それからというもの、姫華の学校生活はバトルファック同好会が中心としてまわっていった。

 朝練から始まって放課後も一生懸命に練習した。技術の初歩についても健二から教わって、その反復練習に明け暮れる毎日。

 それはとても充実した日々だった。ギャルの道に目覚めた時と同じくらい、姫華はバトルファックにのめりこむようになっていった。それは姫華の勝利への執念がもたらしたものだったが、それ以上に指導役の健二によるところも大きかった。

「ギャルはステータスです。姫華の個性を殺さないでください」

 2年の担任(残念なことに女子教師)が姫華のギャルの格好に注意してきた時には、健二が職員室に直談判をしてくれた。

 その担任教師との話し合いではラチがあかないと思った健二は、そのまま姫華の手を引っ張って校長室に乗り込み、いかに姫華のギャルの格好に価値があるのか、その美しさの中に潜む可愛さがどれほど魅力的なのかを力説していた。

 愛の告白かな?

 最初、姫華は顔を赤くしながらボオっと健二の横顔を見つめていた。しかし、なんのことはない。健二のご高説は最終的にそれがバトルファックにとっていかに有利なことなのかに繋がるだけだった。要は生粋のバトルファックバカが健二なのであり、バカがバカなご高説を垂れているだけだ。

「健二先輩がバカじゃなかったら、ウチ、ぜったい先輩に惚れてたと思うッス」

 最後にはついにギャルの格好を認めさせた健二と一緒に校長室を出た後、姫華が小声で言った。それに対して健二は、「なんか言ったか?」と難聴系主人公を体現した後、「それよりよかったな、ギャルやめないですんで」と満面の笑顔で姫華を祝福してきた。

「このラノベ主人公ッ!」

 姫華は顔を真っ赤にして絶叫した。

 これは真剣にないわ~と思いながらも、姫華は健二に対する信頼感を強めていった。何はともあれ、ギャルの格好を肯定してくれたのは兄以外では初めての人だった。それが姫華の心をポカポカとさせた。



 *



 月日は流れた。

 次第に姫華が健二に勝利する機会も増えていった。

 まだまだ勝率でいったら健二のほうが上だったが、それでも姫華にとっては確かな成果だった。

「いや~、負けちまったな~」

 健二がリング上で仰向けになりながら言った。

 その股間は子供ち●ぽみたいに縮こまってしまっている。それを施した褐色おっぱいがすぐ隣で揺れていた。

「ちょっと健二先輩。大丈夫ッスか~。パイズリきまったのにすぐギブしないからッスよ~」

 仰向けの健二の隣で膝まづき塗れタオルでその体を拭いてやっている姫華が心配そうに声をかけた。彼女は四つん這いになって健二の体を拭いているので、その大きな褐色おっぱいがブルンブルンと揺れていた。しかも、その褐色の肌には男の敗北の証が所狭しとこべりついて、それを見た健二が「う」と呻き、縮んでしまった一物がビクンと跳ねてしまった。

「やっぱり姫華のおっぱいに真正面からぶつかっても勝てないな。いや、勝てると思ったんだけどな~」

 あっけらかんと健二が言う。

 勝負に負けた相手に対してこうも清々しい笑顔を浮かべられると煽る気にもなくなる。姫華は「はあ~」とため息をついて言った。

「健二先輩も大丈夫そうなので、ウチは練習に戻るッスよ」

「ああ、悪いな介抱してもらって」

「いいッスよ。別にこれくらい」

「でも姫華、お前、やりすぎるなよ」

 その言葉に姫華がニンマリ笑った。

「それは相手の心がけ次第ッスかね~」

「おまえな~」

「大丈夫ッスよ。やばいところで止めますから」

 そう言って姫華が今も腰が抜けて歩けない健二を置いて、新たな練習相手との試合に向かった。

 健二との試合を食い入るように見つめていた男子部員は何人もいて、相手には事欠かなかった。姫華はニンマリと笑って、そいつらを蹂躙していった。

「アッッヒンンンッ!」

 どびゅどっびゅううううッ!

