女子ソフト部の練習が休みのある日。

 夜のとばりもおり、外はすっかり夜だ。

 どこからか鳥の声が聞こえてくる。そんな静寂が町田の住むグラウンドを支配していた。

 町田にとっては、彩華たちからの凄惨な調教から解放される安らぎの時間・・・・・・そうなるとばかり、町田は思っていたのだが、


「むううううううう!!」

「あと30秒」


 彩華が町田の顔面に座っている。

 その豊満な巨尻が、男の矮小な顔面を覆い隠していた。

 今では、町田の頭部はすっぽりと彩華の尻に押しつぶされ、外から彼の顔を確認することすらできない。

 彩華は私服だ。

 ホットパンツから伸びる褐色の健康的な脚。

 その脚を俗にいう女の子座りにして、彩華は町田の顔の上に座っているのだ。


(ぐ、ぐるじいいいい!!)


 町田は、彩華の尻の下で悶え苦しみながら、悶絶していた。

 女子ソフト部が休みの日、ようやくゆっくり休めると思っていた。

 彩華たちに強制的にオナニーさせられ、自分でするよりも段違いの快感を得てしまった自分。

 町田は、自分はどうなってしまったんだろうと、悩みを深める・・・・はずだった。

 昼下がりに悪魔は現れた。

 彩華が一人、部室に現れたのだ。

 そこからは、地獄だった。

 全裸になることを命令され、当然、町田は着ている服をすべて脱いだ。

 脚舐めご奉仕からはじまって、彩華の調教をひたすら受け続けるだけの時間。

 昼から夜の現在まで、彩華の調教は休みなく続いた。

 連続して蹴られ、踏みつぶされ、土下座をさせられる。

 脚ビンタといって、片足で往復ビンタを永遠に繰り返される。

 ベアバックで潰され、脚の間で挟まれてひたすら締めあげられる。

 アルゼンチンバックブリーカーで、彩華の肩の上で1時間以上、永遠と背骨を軋ませられた。

 そんな凄惨な調教のさなかも、町田の分身は滑稽に直立しているのだった。

 それを確認しながら、彩華は、サディスティックに、町田を調教し続けた。


「ほら、ご主人様の脚を舐めなさい」

「ふぁい」


 最後の仕上げ。

 彩華は椅子に座って、片脚を前に投げ出す。

 町田は逆らう気すらなく、彩華の脚をぺろぺろと舐め始めた。

 年下の女子生徒の脚。

 そんなことは、町田にとっては既にどうでもよいことだった。

 自分よりも、圧倒的なまでに、人間として上である存在。

 自分がどんなにがんばっても、決して勝つことはできない高位の存在。

 それを骨の随まで実感し、今、そんな彼女の脚を舐めていると、町田は、屈辱を感じながらも、それ以外のものを感じるのだった。

 どうしてしまったのだろうか、自分は。

 そう町田自身困惑しながら、必死に舌を這わせ続ける。

 彩華が淡々と見守る中、上級生の男子が、下級生の女子の脚に奉仕する。

 町田は、ご主人様である彩華の脚を、必死に舐め続けた。


 *


 そんな脚舐め奉仕が、30分ほど続いたころだった。

 町田は、男の悲鳴が響くのが聞こえた。


(な、なんだ!?)


