1 あなたは敵に奉仕する性人形である。
2 敵の命令に従って敵の性器を舐め、気持ちよくさせなければならない。
3 あなたたちは敵が女王様の仮面をはずしても驚くことはない。
4 敵は龍山玲奈ではない。


 *

 頭がぼんやりとしていた。

 思考がうまくまとまらない。

 視界さえもぼやけて見えた。

 分かることは一つだけ。

 俺たちはこれから、目の前の敵に奉仕しなければならない。


「舐めろ」


 敵が言った。

 彼女は女王様の仮面をはずしていた。

 頭がずきずきする。

 彼女は玲奈にとても似ていた。顔立ちがとてもそっくりなのだ。しかし、彼女が玲奈であるはずがなかった。俺たちは玲奈を助けるために敵と戦っているのだ。


「ほら、早く舐めろよ」


 敵が言った。

 その言葉に我にかえった。

 目の前。敵はさきほどまで小林を犯し殺していた一物を消して、エナメル性のパンツも脱いでいた。仁王立ちになって立ち、その密壷を惜しげもなくさらしている。

 敵の頬が赤くなっている。早くも期待に興奮しているのだ。俺はひざまづき、彼女の秘所に口づけした。そのままペロペロと舐め始める。


「じゅぱあ・・・じゅるる・・・・・ジュジュッ」


 彼女の部分を必死に舐める。

 敵は俺の頭に手をやると、わしゃわしゃと撫で始めた。仁王立ちのまま俺の奉仕を堪能していく少女。


「いいじゃん春信。やっぱ、クラスメイトの肉片舐めて喰わせてやってたのが良い練習になったのかな」


 獰猛に笑いながら敵が言う。

 髪の毛をつかまれて乱暴に頭が動かされる。脳震盪になりそうになりながらも、俺は必死に舌を這わせていった。


「じゃあ、ほかの皆にも奉仕してもらおっかな」


 性人形である俺たちにむかって敵が命令する。

 朝倉は座布団にされ顔面を巨尻に覆われてしまった。そこに座り込み顔面騎乗のような格好になった敵。巨大な生尻によって捕食された朝倉の頭部はその下に埋もれ見えなくなった。


「ほら、尻穴舐めろよ」


 命令。

 生殺与奪の権利を奪われている朝倉に選択肢はなかった。巨尻の下から同じように粘着質な舌使いの音が聞こえ始める。舐めているのだ。本来排斥器官でしかない肛門に奉仕している。

 それは俺も同じだ。

 座り込んだ敵の太ももの間に頭を挟まれて拘束され、彼女の秘所に必死のご奉仕を続けている。

 俺の頭部を包み込む強靱でムチムチな太ももが恐ろしい。クラスメイトたちを殺してきた圧倒的性能をもった体だ。俺たちはそんな敵の体にまとわりつき、彼女に快感を感じてもらおうと必死にご奉仕を続けた。


「ほかの二人は乳首舐めろ」


 命令は続く。

 他の級友に対しても性のご奉仕を要求する。

 その命令に従って、二人の男子が敵の乳首に舌を這わせた。敵の左右に陣取って、惜しげもなくさらされた迫力満点のおっぱいに顔を埋もれさせる。そして、その乳首をぺろぺろと舐めるのだった。

 敵は左右の男子の肩に腕をまわすと、拘束してしまう。さらに顔をおっぱいに埋もれさせられた男たちは、目の前の柔らかい肉に窒息させられる恐怖と戦いながら、必死に乳首を舐めていた。


「ん~、あ~、きもち~」


 敵が堪能している。

 性の悦びに浸っているのだ。

 男子の舌を玩具にしてのオナニー。4人の男子全員に、秘所、肛門、両乳首を舐めさせて自分一人だけが気持ちよくなっている。


「じゅっぱあ・・・・ジュルジュルウウッ!」


 俺たちは必死に舐めた。

 俺たちに少しでも粗相があれば、すぐに敵は牙を向くだろう。

 俺は太ももで頭蓋骨を粉砕され、朝倉は息継ぎを許されず巨尻によって窒息死する。乳首を舐めている男子たちもおっぱいで顔を潰され息の根をとめられるだろう。

 それが分かっている俺たちは必死に舐めるしなかった。4人の男子たちが、一人の女子に対して、必死のご奉仕を続ける。


「ん、じゃあ、最後のお前には足舐めてもらおっか」


 敵が言った。

 俺たち3年B組の最後の一人。

 5人目の男子にむかって片足を差し出す。それをガクガク震えながら手にとった男が、躊躇もなくぺろぺろと舐め始めた。同級生の足を舐めていく。必死に媚びへつらいながら。

 こうして俺たち3年B組の生存者5名は敵に奉仕する性人形になったのだった。命をかけて、敵のオナニー道具として舌を動かしていく。


「うんうん、みんないい感じだよ」


 敵が気持ちよくなりながら言った。


「そうだ。これからぐるぐるまわして、皆に全部の部位を舐めてもらおうかな。春信は次、肛門。アサクラは右乳首ね。ふふっ、一通り全部舐めさせて、一番下手だった人に罰ゲームっていうのはどうかな」


 思いつきに興奮している。

 俺たちはガクガクと震えた。


「罰ゲームは往復ビンタ10回。大丈夫。手加減するから死ぬことはないよ。もっとも、顔はパンパンに腫れ上がっちゃうけどね」


 くすりと笑った。

 敵は俺たちのことを玩具にして興奮しているのだ。

 それが分かっていても、性人形たちは必死のご奉仕を続けるしかなかった。

 肛門を舐め、乳首を舐め、足を舐める。

 何時間も、何時間も続く性のご奉仕。

 時間の感覚がなくなっていく。

 舌が疲れ動きが弱くなると容赦なく潰された。何人も気絶し、覚醒するたびに性奉仕を強要される。それが、どれくらいになるか分からないほど続いた。


 *


「うん満足満足」


 笑っている。


「何回かイけたよ。よくがんばったねキミタチ」


 地面に倒れ込んだ俺たちをねぎらうように、彼女が仁王立ちのままグリグリと踏み潰した。


「それじゃあ、また学校で会おうね」


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1 あなたの性人形の記憶は消去された。
2 舌がもつれるのはおしゃべりをたくさんしたからである。
3 アサクラの顔がパンパンに腫れ上がっているのは蜂に顔を刺されたからである。
4 あなたは絶対に逃げてはいけない。
5 金曜日の夜、島の南にある洞窟で敵と戦わなければならない。




つづく