 もはや恒例となった射精の時間だった。

 姫華を唯一負かすことができるのが健二だった。その健二も、姫華のおっぱいに正面からぶつかれば勝てない。ほかの男子部員たちが姫華に立ち向かうことは当然できず、彼らは姫華に精液を捧げる奴隷になっていた。

「ほ~ら、おっぱい気持ちいッスか~?」

 イタズラ娘みたいに煽りながら言って、姫華がさらに乳圧を増した。

 さきほど、健二を瞬殺したパイズリ。そこまで持ち込むのが難しい技だが、姫華のおっぱいに夢中になっている他のザコ部員相手ならばあっという間にきめることができた。

 彼らは姫華のおっぱいに目がくぎ付けになっていた。小さめの競技水着からこぼれている褐色の果実。ますます大きくなってきたその胸は、下乳が純白の水着からはみ出ている。それを見てしまえばザコ部員たちの意識は全てジャックされ、あとはマグロにされるしかない。念入りにやる場合、姫華はパフパフで頭を壊し、一切の抵抗ができなくしてからパイズリをする。一物を谷間に閉じこめた途端に、永遠に終わることのない射精が始まるのだ。

「アハッ! おっぱいの中に精液がビュッビュってあたって、なんか気持ちいッスね~」

「あ、、ひゃみぇへえええええッ!」

「あ、まだ言葉喋れたんッスね。ちょっと手加減し過ぎたみたいッス。もっと乳圧あげますよ~」

 やめて。

 恐怖に満ちあふれた男子部員が見たのは、自分のことをサディストの眼でジっと観察している後輩女子の視線だった。それを見たザコ部員は、助かる道がないことを悟り、姫華がぎゅっと褐色おっぱいを両手で挟み込むのを見た。

「っひゃっぎゅううううッ!」

 体をのけぞらせ、逆「く」の字になるほど痙攣する。姫華のおっぱいに向かって精液の放出が止まず、痙攣も止まない。リングの上でバウンドしながら死に向かって射精をし続ける男子部員。それをニンマリと笑いながら、姫華は堪能し続けていた。

(あ~、ほんと、健二先輩以外はザコっすね~)

 一人の男子部員を壊しながら淡々と思考を重ねる。

(ウチの体にすぐ欲情して射精するこいつらなんか、すぐにブっ壊して、健二先輩と二人だけで練習したいッスけど、それだと健二先輩が困るからな~)

 今も壊れかけの猿を眺めながらそんなことを思う。

 白目をむいて、ビクンビクン痙攣しながら射精を続けるザコ。もう少しで壊れるという瞬間で、姫華はチラっと健二のほうを向いた。

 まだ立てないはずなのに、健二はプルプル震える子鹿みたいになりながら、なんとか立ち上がろうとしている。おそらく自分を止めようとしているのだろう。なんだかそれが可愛くて仕方なかった。健二先輩に免じて、これくらいで勘弁してやろう。でもその前に。

「潰れろ」

 ぎゅううううううッ!

「オッッホオオンンッ!」

 どびゅどっっびゅううう!

 ビュッビュウウうううッ!

 最後に一瞬だけ乳圧をマックスにしてから立ち上がる。敗北した男子部員は完全に意識を失って、仰向けのままビクンビクン跳ね始めた。白目をむいて、人間の尊厳なんて微塵も感じられない姿で気絶している。それなのに男子部員の一物からは止まることを知らない精液がびゅっびゅと断続的に放出されていき、それが姫華の足下まで飛んできていた。

「大丈夫ッスよ。壊れるギリギリ一歩手前で止めてあげたんで」

 虫の息となった男をニンマリと笑いながら見下ろしている姫華が言った。仰向けで気絶している男子部員と、それを仁王立ちで見下ろす姫華。健二からバトルファックの技術を学んだ姫華は同好会において無双状態だった。

「じゃ、次」

 端的に言って、リング下を見つめる。

 そこには仲間が食べられていく様子を見ながら盛大に勃起しているザコ部員が大勢いた。

「どんどん射精させてやるから、とっとと来い」

 ニンマリした笑顔。

 褐色の肌に男の精液をこべりつかせた妖艶な少女。

 その魅力を前にして、これまで何度も射精をさせられてきた男子の中には、彼女の姿を見るだけで、暴発してしまう負け犬もいた。この日、姫華はいつものように他の男子部員たちを全員失神させ、最後にはリングの上で一人佇むことになる。精液でむせかえる競技場で、男たちの屍を見下ろしながら、姫華は自分の力を再確認していた。