 それは、男の悲鳴にしては甲高い悲鳴だった。

 それが一瞬だけ聞こえたかと思うと、悲鳴の途中で、不自然に、ぶつ切りされたように途切れてしまう。

 あたりには、自分の脚舐めの音だけが響く。

 静寂。

 そんな中で、彩華が言った。


「あっちもそろそろ佳境みたいね」
 
「あ、あっち?」

「ん? ああ、あんたは知らなかったわね」


 彩華は、きまぐれに、町田の頭を片足で撫でていった。

 町田は、恍惚とした表情で、彩華の言葉を聞いた。


「今日、グラウンドに来てるのは私だけじゃないの。もう一人、女子ソフト部の子がきてて、私と同じことしてるわけ」

「同じこと? ですか」

「そう、といっても、あれは練習かな。6時間も練習に付き合わされて、男のほうはもう限界でしょうけどね」


 町田はわけがわからなかった。

 葵や絵里香、夏希や歩美がきていて、ほかの男子をいじめているのだろうか。

 それにしては、なぜ、今まで男の悲鳴が響かなかったのだろう。

 いまいちよくわからず、町田は疑問の表情を浮かべていた。

 それを見て、彩華が言った。


「なんだったら、覗いてみる?」

「え?」

「あの子の練習、見てみるかって言ってるの。ふふっ、あんたはびっくりするかもね」


 *


 彩華に連れられ、町田は、部室棟の裏側にまわった。

 そこには当然、街灯なんてものはなく、あたりは部室からもれてくる光だけが頼りだった。

 さきほどまで、自分たちがいた女子ソフト部の部室から光がもれてくる。

 そして、部室棟の一番端。その部室からも光がもれているのに町田は気づいた。


「たしか、あそこはサッカー部の・・・・」

「そう。今日はサッカー部の練習台だったのね」


 ふふっと笑って、彩華が町田に合図した。

 サッカー部の部室の裏までくる。

 夏。

 部室の窓は半開きになっていて、外からも、中の様子が見れる。

 町田は、みつからないように身を屈めて、部室の中を覗いた。

 そこにいた少女の姿に、町田は息を飲んだ。


「ゆ、優子さん!?」


 女子ソフト部員の中で、ただ一人、自分のことを虐めることのなかった下級生。

 黒髪のボブヘアが似合う、町田にとってみれば、地獄の中の天使のような少女。

 そんな彼女が、男二人を屈服させていた。


「ほら、先輩、いつまで寝てるんですか。はやく起きてください」


 地面に横たわって、うめき声をもらしている男二人。

 彼らはとっくの昔に全裸に剥かれていて、ときおり、ビクビクと痙攣するだけだった。

 意識があるのかないのか。

 二人のうちの一人は完全に白目を剥いている。もう一人も、半目をあけているだけで、その黒目も半分ほど上にあがっていた。

 床には、大量の白い液体がこぼれ落ちている。

 部屋はむっとした臭いに包まれていて、外のここまで、そのエッチな臭いは届いてきていた。


「鈴木先輩は・・・・・・あー、もうダメですね。でも、青山先輩はまだできますよね」


 そんな満身創痍な男二人を、優子は仁王立ちで見下ろすのだ。

 しかも、彼女の格好がまたすごかった。


(で、でかい!)


 普段の大人しい彼女からは想像できないような、マイクロビキニ。

 布面積が極端に小さな、水着だ。

 乳首が隠れるだけのそのビキニは、その淫らさとは反対に純白で、優子にとても似合っていた。

 そのビキニでは、優子の爆乳を隠すことなど到底できなかった。

 町田は、優子の童顔と、その爆乳に視線を奪われてしまった。

 しかし、優子はなんで、あんな水着を着ているんだろうか。


「ふふっ、あのビキニはね」


 町田の耳元で彩華が言った。


「あの子の練習着なの。優子が練習したら、男なんて精液まきちらすしかないからね。汚れないように、あんな格好してるってわけ」

「練習?」

「そう。ほら、見てなさい」


 彩華に言われるがまま、町田は窓から部室の中を再び覗き見た。

 そこでは、優子が立ったまま、仰向けで倒れて動かない青山と呼んだ男に語りかけていた。


「青山先輩、まだ意識ありますよね」


 彼女は、いつものとおり、優しい声で言った。

 その表情にも慈愛に満ちた天使のような笑みが浮かんでいる。

 しかし、そんな優子の顔を見上げた男は、哀れなほどに怯えていた。


「許して、許してください。もう出ませんから」

「でも、まだ射精許可して3時間もたってませんよ」


 優子が駄々をこねる子供に言い聞かせるようにして言った。


「最初の3時間はひたすら焦らして、焦らして、二人同時に、ディープキスと乳首責めして、寸止めを繰り返してたら、先輩たち、「いかせてーいかせてー」って、何度も言ってたじゃないですか」

