健二の指導もあり圧倒的な強さを手に入れつつあった姫華は、それでも手を抜くことはなかった。
さらなる強さを求めてひたすらに鍛錬を続ける。周囲の男子たちが彼女のことを恐怖するほどストイックに、バトルファックに打ち込む毎日だった。
「あっひいいいいッ!」
その日も同好会の競技場で姫華は練習をしていた。
彼女が練習をするということは、男子が悲鳴をあげるということでもある。今日も姫華は男子を血祭りにあげていた。大きな胸で男子を蹂躙し、精液を根こそぎ刈り取ってしまう。男子たちはビクビク震えながら姫華との練習を待ち、そして搾り取られていった。競技場には、男たちの悲鳴が轟き、精液の匂いでむせかえるようだった。
そんないつもどおりの同好会の風景。
そこに黒宮が現れた。
「おいおい、だらしねえな。年下相手にボコボコにされて、恥ずかしくねえのかよ」
姫華がパイズリで先輩部員を射精させている最中に、その男は現れた。
姫華は、自分の胸の中に放出されていく精液の感触を感じながら、パイズリを継続したまま、リング下でニヤニヤ笑っている黒宮のほうに振り向いた。
(なに、この人)
姫華が疑問に思う。
男は下品な笑顔を浮かべていた。線は細いのに眼光だけが鋭い。蛇みたいな瞳をしていて、こちらの体をジロジロとなめ回すみたいに見つめてくる。それは視姦されているという感触を得るほど不快感が強い視線だった。
男の視線に耐えていると、そこでようやく先輩部員の射精が終わった。空っぽになったのだ。チラっと仰向けに横たわった先輩部員を見下ろすと、白目をむいて口からブクブク泡をふきながら気絶していた。少しやりすぎたかもしれないと思いながらも、いつものことだったので、姫華はそのまま立ち上がった。
「なんなんッスか? 部外者は立ち入り禁止なんッスけど」
そのまま下品な男をリングの上から見下ろしながら言う。
精液にまみれた今の自分の姿は刺激的すぎるはずなのに、目の前の男はまったくひるんだ様子もなく挑発してきた。
「俺は部外者じゃねえよ。幽霊部員の黒宮って者だ」
「黒宮?」
「そうだ。黒宮ちゃんだ。ぶははっ、同好会に新しく入った2年の女子にすげえのがいるって来てみたんだけどな、とんだ期待はずれだったよ」
露骨な挑発。
むかついたので、姫華はいつものように目の前の男を骨抜きにしてやろうと思った。精液まみれの褐色おっぱいを両手で左右から潰し谷間を強調させる。普通の男子ならこれだけで強制勃起をして、中にはそのまま射精してしまう男子もいた。それなのに、
「おいおい、なんだよそれ。ダンスのつもりか? ぜんぜん効かねえぞ」
驚いたことに男は顔色一つ変えなかった。
え、どうして。
そんな疑問が姫華の表情として現れる。
「おまえはやっぱり同好会レベルだよ。この程度で満足してるザコの一人だ。そんなダンスで俺を興奮させようなんて、おめでたい頭だよな~?」
「……なんなんッスか。普段練習に顔を見せないような人にとやかく言われたくないんッスけど」
「ぶはははっ、俺はスクールのほうに行ってるんだよ。進学先もBF学園だ。こんな低レベルなところで練習してたら、ザコがうつるからなッ」
BF学園と聞いた姫華が今度こそ驚いた。
あのバトルファックの名門学校。選ばれた者しかその門をくぐれないというあの学校に入学が決まったというのか。
「それより、一つ試合でもどうだよ」
黒宮がニヤニヤ笑いながら言った。
ジロジロと舐め回すようにしてこちらの体を見つめながらの言葉に、姫華は内心イライラしながら返答した。
「いいッスよ。受けて立ちます」
「そうこなくっちゃな。ひひっ、楽しみだぜ」
姫華はじろっと黒宮のことを睨みつけた。
自分の体を前にしてこうも自信満々な態度を崩さない男も珍しかった。姫華は強い視線を黒宮に送り、それを受けた黒宮も鋭い視線で姫華の体を舐め回していた。一触即発。そんな雰囲気を霧散させたのは健二だった。
「おい、二人とも何やってるんだ」
姫華と黒宮の間に割って入ってきた健二。
彼は血相を変えて黒宮と対峙し、黒宮の視線から姫華を隠すようにして立ちはだかった。
「黒宮、おまえ、同好会は出禁だって言っただろうが」
「おいおい、つれないこと言うなよ健二。俺はただ、この前途有望な後輩女子に指導をしてやろうとだなあ」
「嘘つけ。お前、自分がいったい何人女子バトルファッカー壊してきたと思ってるんだよ」
