしたの?」


 急に黙ってしまった僕のことを心配して、真由美ちゃんが声をかけてきた。


「いや、なにか物が少ないんだなって」


 得心いったように、真由美ちゃんが「ああ」と嘆息した。


「処分したからね」

「処分?」

「そっ、いろいろといらないものを処分したのよ。大掃除、大変だったんだから」

「なにか家具でも捨てたの?」

「家具? そうね、まあ似たようなもんかな。そんな上等のものでもないけど。もういらなくなったから、元通りにならないくらいまで壊して捨てちゃった」


 そう言って微笑む真由美ちゃんだった。

 彼女はそのまま、僕の体をぎゅっと抱きしめてきた。

 真由美ちゃんの大きな体が覆い被さってくるようだった。

 身長差から、僕の頭は真由美ちゃんの大きな胸の中にすっぽりと埋まってしまう。

 彼女の甘い匂いに僕の頭はクラクラと麻痺する。

 柔らかさと力強さ。

 後頭部も真由美ちゃんに優しく撫でられていて、頭がさらに麻痺して何も考えられなくなってしまった。


「シャワー浴びようね」


 ねっとりとした色気のある声。

 そんな声で彼女が続けた。


「今日はたっぷり、可愛がってあげる」


 僕はそのまま、真由美ちゃんに抱きしめられて浴室へと連れていかれた。

 当然のように服を脱がされて裸になる。

 そして、真由美ちゃんも自ら服を脱ぎ、全裸になった。

 その美しさはなんとも表現がつかなかった。

 大きな胸は重力に逆らうように突き出している。

 女性らしさを失わない柔らかそうな体。

 しかし、その皮下脂肪の下には、僕では到底及びもつかない強大な筋肉が隠されているのだ。

 うっすらと浮かび上がっている筋肉のラインと、ほどよく割れている腹筋。

 そのアマゾネスと女性らしさの魅力に負け、僕は彼女の体をぼおっと見つめてしまった。


「ふふっ、良助はちっちゃいね」


 真由美ちゃんが全裸でも恥ずかしそうにすることなく、堂々と立ちながら僕を見下ろしていた。

 逆に僕は、自分の体のみすぼらしさのようなものを感じて、劣等感から恥ずかしさが全身を支配していた。


「さあ入ろうか」


 二人で浴室に入って、シャワーを浴びる。

 いたずらを思いついたような目をした真由美ちゃんが、いきなり僕に抱きついてきた。

 身長差から、僕の頭は彼女の生乳の中にすっぽりと埋め込まれてしまった。

 その上で、ぎゅうっと彼女の豊満かつ逞しい体が押しつけられる。

 その柔らかさと筋肉の躍動を感じて陶然としている僕を見下ろし、真由美ちゃんはシャワーを頭上から浴び続ける。

 シャワーからそそがれるお湯が、彼女の頭と首と肩と胸をつたって、ようやく生乳の中に埋もれる僕の頭へとふりかかる。

 真由美ちゃんの体を流れる水が、僕にもそそがれていく。

 まるで彼女と一体になったような、真由美ちゃんに身も心も吸収されてしまったかのように感じられた。


「ふふっ、良助、私の体、洗ってよ」


 彼女の体から解放されて、シャワーがとまる。

 僕は命じられたとおり、壁にかけられていたタオルを手に取ろうとしたところ、真由美ちゃんが言った。


「手で洗いなさい」


 ビクンと震える体。

 僕は命令どおり、興奮して震える手でボディウォッシュを手にとって泡立てた。

 ドクンドクンと心臓が脈打ち、はあはあという息づかいを自分がしているのが分かる。

 僕は彼女の背後にまわり、その背中を洗い始めた。

 手が彼女の背中に触れる。

 手のひらがぐんにゃりと真由美ちゃんの肉の中に沈むのだが、しすぐに皮下脂肪の下の筋肉によって押し返される。

 その柔らかさと力強さ。