「ううっ」

「だから、希望どおりに、何度も何度も逝かせてあげたんですよ? 口で3回、手で潮吹き2回、胸で4回、脚でもしましたっけ」


 その声に、町田は優子の口元、手、胸、脚を見つめてしまった。

 彼女は、その豊満な体で、男の精液をしぼりとってきたのだ。


「おかげでいい練習になりましたけど。まだまだです。コーチを満足させるためにも、わたし、わたし、もっと練習したいんです」

「許してくださいいいい。無理ですううう。もう出ないですううう」


 男は泣きじゃくりながら言った。

 その表情は決して下級生の女子に見せてはいけないほどの情けない、プライドもなにもないものだった。

 しかし、そんな情けない先輩二人を前にしても、優子はあくまでも優しい笑みと声を崩さなかった。


「しっかりしてください。青山先輩はサッカー部の元キャプテンさんでしょ。元副キャプテンの鈴木さんの分まで、わたしの練習に付き合ってくださいよ」


 それにと、優子は続けた。


「3年生の先輩が二人がかりで、1年生の女の子にアヘアヘ逝かされちゃって、恥ずかしくないんですか? もっとがんばってください」


 満面の笑み。

 男は恐怖に顔をひきつらせた。


「出ない! もうタたないし、無理です! ほんとに、これ以上は・・・・・」

「無理?」

「ほら、たってないです。もう、しぼんじゃって・・・・・いきすぎて・・・・精液からっぽですううう・・・・だから!」


 町田は男の下半身に視線を移した。

 そこには、小学生のものより小さくしぼんでしまった男根があった。

 どんな責めを受ければ、ここまでみすぼらしいものになってしまうのか。

 すでに、男の尊厳は、目の前のかわいらしい女の子に絞りとられてしまっているのだ。


「ああ、そんなことですか」


 優子が平然と言った。

 問題ない、そう言うかわりに優子は、


「ほら、先輩。よく見ててくださいね」


 優子が両手で自分の胸を挟み込んだ。

 ぐにゃり。

 思わず、そんな音が聞こえてきそうなほどに、優子の爆乳は変形し、その谷間を強調させた。

 ぐにゃぐにゃぐにゃ。

 優子が自分の胸をおもちゃにするかのように、鷲掴みにする。

 その間、ずっと、優子は男の目から視線をはずさなかった。

 童顔の優しげな天使が、その慈悲深さとは正反対な淫らなダンスを踊った。


「あああ・・・・・」


 男は優子から目を離せない。

 むくむくむくと、男のものが立ち上がっていく。

 男は、優子の爆乳の魅力に捕らわれ、自分の意思とは関係なく、勃起させられてしまった。


「ほら、ね? 男の人を勃起させるなんて、簡単なんですよ」


 優子がこともなげに言った。

 そして、


「それじゃあ、次ですね」


 優子は男を見下ろしながら、


「先輩、さっき、精液空っぽになったって言ってましたよね」

「そ、そうだよ。だから、もうなにをやったって、無・・・・・」

「じゃあ、本当に空っぽになったのか、この胸で確かめてあげます」


 優子は、両手で、自分の胸を下から持ち上げて見せた。

 ビクンっと、男のものが滑稽に痙攣した。


「一番の得意技の練習、覚悟してくださいね♪」


 *


 やめて、という声すら男は発せなかった。

 体を動かせないほど消耗させた男は、優子のなすがままにされる。

 優子は正座。

 そして、男の臀部を自分の膝上に乗せる。

 処刑台に乗せられたのと同じだった。

 満面の笑みの優子に見下ろされた男は、絶望に顔を歪ませた。

 そして、爆乳が躍動した。


 ぐんにゃああああ!!