真剣な様子で健二が言う。姫華もこんなにも切羽詰まった様子の健二を見るのは初めてだった。
「お前のせいで、女子はほとんど同行会に寄りつかなくなっちまった。同じ学年の山本のこと覚えてるだろ? まだ学校にも来れないんだぞ」
「あれはザコがザコだったのが悪いんだろうが。俺はただ、バトルファックをしてやっただけだぜ」
「なにがバトルファックだ。お前のやってるのは、ただのレイプだろう。ルール違反スレスレのただの強姦だ」
「ちっ、ザコの健二が何を偉そうにしてるんだ。いいか、よく聞けよ? 俺はお前が試験受けようとしてるBF学園に特待生扱いで推薦がきまってるんだぞ。どっちが上か、猿でも分かりそうなもんだがな」
ギリっと健二が歯を食いしばって耐えていた。
姫華が聞いたこともない低い声で、健二が言った。
「出てけよ。二度と顔見せんな」
「……」
「消えろ黒宮。俺の目があるうちじゃあ、姫華には指一本触れさせねえぞ」
対峙する二人。
ハっと白けたような声がした。
「ばかばかしい。白けたぜ。せいぜい、ザコはザコ同士つるんどけよ。じゃあな、クソザコバトルファッカー諸君」
黒宮が去っていく。
あとには怯えた様子の他の部員たちと姫華たちだけが残された。姫華は黒宮が競技場から出て行ったのにまだ警戒心を解こうとしない健二にむかって声をかけていた。
「健二先輩、なんなんッスか、あの黒宮って人」
「ん、ああ、元同行会員だよ。問題行動があって、今は出禁になってるんだ」
「強いんッスか、アイツ」
「……強い」
力強い断言。
姫華は俄然興味がわいた。
「へー。そんなに強いんッスか」
「ああ、少なくとも俺よりは上だな」
「健二先輩がそこまで言うなんて珍しいッスね。そんなに強いなら、ウチとしては試合してみたかったッスけど」
「ダメだ。それだけは許さない」
強い口調だった。
こんな高圧的な健二を見るのはやはり初めてで、姫華は驚いてそれ以上口を挟めなかった。
「あいつが歩いているのは外道の道だ。お前は正道を歩むんだ。まだ技術が成熟していない段階で黒宮と試合したら、お前は外道に落ちてしまうかもしれない」
「け、健二先輩?」
「だから、まずは練習だ。お前なら、いつか黒宮に勝てる日がくる。それまではひたすらに練習練習。ほら、今日の打ち込み稽古、まだ本数こなしてないだろう。やるぞ」
いつになく熱のこもった声だった。
なぜ健二がそこまで黒宮のことを警戒しているのか分からなかったが、心底自分のことを心配してくれているということだけは分かった。その優しさに感じ入った姫華は、さきほどの健二の姿を思い出して、「えへへっ」と笑った。
「姫華には指一本触れさせないぞッスか」
「なんだよ。からかうなよ」
「いえいえ。じゃ、今日もよろしくッス。健二先輩」
その日も姫華の練習は苛烈を極めた。
最後は健二の足腰が立たなくなるまで、ひたすらに絞りとって研鑽に励む。健二先輩とならどこまでだって強くなれる。そう確信した姫華は自分のあらん限りをもって、健二との練習に取り組んでいくのだった。
●●●
夏と秋を通り過ぎ、冬になった。
姫華は練習を重ね、成長を続けていた。
もはや同好会の中で姫華の練習につき合える男子は健二だけになっていた。他の男子が相手となると、それは練習ではなく精子の大量虐殺にしかならなった。中には意識を取り戻さなくなってしまう男子もいて、学校でも問題となり、正式に姫華の練習相手は健二だけということが決まった。
二人は互いに切磋琢磨しながら練習に打ち込んだ。
姫華にとっては自分の体に溺れることのない健二の存在がただただ有り難かった。さらに大きくなった胸は姫華自身持て余すほどで、他の男子たちは姫華が近づくで強制勃起をして悶々と性欲を高めていってしまう。胸を押しつけるだけで射精してしまうので練習どころではなく、日常生活ですら男子に接触しないように細心の注意が必要なくらいだった。この前も、バスの中でサラリーマンの男性の背中におっぱいを押しつける形となってしまった時、その人はあっけなく射精してしまった。
その殺戮兵器のようなおっぱいを受け止めてくれる健二は、姫華にとってとても大事な存在になっていた。
