セックスしてからというもの。
巳雪さんとの生活はさらにラブラブになった。
彼女からは常に熱い視線を向けられて甘々にされる。夜だけでなく朝だって昼だって。毒のような献身的な愛を無条件に際限なくそそがれる。今も朝の出勤前に、ねちっこいディープキスでトロトロにされていた。
「旦那様……ンムウウッ……旦那様」
溶けてしまいそうな甘い声で名前を呼ばれる。
そんなふうに愛情たっぷりに囁かれながら、彼女の肉厚な唇によって犯されていく。彼女の大きな体に生き埋めになり、さわさわとフェザータッチで背中や後頭部を撫でまわされていった。
「好き……旦那様……好き……」
「あひん……ひいい……」
「舌、もらいますね」
ズボボオオオッ!
「あひいんッ!」
強烈な吸引。
私の口内にあった唾液を吸い取られ、さらには舌まで奪われる。強引に吸い込まれて、私の舌が巳雪さんの口の中に拘束されてしまう。すすりとった私の唾を幸せそうにゴキュゴキュ飲みながら、巳雪さんが私の舌をその口内でめちゃくちゃにレイプしていく
「あっひいいいッ!」
舌が限界まで引き伸ばされた。
唇と唇が痛いくらいに密着する。巳雪さんが奪った私の舌をあめ玉みたいに舐めまくっていく。目の前がクラクラして、もうダメだと思った瞬間―――彼女がくわえた私の舌を引っこ抜こうとしてきた。
「むっふううううッ!」
舌が引き伸ばされる。
ピンと伸ばされた舌がぷるぷると震えてしまう。
私の舌を玩具にして遊んでしまう巳雪さん。まるで私の舌を引きちぎろうとしているかのように、力強く私の舌をくわえこみながら、引き伸ばしていく。
「んふっ」
しかも巳雪さんは笑っていた。
純粋無垢な娼婦のような瞳で私のことを観察している。その視線が私の口から涎が垂れて玄関の床に落ちたのを確認し、哀しそうな表情を浮かべた。
「もったいない」
「あひんッ!」
「唾液も、もらいますね?」
じゅっるうううううッ!
巳雪さんが再び私の唇をくわえこみ、むさぼり喰らうみたいなキスを再開してしまった。垂れそうになっていた私の唾液を大事にすすって、ゴキュンと飲み込んでしまう。哀しそうだった表情が嬉しそうに笑う。私の差し出すものだったらなんでも悦んで受け入れてくれている。それがとんでもなく嬉しかった。
「ズブウブウッ!」
ねっちこく、執拗なベロチューは終わらない。
ひとしきり私の唾を飲み込んで満足すると、今度は再び彼女の長い舌が私の口内に挿入される。それにあわせて、大量の彼女の唾が流し込まれてきた。媚薬みたいに甘い巳雪さんの生唾。私はそれを歓喜の中で飲み込む。飲み込めば飲み込むほどに大量に巳雪さんの唾が流し込まれる。まるで唾で溺れてしまいそうになったところで、ようやく巳雪さんが唇を解放してくれた。
「ぷっはああッ!」
息継ぎをする。
その間も至近距離から巳雪さんが私を見下ろしていた。甘くとろけきった表情。そんなトロトロの巳雪さんよりもひどい表情を浮かべているだろう自分の顔を、巳雪さんは愛おしげに見下ろしながら、力強く抱きしめ、背中と後頭部を優しく撫でてくれるのだった。
「はやく帰ってきてくださいね」
いつものように愛を囁かれる。
「はやく帰ってきて欲しいです」
「は、はひ」
「旦那様が帰ってきたらすぐにセックスしましょう。また旦那様が空っぽになるまで、腰を振ってあげますから」
耳元で囁かれる。
それだけで体がビクンと震える。
ディープキスの余韻で腰が抜けてしまった私の体が優しく抱きしめられている。歩くことができるようになるまで、彼女の大きなおっぱいの中に生き埋めにされて、背中と後頭部を撫でられる。遅刻ギリギリまでそれは続いた。
*
夜。
定時で切り上げて自宅に急ぐ。
朝の言葉を守るように、帰宅した瞬間からセックスが始まる。玄関のドアをひらいた瞬間に巳雪さんの手が私の頭部をつかみ、鍵をかける暇もなく、大きなおっぱいの中に引きずりこまれる。
「旦那様……旦那様……」
「み、巳雪さん、ちょ、待って」
「お待ちしておりました」
「むうううッ!」
「約束どおり、セックスしましょうね」
熱に浮かされたみたいに巳雪さんが言う。
ようやく解放された私は目の前の巳雪さんを見上げて「う」と呻いた。
「ふふっ、どうですか、この服装」