 その感触を手のひら全体で感じながら、僕は真由美ちゃんの背中を洗い、清めていく。

 背中が終わり、次は下半身。

 その見事なまでに発達した太ももに手を這わせる。

 マッサージでもするかのように丁寧に、彼女の太ももを洗い、ふくらはぎを洗い終わった。


「次は前よ」


 真由美ちゃんが言って、こちらに振り向いた。

 僕の真正面にたって、堂々と僕のことを見下ろす。

 当然、真由美ちゃんは全裸のままで、僕は彼女の威圧するように鎮座する大きなおっぱいと、その下の引き締まって割れた腹筋、そして彼女の秘所が惜しげもなく晒されていた。

 僕はゴクンと生唾を飲み込み、その美しさと力強さに陶然としてしまった。


「ふふっ、なに恥ずかしがってるのよ」

「だ、だって」

「いいから、ほら、洗いなさい。泡はたっぷりにお願いね」


 その言葉に僕はビクンと震えた。

 緊張で震える手にボディーソープを一杯にして、彼女の腹筋に手を伸ばす。

 その割れた筋肉の感触を感じながら、自分にはないその屈強な肉体をまざまざと見せつけられながら、僕は真由美ちゃんの体を洗っていった。

 大きな胸。そこに触れたときには、その柔らかさに思わず「ふわあ」と声が出てしまった。

 つぎつぎに真由美ちゃんの体を手で洗っていく。

 次第に彼女の体が泡だらけになって、それが一つの洋服のように感じられるほどになっていた。

 不敵に笑った真由美ちゃんが、「よしこんなもんかな」と言うと、いきなり、


「次はわたしが洗ってあげる」


 そう言って、僕の頭を、自分の爆乳の谷間の中に押し込んできた。


「むううううッッ!!」


 顔面には生乳の柔らかい感触。

 僕の頭部は真由美ちゃんの胸の谷間の中にすっぽり埋まってしまって、360度全てをその大きな胸が圧迫しているほどだった。


「泡たりないかな」


 真由美ちゃんは突然のことで暴れる僕の頭を片手だけで胸の中に押さえ込むと、もう片方の手でボディーソープを手にとった。

 そのまま、僕のことを拘束している豊かな谷間の中に、泡を大量に落としていく。

 僕の頭と顔に、冷たい感触が広がり、しゅわしゅわといった泡の音が聞こえてきた。


「はーい、まずはお顔でーす」


 おどけたように言って、真由美ちゃんが自分の大きな胸で僕の顔面を擦り付けていった。

 僕の後頭部には彼女の両手が添えられ、まるで谷間の中で僕の頭をシェイクするように、ゆさゆさと上下左右にゆさぶっていく。

 そのたびに、僕の頭は真由美ちゃんの豊満な胸の中で潰され、柔らかい肉で溺れてしまうのだった。


「ふふっ、次はここ」


 真由美ちゃんがそのまま、僕の急所を握ってきた。

 突然のことにびくっと震えてしまう僕の体。

 そんな僕のことを逃がさないとでもいうように、真由美ちゃんが僕の後頭部をぎゅっと抱きしめて、さらなる谷間の中に押し込めてきた。


「むううっ!」


 息もできないほどの圧迫。

 そんな僕の様子に満足した真由美ちゃんが、勢いよく僕の一物を丹念に洗っていく。

 あまりの気持ちよさに、全身が痙攣してしまった。


「ふふっ、そんなに気持ちいい?」


 ねちねちと僕のことを責めながらの言葉。

 僕はうなずくことしかできない。


「こうすればもっとすごいっしょ」


 真由美ちゃんの手の動きがいやらしく変わる。

 カリの部分を片手ですっぽりと包み込みこむと、そのままぐりぐりと手のひらで蹂躙してくる。

 腰が溶けてしまいそうになるほどの快楽に、僕は我慢することもできなかった。


「むうっっふうううう!!」


 どっぴゅうううう!!

 ドビュ、ドビュウウ!!