 ●●●



 同好会でも無双を繰り返すようになった姫華だったが、今の彼女に驕りはまったくなかった。

 井の中の蛙だったことが彼女のトラウマになっているらしく、さらなる実力向上を目指して貪欲に練習を重ねた。それは学校のバトルファックの授業でも同じだった。

「ほら、もっと舐めてよ。ぜんぜん効いてないよ」

 姫華が淡々と言った。

 選択授業となったバトルファックの時間。姫華はそこで椅子に座り、清水に秘所を舐めさせていた。オタク友達の男子にご奉仕させている構図。しかし、それはれっきとした耐久練習の一環だった。ムチムチの褐色太ももに埋もれるような形で挟み込まれた清水が、その舌をペロペロと出して必死にクンニをしていた。盛大な唾液音と時折漏れるうめき声が、清水の必死さを教えてくれる。

「そうそう。その調子。でも、これじゃあ耐久練習にならないからさ、もっとがんばってよ」

 さらなる刺激を求めて姫華が言う。

 彼女は真剣だった。同好会で培った技術をもってすれば、姫華が責める練習をして耐えられるクラスの男子は皆無だった。だからこそ、こうして耐久練習に専念しているのだ。もっぱら、バトルファックの授業の時には男子に責めさせてそれを我慢する耐久練習しかしていなかった。しかし、彼らの技術はあまりにも稚拙で、快感に耐えるどころか、不快感に耐えるような練習になってしまっている。

「ほ~ら、もっとがんばって」

 ぎゅっぎゅ。

 冷徹な瞳を浮かべた姫華が、太ももに力をこめて清水の頭部を潰した。ムチムチの褐色太ももに埋もれて後頭部がかろうじて見える程度になっている男子は、それだけで悶絶して、自分の頭が潰れてしまうのではないかという恐怖に陥る。優しい姫華はすぐに太ももの力を緩めてやるのだが、結果は歴然だった。粗相があればいつ何時さきほどの締め付けが再開するかもわからない。そう思った清水はさらに一生懸命舐めていった。同級生の黒ギャルの秘所を、地面に膝まづき、頭部を太ももに挟み込まれたまま必死に舐める。

「うんうん。ちょっとはマシになったかも。がんばってね、清水っち」

 姫華が特に意図もなく自分の股の間から生えている清水の後頭部を撫でた。

 よくがんばって偉いね~と、完全に上から目線でもって同級生の男子の頭を撫でていく。本来なら屈辱を感じる場面かもしれないが、既に調教され尽くされているオタク男子は、それだけで陶酔したようになり、さらに一生懸命姫華にご奉仕を続けた。

「それに比べて、加藤っちはぜんぜんだね。何回目よ、射精するの」

 厳しい視線が背後に向けられる。

 そこには、椅子に座った姫華の背後に立ち、彼女の褐色おっぱいを必死に揉んでいる加藤の姿があった。姫華は今、秘所と胸を同時に責めさせ、それに耐久する練習をしているのだった。

「ねえ、加藤っちはウチのおっぱい揉んでるだけだよね。ウチはな~んにも動いてない。それなのに、なんでそんなに射精できるの?」

 姫華の言葉どおり、加藤は姫華のおっぱいを揉み、射精をし続けていた。

 彼の手がぐんにゃりと姫華の柔らかいおっぱいの海に沈むと、それだけで「う」と呻き声があがり、射精する。雄々しくおっぱいを鷲掴みにしようとする手の動きはみすぼらしいものになり、今ではプルプルと震えるだけ。せめてもの抵抗にと姫華の乳首をつまんで刺激しようとするのだが、それすらも震えながらの惨めなものだった。

「ほんっとザコだよね。おっぱい揉むだけで射精するって、恥ずかしくないわけ?」

「す、すみません。いま、今かならず」

「もういいよ。ウチが手本見せてあげる」

 がばっと姫華の手が加藤の手を掴んだ。

 そのまま、彼女は加藤の手を自分の胸におしつけた。それまでの子供だましの触れ方とは異なり、加藤の手が姫華のおっぱいに埋もれるくらいに沈んだ。

「こうやって揉むの。わかる?」

 ぐりぐりと加藤の手をおっぱいに押しつける。

 上下左右。縦横無尽に、男の手を自分の胸におしつけて揉ませていく。それは男の手をつかったオナニーみたいなものだった。しかし、致死量の快感が走ったのは男の方だ。

「っっひいいいいいッ!」

 どびゅっどっっびゅううううッ!