白いブラウスに黒のロングスカート。
童貞殺しの扇情的な格好だ。
腰の高さまであげられたロングスカートによって彼女の細い腰が強調されている。大きすぎるおっぱいによってパッツンパッツンに張りつめられたブラウスに、目がくぎ付けになった。
「旦那様のお金で、買い直しました」
「あ、ああああ」
「なんだか旦那様に包まれているみたいで興奮するんです。旦那様のおっしゃっていたことは正しかったんですね。わたしは旦那様の物なんだって、そのことが実感できて、とても幸せです」
瞳をハートマークにして甘々に語ってくる。
「ふふっ、今日はこの格好のまま、旦那様のこと犯してあげますからね」
巳雪さんがロングスカートを腰の高さまで押し上げる。
現れたのは彼女の密壷だ。パンツは着用されていなかった。そのうっすらと茂った場所は、はやくもドロドロに濡れて、獲物を丸飲みしようと口をひらいていた。
「いきましょう」
巳雪さんがほほえんで、両腕を私の脇の下に入れてがっちり拘束する。そのまま、私は後ろ向きに引きずられていった。おっぱいフェロモンだけでしとめた獲物を、ずるずると引きずって自分の巣に持ち帰ろうとしている。寝室には布団が敷かれていた。
「ふふっ」
妖艶に笑って、巳雪さんが私のことを優しく布団の上に寝かせる。
そのまま彼女が私の体を跨いで馬乗りになり、じっとりとした瞳で見下ろしてくる。その視線だけで私の体はビクンと震えた。白色ブラウスに黒のロングスカートという深窓の令嬢みたいな格好をしているのに、今の巳雪さんは男の精を搾り取るために存在するサキュバスそのものだった。そのギャップに頭がクラクラする。
「旦那様……好きです」
「むうううッ!」
「好き……旦那様……好き……」
チュッ! チュウッ! ブチュウッ!
「あひッ! ひいん! アヒイッ!」
彼女の唇が押しつけられるたびに声が漏れる。
まるで楽器だ。彼女の唇によって喘ぎ声を漏らす楽器。熱に浮かされた瞳で私のことを見下ろす巳雪さんが妖艶に笑った。
「好き……好きです……」
チュッ! チュウッ!
「好き……好き……」
チュウッ! チュウウッ!
「ひいいッ! あひいッ!」
耳元から首筋へ。
「好き」
ジュッルウウウウッ!
「ひいいッ!」
強烈なバキューム。
胸板にヒルのように吸いついた巳雪さんが、吸引しながら私の肌を舐めていく。私の体が吸われている。このまま巳雪さんに食べられてしまうのではないか。私の肉の一部が彼女の口内に引きずり込まれていくのがわかる。
「ジュボンッ!」
ようやく解放される。
巳雪さんがバキュームの成果を見て笑った。
「旦那様、見てください。すごいキスマークですよ」
「あひ……あひん……」
「これじゃあ、人前で裸になることはできませんね」
怪しく笑う。
悪魔のような献身的な愛がもたらす独占欲。セックスをしてからというもの、巳雪さんの独占欲はさらに増しているように思えた。私の体中には巳雪さんのキスマークが刻まれている。薄れかかってきたら上書きされて、さらに深く刻まれてきたので、もう一生、私の体から消えてくれないだろう。
「こちらもかわいがってあげますね」
彼女がまるで見せつけるみたいにゆっくり口をあけ、私の乳首を頬張った。
「アヒンッ!」
声が漏れる。
巳雪さんが私の乳首にむさぼりつき、舌先でコロコロと突起を転がし始めた。彼女の長い舌が獲物である私の乳首を蹂躙する。その舌はまるで独立した生命体みたいに器用に動き、私の乳首を愛撫していく。連続でビンタするみたいに乳首を責め、かと思うと乳輪にあわせてじっとりとナメクジが這う速度で焦らされる。
「ひいいいッ!」
私は悶えるだけの猿に変わる。
もう片方の乳首に巳雪さんの長い指が伸び、同じようにかわいがられる。右乳首がじっくり焦らされ、左乳首が乱暴にいじめられる。その非対称性が私の脳味噌を混乱させ、その混乱がさらに快感を増長させる。さきほどから体が痙攣しっぱなしで、何度かメスの絶頂で体を震わせていた。
「み、巳雪さん、は、激しすぎるッ!」
「ジュッパッ! ジュルルウッ!」
「あ、あ、あ、だ、だめえええッ!」
時間をかけて乳首を責められる。