 これまでオナニーでは出たこともない精液が、勢いよく噴出していく。

 そんな様子に真由美ちゃんは「くす」と笑い、それでも手の動きを休めない。

 それどころか、精液が噴出するのにあわせてしこってきて、僕の射精はさらに高められてしまった。

 僕の下半身は完全に真由美ちゃんに支配されてしまった。


「すごかった?」


 完全に射精が終わってから真由美ちゃんが聞いた。

 僕は彼女の胸の中に顔面を埋もらせ、放心状態となってしまっていた。

 もはや自分の力ではたってられず、真由美ちゃんの体にぐったりと体を預け、なんとか地面に倒れないようにしているだけ。

 そんな情けない僕にむかって、真由美ちゃんは優しく問いかけた。


「今日から、こっちのほうもたっぷり鍛えてあげるからね。覚悟しなさい」


 耳元で囁かれた言葉に期待するように、僕の急所からは、びゅっびゅと精液が飛び散った。

 それはまるで、僕の下半身が早くも真由美ちゃんに完全屈服し、白旗をあげたようだった。


 *


 全てを洗われて、シャワーで体を流される。

 真由美ちゃんの肉の中にとらわれたまま、彼女と同じ湯をかぶりっていく。

 泡の全ても体からなくなって、僕と真由美ちゃんは浴室から出た。

 真由美ちゃんはTシャツだけを着た。その爆乳が薄い布地をこんもりと押し上げている。

 そのせいでTシャツの丈はものすごく短く、真由美ちゃんの秘所をかろうじて隠す程度しかなかった。

 当然、真由美ちゃんの大きなお尻や、そこからムチムチとしながらも長く逞しく伸びる太ももが丸見えになってしまっていた。

 僕はパンツだけの着用を許された。

 上半身は裸。

 パンツ一丁だけを許されて、僕は真由美ちゃんに手を引っ張られて、寝室へと誘われた。

 大きなベットが部屋の中に鎮座しているだけの部屋。

 そこは薄暗くライトアップされていて、お誂え向きに寝具も整っている。

 二つの枕がベットの上にあった。

 ごくっと唾を飲み込む。

 真由美ちゃんの手が僕の肩に優しくも妖艶に置かれた。

 浴室からここまで、ねっとりとした視線と、触られただけで快感が走る手つきでもって、真由美ちゃんは僕の興奮を高ぶらせていたのだった。

 
「ま、真由んんんっぐう!!」


 声をかけようとした途端、唇を奪われた。

 真正面から抱きしめられて身長差から上からたたきつけるように、真由美ちゃんの舌が降ってくる。

 いつものように、真由美ちゃんの長い舌が僕の口野中を蹂躙する。

 暴力的なまでに力強く、僕のことを屈服させるためのディープキス。

 ものの十秒で、僕の腰はとろとろに溶かされ、呼吸困難で息も絶え絶えになってしまった。


「っぷはあ・・・・・ま、真由美ちゃん、苦しい」

「ふふっ、舌出しなさい」

「ちょ、ちょっとだけ休ませて」

「だ〜め」

「むぐううッ!」


 ジュルジュルジュルっ!

 間髪入れずに真由美ちゃんの舌が入ってきた。

 今度はさっきとはちがって、ねっとりと優しいキスだ。

 その巧さに、僕の股間は早くもびくんびくんと震え、キスだけで射精してしまいそうになる。

 その間際で、真由美ちゃんは僕の口を解放した。


「ふふっ、だいぶ良助もキスうまくなったね」


 真正面から抱きしめられ、至近距離から見下ろされての言葉。

 僕の首には彼女のたくましい二本の腕がからみついていて、逃げることなどできない状況だ。


「最初はこんな下手くそで大丈夫かと思ったけど。わたしの教育がよかったのかな?」

「そ、そうだよ。毎日毎日、真由美ちゃんにされたら、誰だって」

「ま、でも良助もがんばったんじゃない? その成果を見せてもらおうかな」


 成果?