 精液の勢いが増した。

 ガクガクと膝を震わせながら加藤が地面にへたれ込む。しかし手を姫華に握られているため、完全には倒れ込めない。加藤は両手を万歳するように上にあげながら、地面に膝をつき、息も絶え絶えになっていた。

「なさけなっ。まあいいよ。そのまま射精し続けてな。アンタの手はウチが使わせてもらうから」

 もはや射精するだけの猿になった加藤には無頓着に、姫華がその手だけをつかって自分のおっぱいを責めていった。

「清水っちもがんばって。ちょっとペース落ちてきてるよ。そんなんじゃ、この前みたいに太ももで挟みこんで潰して気絶させちゃうからね」

 辛辣な言葉と共に、姫華がぎゅっと太ももに力をこめた。

 途端に勢いを増した清水の舌。満足した姫華が太ももの力を緩めてやってそのまま継続させる。股の間で同級生の男子に強制クンニさせ、同級生の手を使っておっぱいを揉ませる。その光景は、バトルファックの練習というよりは、男子たちに性の奉仕をさせている女主人にしか見えなかった。

「お、おい、神村、あまりやりすぎるなよ」

 たまらず男性教師が注意しに来る。

 しかし、その様子も遠慮がちなものだった。姫華はクラスメイトに奉仕させながら、男性教師の方を興味なさそうに見つめた。

「センセイ、これも立派なバトルファックの練習なんッスけど」

「し、しかし、男子がかわいそうだろう。こいつらにもプライドがあるんだ。あまりやりすぎは」

「うるさいな~」

 不機嫌そうな声。

 その声を聞いただけで男性教師は固まる。ハっとした表情でジト目で見つめてくる教え子の姿に恐怖していた。

「ねえセンセイ。そんなに言うなら、またウチと模擬試合やってくれるッスか?」

「ひ、ひいい」

「この前みたく、ウチの体に欲情させて、何度も何度も射精させてやろっか? ウチのパイズリくらって白目むきながら「許してくださいいい、お願いしますうう」って泣き叫んだの、もう忘れちゃったんッスかね?」

「か、神村」

「またそうしてやろうか。ウチがその気になれば簡単ッスよ。センセイなんてあっという間に瞬殺できます。教え子たちが見ている前で、人間辞めさせて射精するだけのマゾ豚にしてやろっか? 今度はこの前みたいに土下座しても許してやらない。お前が壊れるまで、徹底的に射精させる」

「う、うううッ」

「どうなんだよ。うめいているだけじゃわからないッスよ?」

 教師と生徒の立場は逆転していた。

 完全に姫華が上の立場で下の立場の教師を詰問している。姫華の冷たい視線に貫かれた教師はひとたまりもなかった。彼は敗北した落ち武者のようにうなだれながら言った。

「こ、このまま続けていい」

「そうッスか。じゃあ、謝罪してください」

「え?」

「ウチに刃向かったこと、正式に謝罪してください。謝罪しないなら、このままセンセイのこと壊します」

 淡々とした言葉。

 それだけに恐怖はひとしおだった。教師に選択肢はなかった。

「……すみませんでした」

「何に謝ってるんッスか?」

「よ、弱いくせに神村に意見して申し訳ありませんでした」

「そうッスよね~。ウチがザコに説教されるの嫌いって、センセイはよく知ってますもんね~」

「…………」

「黙ってないで謝罪しろ」

 ドスがきいた声。

 教師の体がビクンと震えた。

「も、申し訳ありません」

「もっと大きな声を出せ。ここにいる他の生徒全員に聞こえるように」

「う、ううううッ」

「おら、はやく」

 冷たい視線。

 豊満な体を誇示した黒ギャルから命令されて教師はもはや息も絶え絶えだ。彼は絶望しきった瞳ですがるようにして教え子を見つめる。しかし、かえってきたのは情け容赦を知らない姫華のジト目。希望がないことをさとった教師がプルプルと震えながら言った。

「も、申し訳ありませんでしたッ!」

 絶叫。

 それ共に教師は黒ギャルにむかって深々と頭を下げた。なんとか許してもらいたい一心で、教師としてのプライドも男としての尊厳も捨ててしまった男性教師。

「…………」

 それを姫華は冷たく凝視していた。粗相がないか確認する監督者の視線。

 その視線の先には情けない雄がいる。

 周りには生徒たちがいる中で教師が教え子に頭を下げているのだ。周囲からは女子たちのクスクス笑いが響いていた。

「わかってくれればいいんッスよ。ウチはバトルファック強くなりたいだけッスから。センセイも邪魔しないでくれると嬉しいッス」

「は、はい」

「ふふっ、ありがとうございますセンセイ。後でご褒美あげるッスからね」

 その言葉だけでフル勃起した男性教師がフラフラしながら去っていく。後には、クラスメイト二人に奉仕をさせながら、耐久練習を続ける姫華だけが残された。


つづく