その間、私の乳首を頬張った巳雪さんは、にっこりとした笑顔で私の痴態を上目遣いで見つめ続けていた。どんなふうに乳首を責めれば私が悦ぶのかを観察しながら、常に一番私がよがる方法で乳首を責める。
「あひいいんんッ!」
はやくも何度目になるか分からないメスイキで体を痙攣させる。その痙攣も巳雪さんが逃してくれない。私が体を震わせる直前でがっちりと抱き潰され、布団の上に縫いつけにされる。痙攣で快感を逃がすこともできなかった私はメスイキの快感を真正面から味わされ、頭をバカにする。メスイキの最中にも巳雪さんの凶悪な舌使いと殺人的な指使いは継続され、私をさらなる快楽地獄へと叩き落としていく。
「ふふっ、いい顔になりましたね、旦那様」
私の体に馬乗りになった巳雪さんが、こちらを見下ろして観察してくる。
「目がトロトロになって、放心状態といった感じですね」
「あひん……ひいん……」
「とてもすてきです。かわいくてかわいくて仕方ありません。旦那様のトロけた姿を見ているだけで、わたしは幸せです」
キュンキュンと音がするみたいに欲情しながら巳雪さんが言う。
熱に浮かされた巳雪さんがひとしきり私の痴態を観察した後で、「ふふっ」と笑った。
「それでは、セックスしましょうね」
黒色のロングスカートがまくしあげられる。
現れた密壷はさらにドロドロになっていた。巳雪さんも興奮しているのだ。それが嬉しくもあり恐怖でもあった。欲情している巳雪さんとセックスする。また殺されかける。今度こそ腹上死するかもしれない。その生命の危機がさらなる興奮を呼び、私の肉棒はこれ以上ないほど勃起していた。
「いきます」
ドッスンッ!
「あひいいいいいッ!」
間髪入れず、巳雪さんが肉棒を丸飲みにした。
いっきに根本までくわえこむ。巳雪さんの巨尻が私の下腹部を押し潰し、そのままグリグリと回転して蹂躙してきた。
「ひいいいいッ!」
何度挿入されても慣れない。
私の全存在が巳雪さんの密壷に丸呑みされる。肉棒は全方位から愛撫され、消化されているように感じられた。彼女の全体重がかけられて肉棒が丸飲みされている。巳雪さんの体重が容赦なく私の下腹部を押し潰してきて、身動き一つとれない。
「すごい……旦那様の……ンッ!……たくましいです」
ぷるぷると震えながら、巳雪さんが甘い声を漏らす。
その瞳は明らかに発情している。献身的な愛が甘い毒のように迫ってくる。逃げられない。一度捕らわれてしまえば死ぬまで搾り取られるだけだ。
「挿入しても射精しないなんて…ンッ! ……旦那様、す、すごいです」
夢心地になりながら巳雪さんが私を見下ろす。
「ほかの殿方は、ンンンッ!……挿入しただけで射精しちゃうんです……それなのに、旦那様は我慢できていてンアアアッ! すてきです」
甘い声。
巳雪さんの喘ぎ声を聞くだけで射精してしまいそうになる。私なんかの肉棒で悦んでくれている。それがとても嬉しいのだが、その嬉しさを実感している余裕なんてなかった。
「ひいいいいいいいッ!」
根本まで挿入され、ゆさゆさとお尻を揺らされながら、肉棒を上下左右から蹂躙される。
それだけで私は限界をむかえてしまう。布団のシーツをぎゅっと掴んで肉棒の快感を逃そうとしながら、巳雪さんの密壷の蠢きで全ては無駄に終わる。灼熱のように熱いぐじょぐじょの中で、ヒダに絡みかれながら肉棒をレイプされる。腰振りはされていない。ただグリグリとお尻が動かされているだけ。それなのに体がガクガク震えて、悲鳴を漏らすしかなかった。
「動かしますね」
笑って、巳雪さんが虐殺を開始する。
―――パンッ!
一度だけの腰振り。
手加減をして、私が射精しないように精一杯手心を加えてくれているのが分かる。射精をしなかった私のことを聖母のような笑顔で見下ろした女性が「んふっ」と笑った。
―――パアンッ!
また一度だけ。
亀頭ギリギリまで持ち上げられた巳雪さんの巨尻が、まるでギロチンの刃みたいに私の腰へ打ち付けられる。それだけで私は断末魔の悲鳴をあげ、あまりの快感に口をパクパクさせて悶え苦しむ。
「んふっ♪」
そんな私のことを巳雪さんが嬉しそうに見下ろすのだ。
体重をかけて私の体を押し潰したまま、腰だけをグリグリと優しくグラインドさせながら、悶え苦しむ私のことを観察して慈愛の表情で笑っている。
「巳雪さん、や、やめ、」
―――パアッンッ!