 僕は突然のことでぽかんとしてしまう。

 彼女は本題とばかりに口を開いた。


「ここ、舐めて」


 真由美ちゃんが自らの秘所を指さして言った。

 それがどういう意味なのか、僕にだってすぐにわかった。


「ほら、はやく」

「う、うん。でも、」

「もう、じれったいわね」


 待ちきれない様子の真由美ちゃんが僕を抱きしめたまま、ベットに座り込んだ。

 ベットの縁に腰掛け、胸に抱いた僕の頭を両手でつかむと、ぐいっと力任せに押さえつけてくる。

 そして、真由美ちゃんはあっという間に僕の頭を大蛇のような太ももで挟み込むとそのまま股の奥まで僕の顔面を押しつけてきた。


「むっふうう!」


 真由美ちゃんはTシャツしか着ていない。

 パンツも穿いていなくって、当然、僕の顔面にあたっているのは真由美ちゃんの秘所だった。

 顔面を真由美ちゃんの鍛え上げられた太ももに挟み込まれ、身動き一つとれなくなってしまった。


「ほら、舐めて」


 ぐいぐいと、僕のことをさらに秘所に押し込みながら言う真由美ちゃん。

 僕は、突然のことで「むうむう」と唸ることしかできなかった。


「もう、聞き分けが悪いと、こうしちゃうわよ」


 ぎゅううううッッ!!


「ムッグウっふんんん!!!!????」


 突然、真由美ちゃんの太ももが筋肉の塊になった。

 柔らかい皮下脂肪の下に隠されていた恐るべき筋肉が、僕の頭を潰そうと両側から挟み込んでくる。

 一瞬、目の前が真っ赤になって、本当に潰れたのかと思うほどの圧迫感。

 幸いなことに、その圧迫は一瞬で終わってくれた。真由美ちゃんが力をゆるめてくれたのだ。


「ほら、舐めないと潰しちゃうぞ。今のだって本気じゃないんだからね。ほらほら」


 ぎゅっぎゅっと、おもしろ半分に太ももに力をいれたり緩めたりを続ける彼女。

 僕は観念して、真由美ちゃんの秘所にそっと舌を這わせた。


「ん・・・・・そうそう・・・・・もっと勢いよく」


 僕は真由美ちゃんの命令どおりに必死に舌を這わした。


「違うそこじゃない・・・・もっと上・・・・」


 ぺろぺろじゅるじゅるッ!


「もっと、舌大きく使いなさい・・・・・弱いってそれじゃあ」


 ジュルジュルっっ!!

 ジュパアじゅるるるッッ!!