「ああああああ!!」

「はい、先輩は、私のおっぱいに食べられちゃいました」


 男の矮小な逸物は、優子の爆乳の餌食になってしまった。

 餌食。

 そうとしか言えない。食べられてしまった。まさにそのとおりだった。

 男の象徴が、女の象徴によって食いつくされてしまった。

 男のものは先っぽも含めて、すべて優子の乳房の中に捕らえられ、支配された。

 胸の両側を、両手でもって挟み込む優子。

 みっしりとした肉圧の中で、男は悲鳴をあげるしかなかった。


「ああ、やめ・・・・・と、とけるううう・・・・・食べられ、食べられてるううううう・・・・」

「やっぱり、男の人は、これが大好きなんですね。先輩、とっても気持ちよさそう」

「あああ・・・・・へんになりゅうう・・・・ああああ・・・・・・」

「ふふっ、まだ挟んでるだけなんですけどね。でも、最初は、挟んだだけでビュクビュク射精してましたもんね。蛇口が壊れちゃったみたいに、ずっと」

「あああ・・・・・」


 男はもう言葉を喋れない。

 そんな男を自分の膝上で拘束しながら、優子は満面の笑みを浮かべた。


「うん、挟んだだけで射精しないなら、あの練習ができますね」


 優子が言った。


「連続射精。わたしの記録、43分なんですよ。今日はそれを越えられるように頑張ります」

「ううう・・・・あひゃあああ・・・・・

「ふふっ、ついでに、先輩のが本当に空っぽになってるかも調べてあげますからね。まあ、やる前からわかってることですけどね」


 それじゃあ開始です。


 そう言った後、彼女は悪魔になった。

 サキュバス。

 そんな言葉が思い浮かぶかのように、彼女は・・・・・・


「ぱいずり、いきます!」


 にゅっちゃああああ!!
 
 ずちゃ! ずちゃ! ずちゃ!

 ぎゅるるる!!

 ぱん! ぱん! ぱん!



「ひいいいいい!!! あぎゃあ! ひゃあああああ!  ギャアアググ!!」



 高速でビストンを開始した優子。

 そのたびに、男は断末魔の絶叫をあげた。

 耐えられるはずがない快感。

 すぐに、男の限界はきた。


 どっぴゅううううう!!


 男の下半身がビグビグと痙攣し、腰が震える。

 びくびくと男の体が痙攣する。


「くすっ、はやかったですね、先輩」


 ぬっちゃぬっちゃ!

 ぱんぱん! にゅっちゃあああ!!


 暴力的なまでのピストンを継続しながら優子が言った。

 胸を両手で押しつぶし、変形させ、その谷間で拘束した男のものを拷問し続ける。

 体全体をつかってのパイズリは、傍目から見れば、男の体を貪り食らう肉食獣のそれだった。

 しかし、優子は、慈愛の満面の笑みのままだ。

 そのギャップ。

 町田は、目が釘付けになってしまった。


「ん、二回目ですね」


 優子が言った。


「逝きっぱなしにしてあげますね」


 ぎゅううううう!!