「いっぎいいいいいいッ!」
制止の声を腰振り一つで黙らされる。
また口をパクパクさせて、体をよじらせて快感という名の猛毒を和らげようと必死の努力をするしかない。
「旦那様……かわいい……」
巳雪さんはうっとりと私のことを見下ろし続けていた。
まるで出来の悪い子供を優しく見つめる母親のよう。毒のような献身的な愛でもって、私を快楽地獄に叩き落としてくる。けれど、巳雪さんはあくまでも私のために、こうして手加減をしているに過ぎない。彼女が本能に身を任せたら、この前みたいな絞り殺しセックスが始まってしまう。そうなったら今度こそ間違いなく腹上死することになるだろう。それが分かっているから、巳雪さんはあくまでも手加減をして、連続して腰をパンパンと振ることはないのだった。
「やはり旦那様はすごいです……加減しているとはいえ、普通の殿方だったら空っぽになるまで射精してしまうのに……」
うっとりと笑う。
「これなら、もっともっと、旦那様のこと気持ちよくしてあげられます」
ねっとりとした愛情。
巳雪さんの両手が伸びてきて、私の乳首をつまんだ。
「あひいいッ!」
声が漏れる。
それがなによりのご褒美だと言わんばかりに笑って、巳雪さんがコロコロと乳首を転がしながら、腰をグリグリと蠢かして私の肉棒を蹂躙し始めてしまった。
「ああああああッ!」
きもちよすぎてバカになる。
乳首の快感でメスになり体をビクンビクンと震わせる。巳雪さんの乳首責めは明らかに人間離れしている。自分がオスではなくメスであると勘違いしてしまうほどの卓越した技。それなのに、肉棒を巳雪さんの密壷の中でかわいがられて自分はオスなんだと思い知らされる。メスの快感とオスの快感の二律相反した快楽で、私の頭がバグって壊れていく。
―――パアンッ!
「いっぎいいいッ!」
そして、腰振り。
私が少しだけ快感に慣れた瞬間を見計らって、断頭台のギロチンが容赦なく肉棒を斬首する。射精はできない。私の限界を熟知している巳雪さんによって射精のタイミングを全てコントロールされているのだ。徹底的に私のことをきもちよくする。そのための献身的なご奉仕。それは男にとって拷問以外のなにものでもなかった。
「み、巳雪しゃん」
「なんですか?」
「イかせて……もう射精させてください」
滑稽に懇願する。
しかし巳雪さんは「うふっ」と笑うだけだった。
「まだダメです」
「な、なんでえええッ!」
「旦那様のこと、もっともっときもちよくしたいんです。そのためには、まだまだ我慢していただく必要があります」
にっこりとした笑顔。
私のことを考え抜いてくれていることが分かる表情。恐怖を感じるほどの献身的な愛でもって、巳雪さんが私のことをドロドロに溶かしていく。
「大丈夫です。わたしにすべて任せてください」
「み、巳雪さんんッ!」
「旦那様のこと、言葉も喋れなくなるほど頭をトロトロにさせて、きもちよくしてあげますから」
―――パアンッ!
言い聞かせるように一度だけ腰が振られる。
それだけで私は何も言えなくなり快感に耐えられずに白目をむいた。
(おかじくなる……こんなの……壊れる……)
快楽地獄は続く。
常人ならすぐに射精してしまう刺激で生殺しにされ、少しでもその快感に慣れると、パアンッと腰が打ち付けられる。目の前がチカチカして白目をむく。体をバタバタさせようとし、そんな抵抗すらも巳雪さんから押さえつけられてしまう。快感を逃がすこともできない。発狂するほどの快感をまじまじと味あわされるのだ。それでも射精できない。そのようにコントロールされている。コントロールしているのは私の妻だ。彼女のじっとりとした瞳に見下ろされていると、自分という存在が彼女に支配されていることを実感する。射精という権利も奪われて永遠に犯されていく……。
「かわいい……旦那様……かわいい……」
熱に浮かされたみたいな巳雪さんがつぶやく。
ますます腰の動きと乳首責めが激しくなって、私は壊れてしまった。
「アッ、アッ、アッ、アッ」
言葉を喋ることもできなくなり喘ぎ声を漏らすだけの人形に変わる。
その瞬間、巳雪さんの密壷がキュンキュンと蠢くのが分かった。彼女の顔に幸せそうな笑顔が咲く。
「だ、旦那様……それ……その顔……すごいです……旦那様にきもちよくなってもらいたいだけなのに……わたしまで、イっちゃいそうです」
グリグリグリッ!