今日も、最後の仕上げにパイズリの練習につきあってくれた。男の弱点を徹底的に潰していく凶悪パイズリ。練習をしていないと技の精度が落ちるという健二の持論から、定期的にパイズリの練習台になってくれているのだ。
姫華は健二の弱点を全て把握しているので、パイズリが決まれば後は空っぽになるまで射精をさせ続ける時間となる。何度か白目をむきながらも、健二は必死に耐えてパイズリを受けてくれていた。
「健二先輩。もうやめた方がいいんじゃないッスか」
褐色おっぱいで健二の一物を挟み込みながら姫華が言った。
膝上パイズリの格好。姫華のムチムチの太ももの上に健二の臀部が乗っかり、がっちりと拘束されている。さきほどから何度も射精をしているせいで、姫華の太ももに乗せられた健二は「ハアハア」と肩で息をしながら、息も絶え絶えといった様子だった。
「な、なに言ってるんだ姫華。まだ3分も経過してないぞ。パイズリはとけやすい性技なんだ。最低でも10分は技を保ったままでいられるよう、持久力も向上させないとダメだぞ」
「そうは言っても、健二先輩、もう動けないじゃないッスか。ウチのパイズリくらって喋れてるのはさすがッスけど、もう抵抗なんてできないんですから、技がほどけるなんてあり得ないッスよ」
「バカ。俺より強い奴なんてごまんといるんだよ。そういう奴らにも勝てるように、お前は必殺のパイズリを磨かないとダメなんだ」
強情に言う健二だった。
姫華は彼の限界を熟知していたので、今では一物をおっぱいの中で挟み込むだけにして、しこることをやめてあげていた。これ以上動けば、たぶん健二先輩は気絶してしまう。さすがに、後輩女子に失神射精させられてしまったら、健二先輩も立ち直れないだろう。
そんな心配から、姫華はおっぱいで健二の一物を挟み潰すだけにとどめ、手加減をしてあげているのだった。
「でも、健二先輩はもう限界ッスよ。これ以上は耐えられないと思うッス。今も、挟んでるだけなのに、先輩のち●こ、ビクビク震えたままですし」
「な、なに言ってるんだよ。俺は平気だ。これくらい、永遠だって耐えられる」
「そうッスか? じゃあ、ちょっと乳圧あげてみるッスよ」
ぎゅううううッ!
挟み込みの力を増した。
それすらも全力ではない。手加減をした上で乳圧をあげる。効果はてきめんだった。
「っひいいいいいいッ!」
どっびゅどっびゅうううッ!
射精。
健二が弓なりに体を仰け反らせ、ビクンビクンッと痙攣しながら白目をむいた。その一物からは大量の精子が放出し、姫華の褐色の肌を汚していく。
「あ、やっぱり射精しちゃった」
淡々とした言葉。
彼女はそのまま、射精の脈動にあわせてぎゅっぎゅっと、リズムよく乳圧をあげてやった。そうするとさらに面白く健二は射精するので効率的だった。終わらない射精が姫華の手加減パイズリによって続いていく。
「健二先輩、生きてるッスか~?」
射精が終わった後、姫華が久しぶりに健二の一物を解放して言った。
仰向けでダランと脱力している健二の真横で、姫華がのぞき込むようにして健二の顔を見下ろしていた。彼女の視線の先には、ピクピクと震える健二の姿があった。黒目がほとんど残ってないくらいに隠れてしまっていて、カヒュ――カヒュ―――とか細い息をしている。それでも気絶はしていなくて、姫華は「さすがは健二先輩」と心の中で賞賛を送った。
姫華が健二に肩を貸して立ち上がらせ、ベンチへと座らせる。その横に座って健二の背中をさすってやっていると、ようやく健二の瞳に力が戻ったようだった。
「大丈夫ッスか、健二先輩?」
「う、あ、ああ。すまないな。姫華のパイズリ、受けきれなかったよ」
「なに言ってるんッスか。普通だったら失神KOで病院送りッスよ。健二先輩はすごいッス」
本心からそう言う姫華だった。
しかし、だからこそ懸念していることがあった。彼女は心配そうに言った。
「でも、ウチの練習にこんなに付き合わせちゃって、いいんッスか?」
「なにがだよ」
「健二先輩、もうすぐBF学園の入学試験ッスよね。確か実技もあるって聞いたッス。それなのに、こんなに過激な実践練習で体力使っちゃって、大丈夫なんッスか?」
「当たり前だろう。これくらいなんともないよ。とにかく、俺が卒業するまでに、姫華のパイズリを完璧にしないとな。さすがに、今の2年に姫華のパイズリを受け止められる奴はいないだろうから」
確かに同学年の同好会員では瞬殺がいいところだろう。