 優子はさらに乳圧をあげた。

 ビクンと大きく痙攣した男はそのまま、動かなくなった。

 気絶したのだ。

 気絶して、射精している。

 それでも、優子は残酷な爆乳による処刑をやめない。

 10秒後、男がはっと目を覚まして、そこが地獄だったことを知る。


「あっへええええ・・・・・・・・」


 そして、また気絶。

 あまりの快感で気絶し、あまりの快感で覚醒する。

 その繰り返し、繰り返し。

 快楽地獄だ。

 それを優子は慈悲深い笑みを浮かべながら平然と行っていた。


「先輩、気持ちよさそうですね。こうすれば、もっと気持ちよくなるかな」


 優子は、思いついた動きを試すために、動きをかえる。

 途端に気絶した男の反応を見て、優子は満足そうにその動きを続けてやり、無理矢理覚醒させた。


「先輩、これはどうですか?」


 そして、あらたな動きを考案し、男でためす。

 優子の新技を受けるたびに気絶と覚醒を繰り返す上級生の男子。

 もうすでに、1秒ごとに気絶と覚醒を繰り返しているようなものだった。

 その技。

 その残酷さ。

 それをいつもの優しげな笑みを見せながら行う優子に、町田は背筋が凍ってしまった。


「先輩、さっきから逝きっぱなしですね」


 優子が男を強制拒絶させながら言った。


「量も減ってきましたけど、まだまだいけますよね」


 新しい動きを加え、覚醒させた。


「どんどんいきますよー」


 無邪気に言う優子だった。

 しかし、なぜ、白い液体が見えないのだろうかと、町田は不思議に思った。

 男は確実に射精している。

 それなのに、男の精液は一度も吹きあがっていないのだ。

 本当に男は射精しているのか、町田は疑問に思いながら、残虐な練習を見つめるしかなかった。

 その残酷さに、ふつうだったら萎えてしまうであろうその一物を、かたく、かたくさせながら。


 *


「あー、もう限界ですね」


 優子がピストンを継続しながら言った。

 既に30分が経過している。

 その間、優子は一度も休むことなく、男の一物を爆乳に挟みこみ、拘束し、快楽地獄を与え続けてきたのだ。

 しかし、それも限界だった。


「先輩ったら、白目むきっぱなしで・・・・・・さっきから、気絶しっぱなしですもんね」


 優子が、町田が思わず目を覆ってしまうほど過激な方法で男のものを潰しながら言った。


「このままだと、また壊れちゃいますし・・・・・・うーん、今日は新記録を狙ってたんですけど」


 まあ、仕方ないですかね。


 言って、優子は男を解放してやった。

 途端にビクビク痙攣する男。

 そんな男を見下ろしながら、優子は仁王立ちとなっていた。

 まだ、両手は胸に添えられ、その谷間をぎゅううっと閉めている。

 なぜだろうと思った町田に、優子は答えを与えた。


「先輩、ぱいずり始める前に、もう精液空っぽだって言ってましたよね」


 ふふっと笑って、


「先輩は嘘付きです」


 そして、優子は、自分の爆乳の谷間を開いた。

 どろどろどろっ!

 大量の精液が、優子の谷間からこぼれ落ちていった。

 それは、男の顔面にそそぎ落ちた。

 大量の・・・・・冗談みたいな白い液体で、痙攣した男の顔面が覆い隠されてしまう。


「ふふっ、いっぱい逝きましたね、先輩」

「ああ・・・・ああああ」

「って、もう聞こえてませんか」


 優子が、身を屈めて、男の顔をのぞき込みながら、 


「うーん、青山先輩ももうダメかな。新しい練習相手を探さないと」


 こともなげに言う優子に、町田は戦慄した。

 こんな残酷なことをしておいて、相手を性技の練習台にしか思っていない。

 優子は別に、サディスティックというわけではないのだろう。

 ただ単純に、技を磨きたいと、そう考えている。

 純粋に、あくまでも純粋無垢に、男の人を喜ばせるにはどうすればいいのか、そう考えているにすぎないのだ。

 そんな下級生の女の子に、上級生の男子が二人、壊されてしまった。

 その事実に町田は戦慄したのだった。


「まったく、優子は恐ろしいわよね」


 それまで黙っていた彩華が言った。

 彼女は、優子の責めを見て、興奮しているかのようだった。

 上気した顔を町田に近づけながら、彼女は続けた。


「優子は、わたしの兄貴が好きで好きでしょうがなくてね。どうすれば自分のことを好きになってもらえるか考えた結果があれってわけ」

「あ、あれ?」

「そう。男の子を気持ちよくさせる技術を身につければ、わたしの兄貴にだって、好きになってもらえるだろうって話。奥手なのよね、優子ってば」

「・・・・・・・・・・・」

「もう今だったら、ディープキス一つで、骨抜きにできると思うけどね。というか、優子ほどの女に告白されれば、誰だってそれだけで、好きになっちゃうでしょうに。優子は変に奥手だから、それに気づかないまま、学校の男子で練習してるってわけ」


 おもしろいでしょ、と彩華が言った。


「とまあ、おもしろいものも見れたし、わたしはもう帰るわ」

「え?」

「優子の見てたら、わたしもしたくなっちゃったしね。家に帰って、クンニ奴隷に舐めさせて、虐めたくなっちゃった」


 彩華はふふっと笑って、


「あんたは、優子の練習、もう少し見てたいでしょ。男がタたなくなった後の前立腺責めが、またすごいのよねー」


 だけど、と彩華はサディスティックな笑みを浮かべて、


「見つからないように気をつけなさいよ。今の優子に見つかったらどうなるか、わかるでしょ?」

「ど、どうなるんですか」

「きまってるでしょ。練習台よ」


 ねっとりとしたその言葉に、町田はビクンと反応した。


「新しい練習台を見つけた優子の体力は底なしよ。明日の朝まで、ずっと責められ続けられる」


 あんなふうにね、と彩華は部室を指さした。

 そこでは、優子が往復ビンタで男二人の意識を起こしている様子があった。


「それじゃあね」


 彩華が去っていく。

 町田はそれにすら気づかない。

 町田は再び、部室の中を凝視する。

 男二人を覚醒させた優子が、ゴム手袋をはめる。

 そして、男の背後から・・・・・・


「アッッッハアアアアンン!!」

「あんあんんん!!」


 男の気持ち悪い、甲高い悲鳴。

 優子の指が動くたびに、男の絶叫が繰り返される。

 それを行うのは優子だ。

 あの優しげな笑みを絶やすことなく、優子は男を虐めていく。

 結局、日付が変わるまで、優子の練習は続いた。

 町田は、優子のあらたな一面に、身も心も墜とされそうになってしまった。
(続く)