「ダメ、緩急つかって・・・・ほら、もっと全体をまんべんなく」


 次第に真由美ちゃんのフラストレーションがたまっていく。

 その苛立ち混じりの声に、僕はなんとか真由美ちゃんに気持ちよくなってもらいたいと必死に舌を動かしたが、ダメだった。


「もういいわ」


 呆れたような彼女の声。

 背筋が冷たくなり、咄嗟に謝ろうとした僕の頭を、彼女の大きな両手がつかみ込んできた。


「良助は舌ずっと動かしてなさい。あとはこっちでなんとかするから」


 言いながら立ち上がる真由美ちゃん。

 仁王立ちになって、両手でつかんだ僕の頭を自らの秘所にあてがう。

 僕は地面にひざまづき、膝立ちのまま、顔面を真由美ちゃんの秘所に押さえつけられてしまった。


「脳しんとうになるかもしれないから、気を確かに持ちなさいよ」


 いくわよ。

 そう合図があって、いきなり僕の頭が前後左右に揺さぶられた。

 僕の顔面が、様々な角度で真由美ちゃんの秘所に押しつけられ、離れて、こすりつけられていく。

 真由美ちゃんがその怪力をもって、僕の頭を縦横無尽に動かし、自分の秘所にこすりつけていっているのだ。

 それはまるで、男の顔面をつかったオナニーだった。


「ほら、舌、忘れてる!」


 上気した声に尻をたたかれ、僕は必死に舌を出して舐めだした。

 にんまりした笑みを浮かべた真由美ちゃんは、そのまま僕の顔面を秘所にこすりつけていく。

 僕の頭部は彼女の大きな手で掴みこまれていて、逃げることなんてできない。

 真由美ちゃんは僕の頭を激しく揺さぶり、こすりつけてくる。

 僕は頭がくらくらしながら、必死に舌をぺろぺろと出して舐めていった。

 その営みは真由美ちゃんが満足するまで続いた。


 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・

 ・・・・

 ・・


「ふう、こんなもんかな」


 1時間後。

 真由美ちゃんのそんな声と共に、彼女の大きな手が僕の頭を放した。

 どさっ。

 1時間ぶりに解放された僕は、性も根も尽き果ててしまい、そのままどさっと地面に倒れ込んでしまった。

 1時間もの間、永遠に続く強制クンニ。

 口は痺れて、頭がぼわんとして、地面に横たわったまま身動き一つとれない。


「まったく、情けないわよ、良助」


 真由美ちゃんが仁王立ちで、地面に横たわる僕のことを見下ろしながら言った。

 真由美ちゃんも激しく僕の頭を動かしていたはずなのに、まったく疲労の色を見せなかった。

 僕は圧倒的な肉体が目の前に鎮座する様子を、神様を前にするかのように見上げるしかなかった。


「まだ1時間じゃない。体力なさすぎ」

「へ、へも・・・・だって・・・・・」

「呂律もまわらないほど舌痺れちゃったの? まったく、ちゃんとこれまで鍛えてあげたのに。足りなかったかな」


 真由美ちゃんが冷たい視線を僕に向けてきた。

 絶対零度の女王様の視線。

 能力の引くものは容赦なく捨てる、冷酷な支配者。

 僕は彼女に見捨てられる恐怖を感じた。


「・・・・・ふふっ、まあ、これから鍛えてあげるわよ」


 一転して笑う真由美ちゃんだった。

 そのまま彼女はしゃがみこんで、地面に横たわる僕の頭を優しく撫でた。

 その幸せな感触に、頭がぼーとなってしまう。


「ま、ちょっとは気持ちよかったし、ご褒美あげようかな」


 いたずらっぽく言って、彼女は僕の体を立ち上がらせた。

 そして、僕の背後に回り込むと僕の腹に片手をまわして、ぎゅうっと抱きしめてくる。

 後ろから真由美ちゃんが僕のことを抱き抱えられてしまう恰好

 僕の足は地面から浮き上がってしまい、宙づり状態となってしまった。

 この抱き抱えを、真由美ちゃんは片手だけで行ってしまうのだった。

 その怪力さに、僕は感じざるをえなかった。


「良助には片手だけで十分だよね」


 真由美ちゃんが僕を抱き抱えて仁王立ちになりながら言った。

 空いたもう片方の手。

 それを僕の口の中に挿入し、じゅぽじゅぽと口内を犯す。

 唾液がたっぷりついたことを確認すると、真由美ちゃんが言った。


「今から、この手で、良助を犯してあげる」


 背後から、耳元で、囁くように、


「さっきのお風呂場のときとは違って、本気で犯す」


 ねっとりとしたその囁き声だけで、僕は達してしまいそうになる。


「何秒持つかしらね♪」


 真由美ちゃんがその片手で僕の一物を握った。

 はうっと声をもらすのもつかの間、真由美ちゃんの手が縦横無尽に僕の分身を刺激する。

 彼女の大きな手が竿を上下にしごき、

 手のひらにくるまれた亀頭がぐりぐりと蹂躙される。

 僕は真由美ちゃんに抱き抱えられ、宙づりになりながら、その刺激に目をまわして、あえぎ声をあげ続けるしかなかった。

 限界はすぐに訪れた。


「アハアん・・・・・ひ、だめ・・・・・いっぎゅうううううう!!」


 どっぴゅううう!!

 ドビュドビュッ!!

 ビュビュ!!