カリカリカリッ!
「アッ! アッ! アンッ! アンンッ!」
「旦那様……わたしの……わたしだけの旦那様……」
「あひっ! アヒンッ! アンッ! ヒイッ!」
「イかせちゃいますね」
―――パアンッ!
腰振りが連続して始まる。
「あっぎいいいいいッ!」
乱暴な腰使い。
男よりも豪快なパンパンセックスで、布団に敷いた私の体を上から押し潰しながらレイプする。亀頭ギリギリまで持ち上げられた巳雪さんの巨尻が、そのまま勢いよく私の下半身を押し潰す。その衝撃で私の体が一瞬宙に浮かぶ。自分の妻の巨体に潰されながらのセックス。肺や心臓が潰され命の危険を感じるほどの圧迫セックスなのにとてつもなく興奮してしまう。自分がめちゃくちゃにされている……一方的に犯されているのだと思うと、なぜかとてつもなく興奮し、すべてを巳雪さんに差し出して支配してほしくなる。
「んふっ♪」
グッジャアアッ!
最後。
巳雪さんの巨尻が仕上げとばかりに力強く腰が打ち付けられ―――私は射精した。
「あっひゃああああッ!」
どっびゅうううううッ!
びゅっびゅううううッ!
巳雪さんの密壷の中へと精液が噴出していく。自分の生命力を根こそぎ絞りつくされているような感覚で頭が壊れる。
「すごい勢い。たくましいです」
―――パアンッ!
―――パンパンッ!
うっとりとした表情で私の精液を堪能しながらも、巳雪さんが腰振りをやめてくれない。
射精で悶えている私をじっとりと見下ろしたまま、豪快な腰使いで私の精液を根こそぎ強奪しようとしている。これでも手加減をしてくれていることが分かる。彼女はきちんと理性を残したまま、射精中の私に追い打ちをかけ、効率的に私の精液を搾り取っていくのだ。
(死ぬ……死んじゃう……)
ぴくぴく震えながら射精だけする肉塊になる。
そんな私のことを見下ろしながら、巳雪さんがねっとりした腰使いで射精を促していく。乳首責めも継続。私は気絶するように意識を手放した。
*
気づいた時には巳雪さんに抱きしめられている。
いつの間にか巳雪さんも衣服をすべて脱いで生まれたばかりの姿になっていた。
ちょうど私の頭部が彼女の大きなおっぱいに抱きかかえられる格好。柔らかすぎるほどに柔らかい乳肉に埋もれてしまい、彼女のピンク色の艶めかしい乳首が私の頬にあたっている。私の下半身には彼女の長い足が巻きつき、むちむちの太ももと太ももの間に挟み込まれて完全に拘束されていた。
「ん~♪ ん~♪ ん~♪」
巳雪さんが優しげな声を漏らしている。
自分のおっぱいで拘束した私の後頭部を優しく撫でながら、我が子を寝かしつける母親のように、鼻歌を歌う巳雪さん。彼女の極上の女体にぐんにゃりと沈みこみ、ひんやりとした彼女の体を全身で感じると、とてつもなく幸せな気分になった。
「おきましたか、旦那様」
私の顔面だけをおっぱいから解放して巳雪さんが言う。
「おつかれさまでした。今日の旦那様もとってもステキでした」
「……すみません、途中で気絶してしまって」
「ぜんぜん大丈夫です。わたしのほうこそごめんなさい。意識を取り戻さない旦那様のこと、ずっとかわいがって、何度も射精させてしまいました」
んふっと巳雪さんが笑い、私の耳元で、
「お腹、いっぱいになりました」
「う」
「旦那様の子種、本当においしくて、いくらだって食べてしまえます。旦那様もずっとたくましいままで……わたしも気持ちよくしていただけました」
すりすりと、彼女が自分の体を私の体にこすりつける。そのひんやりとする柔らかい肉の布団に私の体が沈んでいく。
「ゆっくり、お休みになってくださいね」
優しい、心地の良い声。
「大好きです、旦那様」
慈愛をこめて頭を撫でられる。
私も大好きですと答えようとしたのだが、眠すぎて言葉を発することもできない。巳雪さんの体にこれ以上ないほど密着して、その柔らかい肉に埋もれながら、眠りにつく。母親に抱きしめられ安心しきって眠る子供みたいに―――すさまじい多幸感の中で、私は眠りについた。
つづく