今も遠くからチラチラとこちらの体を盗み見て、勃起している猿たち。そんなザコたちが、今の自分のパイズリをくらって無事ですむわけがなかった。
(でも、健二先輩は、明らかにオーバーワークしちゃってる)
姫華はそれが心配だった。
パイズリ練習に連日付き合ってくれている健二が、無理をしているように感じられて仕方なかったのだ。その証拠に、パイズリをした時の健二の一物は最初の頃とは比べものにならないくらいフニャフニャになっていた。おそらく、自分のパイズリ練習に付き合ってくれている弊害だろう。普通だったら一発でおっぱいドランカーを発症してもおかしくないパイズリ練習に、健二はここ最近毎日のように付き合ってくれていた。
「俺は大丈夫だ。それより姫華、お前のおっぱい、最近またデカくなってないか?」
姫華の心配を解消するように健二がニッコリ笑って言った。姫華はその笑顔を見て胸がほんわかと暖かくなるのを感じながら返答した。
「そうッスね。この前はかったら、Hカップになってたッス」
「すごいなそれは。まあでも、Hだったらサイズはあうかな」
「なにがッスか?」
「いやなに。お前の競技水着、だいぶ小さくなってるだろう。学校支給のやつで、そのサイズに対応してるのなんてないからな」
「そうッスね。なんか、下乳とか出てますし、横乳とかもこぼれそうで怖いんですよね、最近」
自分の胸を見下ろしながら言う。
なんだか女性の目で見てもすごい。そんな感想を持つくらいに姫華は自分の体の発達ぶりに今更ながら驚いていた。ギャルとして生きていくということを決めてから、ますます大きくなっていったおっぱい。両手で下から持ち上げるとますます谷間は深くなり、遠くの男子たちが前かがみになってトイレに走っていった。死ねばいいのに。
「だからこれはプレゼントだ」
姫華が自分の褐色おっぱいを見下ろしていると、いつの間にか健二が紙袋を差し出してきていた。
「なんなんッスか、これ」
「だからプレゼントだよ」
「開けてみても?」
「ああ」
なんだかぶっきらぼうな態度の健二。
どういうことなんだろうと思いながら姫華が紙袋を開けると、出てきたのは純白の競技水着だった。しかも学校支給のジュニアバージョンではなくて、公式試合にも使えるバトルファック協会公認競技水着だ。
「け、健二先輩、これって?」
「だからお前へのプレゼントだよ。サイズのあわない水着をつかってるとお前のせっかくのおっぱいの形が崩れてしまうかもしれないからな。もっと早くに買ってやりたかったんだが、さすがに高くてな。小遣いためるのに時間がかかっちまった」
「け、健二先輩が買ってくれたんッスか?」
「ああ。さすがに同好会の部費を使うわけにはいかないからな」
「ありがとうございます、健二先輩ッ!」
がばっと抱きつく。
なんだかとっても嬉しくて姫華は隣で座る健二の体を力一杯抱きしめていた。胸が健二の体にあたっているがそれに配慮する余裕なんて姫華にはなかった。凶暴な褐色おっぱいがぐりぐりと健二の体にあたり、それだけで健二の体がビクンと跳ねたことに姫華は気づけない。
「大事にします。本当にうれしいッス」
「あ、ああ。よ、よかったよ」
「すごい可愛いっす。これで動きやすくなるでしょうし、ますます強くなれるッス」
「あ、ああ。ひ、姫華、あのな?」
「なんッスか、健二先輩」
「胸あたってるから離れてくれるか? パイズリ後だとその、刺激が強すぎるんだよな」
そこで姫華はハっとして、自分が健二に抱きついていることに気づいた。
それと共に、健二の股間でバギバギに勃起してしまった彼の一物にも気づいてしまう。バツが悪そうにハハハっと笑う健二。その顔を見つめるだけで胸が高ぶった姫華は、まるで秘密を共有するみたいにして、健二の耳元で囁いた。
「もう一回戦、やるッスか?」
「え?」
「この競技水着のお礼に、健二先輩のバッギバギに勃起したち●ぽ、ウチのパイズリで、たっぷり気持ちよくさせてあげるッス」
娼婦のようにほほえみかける姫華。
そんな後輩女子の妖艶な笑みと凶悪なおっぱいの感触に耐えられる男などいるはずがなかった。健二は顔を赤くしてコクンと一度だけ頷いた。ぱああっとヒマワリが咲いたみたいになった姫華が立ち上がって、再び競技用マットのほうへと健二の手を引っ張って連れて行く。彼女のニッコリとした笑顔はとても魅力的だった。
つづく