 信じられないほどの精液が飛び散った。

 それはなおも続き、まるでおしっこでもしているかのような射精になる。

 真由美ちゃんは僕が射精をしても、手を動かすのをやめなかった。

 それどころか、射精の脈動にあわせて手を動かし、まるで精液を絞り出すかのように、牛のミルクを絞るかのようなしごき方をしていく。


「や、やめ・・・・いってるから、もういってるからやめてえええ!!

「・・・・・・・・・・・・」


 無言で絞り続ける。

 僕は下半身がなくなったような感じがして、白目をむいてばたばたと暴れた。

 その強烈な快感は暴力となり、僕には耐えられそうになかった。

 しかし、暴れても暴れても、真由美ちゃんの圧倒的な肉体はビクともせず、片手一本で僕のことを抱き抱え、拘束し続けていく。

 なすすべもなく、真由美ちゃんの手の動きにあわせて永遠に続くかとも思える射精を繰り返す。

 ようやく射精が終わり、真由美ちゃんが僕の一物を解放してくれたのは、射精が始まってから1分後のことだった。


「ふふっ、10秒ももたなかったね」


 息も絶え絶えの僕の耳元で真由美ちゃんが囁く。

 僕は背後から真由美ちゃんに抱き抱えられたまま、彼女の声を朦朧とした意識の中で聞いた。


「ねえ見て、床、すごいことになってる」


 言われてぼやける視界で下を見ると、そこには自分が吐き出したとは思えないほどの白い液体が散乱していた。

 人生の中でこれほどの射精をしたことは一度としてなかった。

 僕は、真由美ちゃんに搾り取られてしまったのだ。


「それにしても、良助はこっちも弱っちね」


 真由美ちゃんが背後から囁く。


「とりあえず、こっちも鍛えてあげる。すくなくとも、1分間は我慢できないと、話しにならないからね」

「ご、ごめんなさい」

「言っておくけど、私の中はもっとすごいわよ。今の良助なら、挿れた途端に射精しちゃうんじゃない? それだと私がぜんぜん楽しめないのよね」


 ウウっと、自分の情けなさに呻いてしまう。

 こんなにも気持ちよくしてもらっているのに、自分は真由美ちゃんのことを気持ちよくさせてあげることができない。

 その差に、あらためて僕は真由美ちゃんとの格差を感じるようで、うなだれるしかなかった。


「ま、そっちはゆっくり鍛えるとして、もう一回お願いしようかな」


 真由美ちゃんが言った。

 最初なんのことを言っているのかわからなかったが、彼女のねっとりとした囁き声から、さきほどの強制クンニをもう一度しろと言われているのがわかった。


「え、だって、さっきあんなに・・・・・」

「あんなので満足できるわけないでしょ。良助はまた舌だして舐めててくれれば、あとは私がするからさ」

「で、でも、もうすこし休ませて」

「だ〜め」


 彼女は僕のことをベットに放り投げると、そのまま僕のことを組み伏せてきた。

 ばたばた暴れる僕の抵抗を完全に無効化してから、真由美ちゃんはがばっとその長い脚を開いて、僕の顔面を跨いで挟み込んでしまった。

 またしても、彼女の逞しい太ももの中に挟み込まれ、身動きがとれなくなってしまう。


「ほら、舐めないと潰しちゃうわよ」


 ぎゅうううううッッ!!

 途端に力をもってプレスしてくる真由美ちゃんの太もも。

 僕の頭はギリギリと軋み、その激痛で顔はすぐに真っ赤になってしまう。

 選択の余地はなく、僕は彼女の秘所にぺろぺろと舌を這わせた。


「よしよし。それじゃあ、いくわよ」


 言って真由美ちゃんが腰を振り始める。

 僕の顔面を道具にしてのオナニー。

 それは彼女が満足するまで続いた。

 何度も、何度も。

 毎日、毎日。

 僕は真由美ちゃんに調教され、真由美ちゃんの色に染まっていく。

 それは僕にとってすばらしい幸福だった。

 こんな未来があるなんて信じられないくらいだ。

 僕は自分の幸せを噛みしめながら、今日も真由美ちゃんに奉仕する。



(続く)